塩山→(県道38・国道140)窪平→(県道210)杣口
→(杣口林道)柳平→(川上牧丘林道)大弛峠
(以上#1)
→(川上牧丘林道・村道)梓山
→(県道68・林道梓山線)三国峠
(以上#2)
→(村道13)神流川出合→(県道210)中津川大橋
→(国道140)三峰口 124km
14:10、三国峠着。やはり時間は押し気味です。
それでもこの三国峠の展望のために毎年このコースに来るようなもの。ここで是非探訪を楽しまないと。ところが、いつも楽しみな埼玉側の展望が、峠の向こうで天気が芳しくなく、雲に覆われ始めています。何だかこのまま下った先行きが危ぶまれます。とはいえ、今何か考えてここを下る以外の結論が出るというものではありません。下ったところでまた何か判断しましょう。
14:20、三国峠発。
三国峠の埼玉側下り、通称中津川林道では、峠から眺める以上に頭上の雲でもうすっかり日陰の道なのでした。
暑すぎないで落ち着いて下れるのは有り難いのですが、生い茂る緑を見るに付け、日差しに照らされて鮮やかなこの緑を眺めたかった気分。
おまけに心配通り、途中では土砂降りに見舞われ、雨宿りの足止めを食らう始末。
行く手の空はまだ青空なのですが、どうもこちらから雲が出てきている模様です。
奥秩父林道のアンダークロスを過ぎると、中津川の谷底へ林道は急降下を始めます。
谷底の中津川沿い区間はさらにきりもみ急降下。
ここも少し下ると路面が安定してきますが、ブラインドコーナーと所々の石や穴ぼこで、気が抜けません。
素掘りトンネルが現れると、間もなく王冠到着。ここのキャンプ場も閉鎖されてだいぶ経ちます。泊まったことはありませんし、キャンツーは私の芸風外ですが、雰囲気のいい広場だけに残念です。
王冠から先もしばらくダートは続きますが、国民宿舎こまどり荘の手前から舗装が復活し、やがて16:20、中津川に到着します。
時間が押しているのでそのまま中津川の集落は通過。神流川出合に向かいます。
出合の分岐では、迷わずショッカーの秘密基地みたいに岩盤をくりぬく短いトンネルを抜け、県道210へ。神流川の渓谷を再び登り返し、八丁峠へ向かいます。しかし、見上げる上空には青空を低い雲が覆い始めています。どう考えてもすぐにさっきみたいな土砂降りの雨が降りそう。何だか悔しいですが、今日は退散する方が良さそうです。
というわけで、再び神流川出合から中津峡をどんどん下ります。
大滝貯水池湖岸では、新道掛け替えが完了してもうしばらく経ちます。国道140合流も楽々、激坂を上り下りさせられた取り付き道路はもはや横目にちらっと見えるだけ。
最後の見せ場は大滝ダムのループ橋。空中をぐるぐる回って一気に谷底へ。
17:25、三峰口到着。
ここで最後に確認しておきたかったのが駅前の蕎麦屋「福島屋」。2000年のFサイ大弛峠オフで連れて行っていただいたのですが、不揃いの素朴な蕎麦に素朴な味のお汁、いかにも秩父らしい味わいが忘れられなかったのです。
久しぶりの蕎麦は、嬉しいことに記憶通りの素朴な味わい。八丁峠へ行けなかった不満が、これでだいぶ帳消しになったのでした。
しかし秩父鉄道から西武秩父への乗り換えは、重い自転車を抱えてけっこう長い歩きが必要。最後の最後でしんどい目に遭ってしまいました。
記 2009/1/2