2004.4/24
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今まで狭いイメージの谷間だったのが、短い天神トンネルを抜けて道志川の谷に出ると、何だか多少広々とした印象。やはり山中湖から続く道、ということなのでしょう。
下りきった奥相模湖から再び青根の道志みちへ。今まで極端に車の少ない道だったためか、行楽客の車にバイクが多い道志みちはちょっと埃っぽくうるさい印象です。
青根までは登りでしたが、道志みちは町村境の両国橋へ下り基調。昔からツーリストにはお馴染み、Ωカーブ旅館の松等を横目に、とりあえず両国橋へ。
小休止後、12:10、再び出発。すぐに道はぐいぐい登り、道志川の渓谷を見下ろすようになります。新緑と清流の大渓谷は標高差100m以上。犬越路への道もちらちら見えます。あっちも一度は行ってみたい道です。
両国橋を出てすぐ谷底から一気に離陸した道は、その後緩登り基調のアップダウンが続きます。そんな道が続く間に、谷底は次第に登ってきて、いつの間にか道の脇に道志川が流れるようになります。村役場やツーリストに有名な旅館のあるこの辺りまで来ると、道志川沿いに集落と畑がしばらく連続します。
どことなく開けた独特の雰囲気があるこの谷間ですが、畑をよく見ると、放置されている場所もあるようです。特に道志みち沿いのとある山葵畑は、まだ未舗装細道が断続していた頃からお馴染みのものでした。それが、去年は放置の雰囲気で心配していましたが、今年はもうすっかり雑草の茂る湿地と化してしまっていました。
13:10、道の駅「どうし」着。
去年美味しかった「手作りキッチン」のソフトクリームを食べて、13:40、再び出発。ここのメニューには野菜ポトフもあり、是非一度チャレンジしてみようと考えています。
道の駅の先では、昔からお馴染みの富士桜が出迎えてくれました。標高の高いこの辺り、4月中旬ぐらいが桜のタイミングが良いのでしょう。
この区間を過ぎると、谷はぐっと狭くなり、道はぐいぐい登り始めます。沿道にはキャンプ場以外人気が無くなり、いよいよ山伏峠への峠区間です。
山伏峠着は14:30。Fサイ夏オフの常宿、「ペンションぱうぜ」さんが事前に書き込みで教えて下さったように辺りはけっこう気温が低く、山中湖まで少し下りが続くこの先、身体は冷え切ってしまいそう。そう思ってフリースを着込む間にも、あっという間に身体は冷えてきました。
辺りの森の木々はまだ芽吹き始め。新緑の燃えさかっていた今日の道からは、少し季節が逆行しています。見上げる空も、何となく雲っぽくなってきました。
まだ葉の少ない透け透けの広葉樹林が広々と拡がる山中湖側では、何と富士山がたっぷりと雲で覆われてしまっています。まあこういうものは水物なので、あまり悔やんでも状況が好転する訳じゃありません。そのままちゃちゃっと平野まで下り、北岸の短絡ルートへ進みます。
山中湖岸も追い風に乗ってあっという間に通過。昔は辛かったちょい坂を越え、賑やかな湖畔を後に下る一方の忍野村へ向かいます。
途中では気を抜いたせいか、ちょっとした側溝縁に乗り上げられなくて転倒。幸い自分の擦過傷だけで済みましたが、さんぽさんに水筒の水で傷口をじゃぶじゃぶ洗って戴きました(すいません)。そのおかげで、傷は翌日にはすっかり瘡蓋で塞がっていたのでした。
私は忍野八海は初めてでしたが、透明度の高い水が勢い良く湧き出す有様が、何とも不思議な場所でした。もうひとつ印象的だったのは、凄い透明度の深く狭い坪のような池の中で、餌付けになってたぷんたぷんに肥満したニジマスの群れ(笑)。
その後は国道138に出て、狙い定めて町中へ曲がり、15:50、富士吉田着。
富士吉田では新宿行きを逃しましたが、その後大月でやって来たのは2階建てホリデー快速。歯の治療中で流動食しか食べられないさんぽさんを尻目に、私は反省飲料やらおつまみやらをぱくついていたのでした(すいません)。
記 2005.5/13