2005.6/5 御荷鉾林道 #1

赤は本日の経路 濃い灰色は過去の経路

下仁田→(県道45)磐戸→(県道93)観能
→(御荷鉾林道 途中から#2#3)三波石
→(国道462)鬼石→(県道177・13)出牛
→(県道44)皆野→(国道140)西武秩父
  118km

観能からぐいぐい登って山中を迷走する御荷鉾林道取付部 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

 「画期的な八高線」対応時刻の3時半に一度起きたのに、何となく溜まっていた寝不足と「南関東曇り&雨、群馬日中晴れ」という嘘臭い天気予報で寝覚めは悪く、目覚ましを4時半にセットして2度寝してしまった。新幹線で何とかなる等と思うとダメである。
 その一方で都合のいい天気予報にはかなり疑いを持っていたが、高崎では予報通りに青空が拡がっていた。力強く明るい朝日に、天気予報の「最高28℃」を納得する。そんな甘いもんじゃないとも思う。
 あまり暑くなっても困る。今日向かう御荷鉾林道は、全長約65kmの間全く水場が無いらしいのだ。

高崎の上信電鉄 下仁田到着 天気は上々 生い茂る緑

 1.5lのペットボトルに目一杯水を入れた上で、更に500mlのペットボトルをもうひとつ仕入れて、8:40、下仁田発。
 去年田口峠に向かったとき真っ赤に染まっていた谷間が、まあ当然のように緑に覆い尽くされている。緑はもはやすっかり色も密度も濃くなっていて、谷間の冷んやりした空気の中にもむっと湿気が濃厚だ。

雨沢 谷間青々 鏑川が涼しげ
砥沢 上州らしい民家が続く楽しい道

 塩之沢峠方面への分岐の磐戸、大仁田方面への分岐の大日向、岩場に鏑川が狭く深く落ち込む蝉の渓谷を過ぎると、谷間がぐっと狭くなってきた。この先田口峠方面の迫力満点の岸壁を思い出す。
 9:30、観能着。昨秋田口峠行きの時に見つけておいた、集落入口近くの「御荷鉾林道」の看板を目印に、おもむろに道ばたの坂道へ。

いよいよ御荷鉾林道分岐登場 下仁田から勧能経由で御荷鉾林道へ 赤は本日の経路
取付は斜面をぐいぐい登る

 取り付きの例によって、きりきりっと登るとすぐに高度が上がり、ついさっき通ってきた道が見下ろせるようになった。気温は下仁田からここまでの間にどんどん上がっていて、蒸し暑さすら感じる。この先早く涼しい辺りまで登ってしまえると良いが。

山肌を巻きつつくねくね登る 森の道 日陰の草にヤブキリの幼虫発見

 林道は基本的に閉鎖的な森の中を進んでいる。森の木は杉だったり広葉樹だったり密度が濃く、頭上には木々が張り出したり日差しが当たったり、一方下の方に時々谷間がちらちら見える。

木が高い 広葉樹青々 どんどん山深い雰囲気に

 濃い青空から照りつける太陽はかなり厳しくなっているが、木陰では木立の冷んやり涼しい空気に包まれる。その体感気温が、しかしながら5月の涼しさとは明らかに違う。木立はさっき下仁田で感じた通りに濃く勢い良く生い茂り、木漏れ陽には緑が透けるような印象は無い。もう6月なのだ。
 少し山の中に入ると、ヒメハルゼミが鳴き始めた。いつも初夏の気分で一杯にさせられるお馴染みの鳴き声に、何とも気分がいい。

周囲が開けると迫力の西上州の山々 ふと高圧線にほっとする 山肌を巻き続ける道

 緑の中を登り続けていた道が下り始め、わかりにくい分岐で地図を確認。山の中のくねくね道では、GPSの経路記録が心強い。
 10:00、更に下って現れた橋へ分岐、再び登り返しである。

切り立った岩、生い茂る緑 御荷鉾林道で大仁田ダム・塩之沢峠へ 赤は本日の経路

 入り組んだ山肌に沿って、相変わらず閉鎖的な道がしばらく続いた。だらだら坂が続いてはいるが、見事なまでに展望が開けない。時々木々が開けて見える谷は、緑ばかりでどこの谷間かさっぱりわからない。そんな山の中に、すさまじくでかい送電線の鉄塔が現れ、再び山の中へ消えて行く。

切り通しも緑の中 粛々と山腹に道が続く すっかり気温が上がっている ちょっとニューサイ写真で一息

 位置の感覚が無いままGPS画面を地図と照合すると、意外なほど位置が進んでいない。この先まだまだ登りが続くはずだ。気長に行こう。

    
木陰が涼しく有り難い 緑に染まりそう 路上にはオトシブミの作品多数
実は50mの通行止め登場 休みなので無人 見上げると夏の山々

 それでも時間なりに足を進め、再び下り始めた道は突如下手から現れた大仁田林道と合流。ここから塩之沢峠までちょっとボリュームのある登りだ。幸いこの区間は去年の秋に偵察することができていたので、当たりは付いている。

だだっと道が下り出す 大仁田林道と合流 ここからようやく既知の道 けっこう時間は掛かったかがまあ予定の範囲内 巨大な大仁田ダム

 11:05、大仁田ダム着。便所のある道ばたのダム施設には、去年訪れたとおりに水場が無い。巨大なダムのコンクリートは殺風景なだけである。

記 2005.6/22

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Last Update 2006.1/31
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