御荷鉾林道 大仁田ダムから塩之沢峠へ 赤は本日の経路

2005.6/5 御荷鉾林道 #2

下仁田→(県道45)磐戸→(県道93)観能
(御荷鉾林道 途中まで#1・途中から#3)三波石
→(国道462)鬼石→(県道177・13)出牛
→(県道44)皆野→(国道140)西武秩父
  118km

最高地点を過ぎてだらだら下り区間に突入 RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

岩山に張り付いてぐいぐい登り始める道 斜度は一段落したりまた急になったり 大仁田ダムから塩ノ沢峠までが御荷鉾林道の最急区間と言える あっという間に大仁田ダムと今通った道は眼下に でも最後まで湖面は見えない

 林道は切り立った岩肌に張り付き、ぐいぐい高度を上げる。相変わらず周囲の展望は開けず木立の中にくねくねと登りが続くが、それでも所々で大仁田ダム方面や下仁田方面へ続く谷間が見えるようにはなった。今までより斜面が急だからだろう。

生い茂る緑 早々にダート開始 下仁田方面へ展望が開ける

 途中で下仁田方面へ展望が開ける辺りから、去年の記憶通りにダートが始まった。かつては65km全区間の長距離ダートだったこの御荷鉾林道だが、もはやかなり舗装が進んでいて、ここまできてようやくダート区間が始まったわけである。

この辺り展望が良い 谷間を見下ろせる ダートの道が続く 木陰が増える 木陰という寄り茂みの中みたいな箇所も

 標高が上がっためか、行く手の空には雲がもくもく出てきていた。まああまり質が悪そうではなく、勢いの良い密実な雲に下界の暑さが想像された。一方、こっちは森の空気が相変わらず涼しく、ちょっとしたそよ風が天国のように快適だ。

気が付くと夏雲もくもく 先行きはちょっと不安

 岩場を巻きながら登り続ける周囲には、濃い黄緑のカラマツが目立つ。現れた短い屋敷山トンネルを抜けると、行く手の山肌には道らしい段が見えなくなった。

しばらく登り続けて屋敷山トンネル登場 峠部分へ 尾根を乗り越えて今度は上野村方面へ展望が拡がる

 間もなく木々の中に峠部分が登場。切り通しの向こう、曇り空の下に濃い緑の山々が見えた。奥の上武国境辺りは湿度の高い空の中で、モノトーンになってしまっていた。

御荷鉾林道 屋敷山トンネルから八倉峠へ 赤は本日の経路 塩ノ沢峠まで下り
稜線近くをするする下り始める道

 登りとダートはとりあえずここで一段落、岩場の山ツツジやフジを眺めながら塩之沢峠まで少し下りである。

フジの花があちこちに 山ツツジ ちょっと崩落気味

 12:25、塩之沢峠着。秋の塩之沢峠に較べて、この季節、やはり緑のボリュームが膨張している。

県道45と合流 塩ノ沢峠到着 秋より全然緑のボリュームがある

 もともと塩之沢峠には、何があるわけではない。まだこのあと先は長いのだ。地図入替とおにぎりの包みを開けるだけで、そのまま出発。

再び登り始め 展望が開けるが下界すら見えない 上南トンネル

 今まで通ってきた山肌のくねくね道とは変わって、尾根近くに道が続く。登り斜度も今までより緩い。明らかに地図上の行程の稼ぎが違ってきた。

この辺り少し視界が開ける でも今日は雲が多い 塩ノ沢峠を過ぎて時々日が出るようになってきた 手前は暗いが何とか青空も見える

 尾根近くにも関わらず、周囲は相変わらず閉鎖的な森だ。多少周囲が開けて行く手を見上げる場所でも、絶妙に密な木々で見通しは悪い。斜度があまり厳しくないので、時々谷間の道を通っているような気分にすらさせられ、ふと辺りをきょろきょろ見渡したりもする。

数少ない見晴らしポイント でも基本的に木々の中の道 周囲は見えるようで見えない 木は切れても見晴らしポイントという程ではない

 地図を眺めながら桧沢峠、八倉峠を通過。通過とはいえ、登ってきた道が林道と交差する箇所が峠なのだとは思うが、高い場所を通っている印象が無いので、肝心の箇所でそういう意識は全く無い。

八倉峠 ダート再開

 八倉峠では再びダートが始まった。登り斜度はやや厳しくなったようだが、相変わらず淡々とした雰囲気が続く。周囲が閉鎖的なのも相変わらず、とにかく開けそうで開けない。時々通過する尾根を巻く箇所でも、判で押したような岩場の切り通しばかり。

淡々と続く森の坂 相変わらず景色は見えそうで見えない そらも雲が厚い

 でもまあ、今日の下界は最高29℃の予報だった。この涼しい空気に浸れることこそ、今日ここまで来た意味があるというものだろう。それにこの勢いの良い緑。車やバイクが滅多に来ないのもとても良い。

それにしちゃ道にはあまり山深い雰囲気は無い 陽差しが出ると木洩れ日の道になる ぐいっと登ると杖立峠(だったかな)

 そのうち斜度が一段落、しばらくしてから道はおもむろに下り始めた。こういうメリハリに欠けるところが当御荷鉾林道たる所以だろう、とそろそろ私は気づき始めていた。

御荷鉾林道 杖楯峠から塩沢峠へ 赤は本日の経路 確かカーブの向こうで御荷鉾林道最高地点
道はだらだら下り始める だらだらすぎてあまり下っている感じはしない

 標高は1470m、日差しが出ていないと下るだけではちょっと寒い。下り始めてしばらくして「関東平野が一望できる」はずの展望ポイントに到着するが、多分下界は高温多湿なのか全て真っ白になっていて何も見えない。仕方無いのでどんどん下り続ける。

下りも淡々とした表情 しかも相変わらず視界は良くない 舗装復活 岩山を巻きつつダイナミックに下り始める この辺りは迫力のある眺め しかし空はますます暗くてちょっと不安 山ツツジ

 時々短い登り返しはあるが、下りは非常にだらだらである。とはいえ登りではペースが上がらない程度の斜度だ。一番効率が悪い。今日の逆コースだと、多分しんどかっただろうと思った。

上野村・神流町・秩父方面の谷間と山々 途中には休憩場所のあずまやが登場 山間をどんどん下る この手の道にしちゃ直線基調

記 2005.6/22

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Last Update 2006.1/31
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