村松→(県道17他)揚川ダム→(国道49)津川
→(県道14・国道459他)鹿瀬大橋
(以下#2)
→(県道322)角神→(国道459)元島
(以下#3)
→(町道)豊島→(国道459)飯里→(県道361)新郷
→(県道338)豊洲→(町道他)小ヶ峯
→(県道367)荻野→(県道16)喜多方 128km
夏の緑も秋の紅葉も四季折々の装いは素晴らしいが、個人的には初夏の輝くような明るい緑が一番好きだ。日も長くなるこの時期は、私にとって走らなきゃ損のツーリングかき入れ時なのである。
というわけで、渓谷の美しさが印象的な、新潟県から福島県の阿賀野川沿いを辿り、終点の喜多方で喜多方ラーメンを食べるというコースを試すことにした。
6:40、村松発。
暦としては初夏、早出川沿いから山間に切り込む谷間とはいえ、さすがにもう寒くも何ともない。
すっかり高く登った朝日に照らされた山間の里を松野、小面谷と遡る。すっかり青々と育ちつつある田んぼが美しい。
早出川ダムへ登ってゆく谷と別れ、道は沼越峠へと登ってゆく。高谷の集落を過ぎ、しばらく狭い谷の遡上が続く。
やがて谷の奥で何回かのつづら折れで一気に離陸、その後はしばらく斜度が落ち着く。道ばたに畑は現れるものの、時々開ける辺りの谷間には、人気は全く無い。小さいが、山深い峠である。
7:50、沼越峠着。閉鎖的な森の道の、登りが下りに変わるだけの、割と素っ気ない峠だ。こちらも特に足を停める理由は見つからない。
森の中、曲がりくねった道が少し下ると、眼前に渓谷が拡がった。沼越峠のハイライトだ。
朝日に輝く森、足下に落ち込む谷間は見事だが、山肌トラバースで道は一気に谷底へ。基本的にそう大きくない峠だ。
五十母川を渡ると、県道17は再び登り返しとなる。もう一発100m程度の丘越えがあるのだ。
丘越えの道の広葉樹主体の森はそう開けることは無く、大須郷の集落に民家はまばらで、こちらも小さく静かな山の道だ。
下りきると今度は山間の平地が拡がった。阿賀野川河岸である。
谷沢、谷花と河岸の平地を北上、揚川ダムで国道49に合流。あとはひたすら国道49を遡上する。遡上とはいえ斜度は無きに等しく、交通量は当然ながら増え、追い風に乗ってやや黙々と粛々と津川の文字を待ちわびつつ、しばし足を回す。
8:50、津川着。阿賀野川を渡って旧市街へ。
津川から小さなトンネルを抜けて麒麟山温泉、そして鹿瀬市街へ。いつも通っている北岸の、やや遠回りの森の道とは違う距離と空間の感覚が新鮮だ。
記 2008/4/12