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12:10、突如目の前が開けて、幅広の舗装道路が登場。県道180、富士山スカイラインである。
あれだけダートが続いたので無理も無いが、もうお昼過ぎ。水の残り残量も少なく、あと数口分ぐらいしか無い。残念なことにと言うか有り難いことにと言うか、このまま富士山スカイラインを登る余裕は無さそうだ。というわけで、この後の行程はこのままこの辺りの高さをキープしつつ、御殿場方面に向かうことに決定。
富士山スカイラインの少し先で富士山麓林道へ。
さっきの上井出林道・北山林道と同じく、地図では細二重線で描かれていたこの道。その実態は完全舗装・拡幅済み、開けた山腹の明るい道だ。
これまでみたいなダート林道を想像していたので、田舎のマイナー県道より余程立派な道に、ひと安心と肩すかしの気持ちががごっちゃだ。
その富士山麓林道、アップダウンを伴いつつ次第に高度を下げ、最後は十里木ゴルフクラブ脇の激下り。上九一色村からここまで、およそ地名らしい表示が無く、ようやく現れた十里木という地名に、何か人の営みが感じられる。
国道469に合流すると、その印象通りに小さな集落が現れた。うまい具合に喫茶店も発見。時間は13時丁度。三国峠経由のタイムリミットは過ぎつつあったが、かといって篭坂峠経由だとけっこう余裕がありそうだ。水ももう一口で無くなるところで、ここで食事を取ることにした。
更に昼食後、少し先の忠ちゃん牧場のソフトに釣られてまたまた休憩。開けた自衛隊演習場脇、掘っ立て小屋の観光牧場の食堂では、お昼過ぎのせいか焼き肉中の客が多い。先の喫茶店もボリュームがあったが、こっちでも良かったかななどと思う。
十里木から先、国道468は一気に下り始める。
ここまで下ってくると、辺りの景色も富士山というより、すっかり普通の山の裾野の風景だ。焼き肉中の客が多かっただけあって国道の交通量はぐんと増え、練習ロード乗りも多く、ありがちな杉林を下るにつれ辺りの気温もどんどん上がる。この先、篭坂峠の登り返しはずいぶんつらいかもしれない。
辺りが一気に開け、一面草原となったところが大野原である。14:05、ここで下りは一段落、分岐して北東へ、概略等高線沿いにやや登り基調のスライドを開始。
開けた草原のものものしいフェンスや時々聞こえる大きな音に、ここがは自衛隊演習場の外れであることを思い出す。さっきの森のように鉄砲水が通るような岩場もあり、再びここが富士山の裾野であることを感じさせる。
その富士山の方角は午前中とは反対側で、当たり前だがいつの間にかぐるっと回り込んでいるのを実感する。その富士山は、かなり濃いめの灰色の雲にこってりへばりつかれて、姿が全く見えない。そもそも、もう空全体に薄い雲が増えていた。雨の気遣いはなさそうだが。
境沢橋から再び森へ向かう細道へ。今まで下る一方だっただけあり、標高は600m台。もうすっかり辺りは穏やかな表情の集落、のどかな山里だ。そろそろ篭坂峠まで登り返し開始である。
印野から時の巣の県道158は、ずっとこの景色が続いて欲しいような親しみやすい表情の集落。
ところが、時の巣の集落の直登の後、登場した県道157は埃っぽい幅広ダートで、道を1本スライドする間に景色はころころ変わった。この辺り麓と富士山裾野の境界なのかもしれない。
14:50、舗装復活とともに道ばたにフェンスが現れ、自衛隊の宿舎が登場。間もなく滝ヶ原の市街が唐突に現れた。市街と言っていい開けた街並みは、思えば今日河口湖以来の風景だ。
水土野から遂に国道138に合流。だらだら登り、一気に増えた交通量、途中からは何と渋滞まで始まった。もう篭坂峠まで登るだけの帰り道、今日一日の楽しい道を思い出して、ひたすら我慢である。
須走では富士山5合目へ登る東富士自動車道を見送り、どこか物寂しい麓の最後の町の雰囲気を見下ろし、あとはたかだか標高差300m程度。
15:50、篭坂峠着。ここから分岐する桜ヶ丘の別荘地内には戦後住宅史上の某名作が移築されていて、以前一度訪れたことがある。
今回も再訪を試みたが、どこかで道を間違えたようで、その住宅には辿り着けなかった。1日暑さに悩まされた後の「ぱうぜ」終着目前、別荘地奥の激坂を探訪して回るほどの気力も無い。また来年来ようと思う。
16:20、ペンション「ぱうぜ」着。
その夜は夏OFF2日目の屋外バーベキュー。そうでなくても夕方からひたすらビール漬けになってしまった。まあ、これは参加者のほぼ全員同じだろう。
記 2006/10/14