鶴岡→(県道350)外内島→(国道112)下山添
→(県道383)宮ノ下(国道112)朝日→(県道44)行沢
→→(県道349:朝日スーパー林道)大鳥
(以上#1)
→(県道349:朝日スーパー林道)林道元屋敷線分岐
(以上#2)
→(県道349:朝日スーパー林道)猿田川野営場
→(県道206)猿田発電所
(以下#4)
→(県道206他)村上 90km
元屋敷林道への分岐はフェンスが無く、こちらも無事通行可能のようである。
その先の道は、少しの登り返しの後稜線からトラバースで一気に谷底に降りてしまう。
ひやっとした空気と緑の光が気持ちいいブナの森の中から、周囲が開けてさっき見下ろしていた山肌から谷間をもう少し間近に眺める山肌の道、次々景色が変わって見所が多い。
当然のことながら前回道路工事中だった区間がことごとく舗装が完了していた。
鳴海森林公園キャンプ場の先、谷底の森の中でその舗装区間は終了、再びダートとなるが、良く絞まって砂利も凸凹も少なく、高いブナの森の中、しかしながら開放的な森の道が続く。
谷底ではあるが、猿田川の谷間はどんどん高度を下げて行くので、こちらも快調に下って行く。
途中ではオフロードバイクもやってきた。恐らく村上からやってきたのだろう、これでもうこの先は安心だ。
とその時は思った。
再び登りが始まると、もう猿田貯水池の端である。
山肌に沿って少し高度が上がると、さっき県境付近で眺めたのより山々は低く、そして谷間は広い。そのやや拡がった谷間を、山裾から低山をブナ林が埋め尽くしているのが見える。その中に猿田川がすうっとまっすぐ降りてきて、ちょうど正面の眼下でのたうち始めていた。ここから貯水池が始まるのだ。
そろそろ登り返しも100m強だが、気持ちのいいブナ林に見応えのある景色でそう退屈しない。
道から見下ろす奥三面貯水池の山間の拡がりは、くねくねと屈曲して山陰へ続いてゆく。小刻みに入り組んだ山肌の急斜面は、雪崩のために所々木々が生えずに岩が現れていて、それだけにちょっと近寄りがたい厳しさというか、何だかとてつもなく山深い雰囲気が漂っている。
同じ新潟県の山間だけあって、その雰囲気が奥只見湖にも似ているように思うが、こちらの方が里には全然近く標高も低い。
こういう道に、登り返しの途中から路上の猿の糞がさっきの県境近くより更に多く目立ち始めていた。登りで遅いのもあって、辺り一帯が臭いほどである。その割には奴らなかなか気配を見せやしない。
記 2008/8/1