北海道Tour06 #2-2
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(以上#2-1) |
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入り込んだ静かな西十勝広域農道では、十勝川南岸の台地に何度か谷越えがある。2001年に通った道道54でこの丘陵を横断すると、この谷越えが大小計7回もあるのだが、こっちはそれが4回で済む。
11;10、北明の分岐では、谷越えでイレギュラーな方向に向いた道が、これまたイレギュラーな方向の道と交差する。
慎重に地図とGPSを較べ、今度は十勝中西部広域農道へ。こういうとき地図入GPSは、もう圧倒的に頼もしい。
最後の台地を下ると、目の前には十勝平野が拡がった。もう芽室、帯広の隣町なのである。道が変な曲がり方をしたので現在位置にはあまり自信が無かったが、行く手の平野に見える工場には、根室本線の車窓で見覚えがある。
果たして平野に下りきって渡る橋には芽室大橋とあった。「大橋」という程の橋じゃないが、とりあえず地図通りである。
12:00、大成でJRを渡り、十勝平野の南側へ。今までとは打って変わって平地まっただ中、どこまでも1本道を南下する。
しばらく続く、だだっ広い十勝平野にグリッドを描く無数の直線の内の1本の道。やはり他の十勝平野の道と同じように、格子状防風林と畑が延々と続く。
遠景に日高山脈が見え始め、雰囲気もそれっぽくなってきた中伏古で、そろそろ12:50。位置もまあこんなところで手を打つかな、というところまでは来ているようだし、適当なところで南下をやめて折り返しすべきだろう。
そこで補給ができそうな大正に狙いを定め、おもむろに西へスライド開始。方向と升目の微妙に違うグリッドを町道から道道62へ微妙に乗り換えると、次第に周囲がひたすらだだっ広い畑一辺倒から林が増え始めた。
砂漠のような畑と防風林の世界から、オアシスに入ってきたようで、何だか気合いを入れて補給しようという気分にもなってくる。
まあそうでなくても、平野部の真昼は耐え難いほど暑い。
13:35、大正着。十勝平野南部の背骨の国道236沿い、かつて国鉄広尾線の駅があった町だ。有名な幸福駅の、愛国の逆サイドでもある。
地名にも希望や出身地名を付けたかった十勝南部の入植者達、さぞかし苦難の連続だったことだろう。国道沿いに張り付いた小さな町中で、豚丼定食の文字についふらふらとレストラン「CEVA」へ。疲れているだけじゃなく、炭火焼きの香ばしい、オイシイ豚丼である。次回食べる機会があれば、ぜひともがっつかずによく味わって食してみたい。
14:15、大正発。再び道道62で十勝平野の畑と防風林の中に西進が続くと、まもなく地図通りに以平で、芽室手前から久しぶりに丘登りが出現。
暑いが上が見えるぐらいのボリュームだし、この先いつかはこの十勝南西部の丘陵に登らないといけないのだ。ここは大人しく行程をこなしていかないと。
記 2006/9/3