2005.10/9
喜多方ラーメンTour
村松→喜多方 #1

沼越峠の下り 五十母川の渓谷を下る 雨上がりの朝だが天気も行けそう RICOH GR1 GR28mm1:2.8 CTS200

村松→(県道17)五十母川→(町道)岩谷→(町道)川口
→(県道14)細越→(町道)行地→(津川赤谷林道)柳新田
(以下#2)→(津川赤谷林道)津川→(県道174)鹿瀬
→(国道459・他)豊実→(県道496)豊島
(以下#3)→(県道383・385)相川→(国道459・他)喜多方
   140km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 6:15、村松発。まだ昨夜の雨で濡れている道を、まずは既知の沼越峠へ。今日は五十島まで弟が一緒である。弟と自転車で走るなんて、小学生以来のことである。

村松市街地 愛宕 村松高校辺り 雨上がりの道をにこにこサイクリング
蒲原平野へ 早出川の谷へ

 町を抜け、田圃やソバ畑を抜け、阿賀野川支流の早出川を遡る。松野から谷間が狭くなり、やがて更に谷が狭くなって小面谷で県道17は早出川から分岐。道がぐっと狭くなり、谷底の渓流沿いに登りが始まる。

松野 村松から沼越峠経由で五十島へ 赤は本日の経路
小面谷

 10月も初旬、谷間の木々は部分的に赤や黄色く色付き始めていた。茂みにはススキのまだ開いていない穂も目立つ。

高谷 急に道が狭くなる 工事通行止めは突破

 通りの良い谷間からつづら折れで高度を上げ、山肌を巻きながら稜線の凹んだ部分へ。多少登って谷間から離陸すると、谷間一杯に木々の色が変わり始めているのが見えた。

川沿いの谷間を遡る 離陸開始 すぐに谷間の展望が拡がる

 今日は曇りなので森は石みたいに重い色だが、もう少し季節が下ると全山がかなり鮮やかになるはずだと思う。

山腹トラバース区間 杉林の続く道 谷間の展望はなかなか

 最後に再びつづら折れで辻褄を合わせると、そこが沼越峠だ。

最後に細かいつづら折れ 沼越峠到着 そのまま通過 下り始める

 狭い切り通しの峠を抜けると、しばらく森の中につづら折れの下りが続き、その後すとんと谷が落ち込んで深い渓谷になった。

なかなか密な森 突然谷間に放り出される すとんと落ち込む谷

 切り立った岩場とその上の生い茂る杉、広葉樹に目を奪われる。

切り立った山、濃い木々が見事 なかなかの渓谷

 道は山肌に張り付いて一目散に谷底へ。五十母川の橋を渡ると県道17は大須郷へ登り返すが、今日はここから分岐して、川沿いに直接五十島へ下ってしまう。

五十母川へ降りてきた 五十島へまっしぐら 磐越自動車道が見えてきた

 森や畑の中の穏当な道をしばらく下ると、間もなく五十島の集落が登場。物々しい磐越自動車道のコンクリート橋をくぐると、集落の農家の間からいつの間にか磐越西線が近づいてきた。カーブした線路、信号機、そして静かな農村の細道はなかなか雰囲気がいい。

五十島 磐越西線が雰囲気良好 沼越峠、五十島から津川赤谷林道で津川へ 赤は本日の経路
阿賀野川を渡る

 阿賀野川を渡り、8:15、国道49との合流点、岩谷着。ここで弟は国道49号を新潟方面へ。
 一方私は、道の駅の向こうの町道で、阿賀野川沿いに川口へショートカット。川岸の丘を登って下る町道からは、蛇行した阿賀野川の眺めが美しい。
 空の中にはさっきより部分的に明るい部分が登場し始めていた。これだと曇り後晴れの天気予報通り、良い傾向である。

靄の漂う阿賀野川 五十沢 行地川沿い町道へ

 川口から阿賀野川支流の新谷川沿いに内川の集落へ。そのまま行地方面の看板から、行地川の渓谷沿いの町道へ入り込む。狭い谷間の頭上には広葉樹と杉、道近くまで迫る渓谷の水面が楽しい。

川に近い道が雰囲気良好 野菊?

 間もなく谷間が少し拡がり、行地の集落に到着。集落の中で道は唐突にT字路に突き当たる。

行地到着 ちょっとニューサイ写真

 「殿様街道」の看板を眺めつつ、ここで地図を確認、津川方面へ足を進める。津川赤谷林道の看板も確認。何となくどこかで聞き覚えのある名前である。

津川赤谷林道へ 道端の花 いろいろな花が咲く ススキ まだ穂は開いていない模様 低山の谷を奥へ奥へ ダート開始

 細い登りが山肌に張り付き、次第に高度を上げ、谷間が再び狭くなってきた。周囲の山は低いが、密な木々が鬱蒼と迫力がある。坂がやや急になってきたところで、唐突にダートが開始。まだ最高地点までしばらくあるはずだが。

坂はあまり厳しくない 時々周囲も開ける

 その後道はやや狭くなったり、斜度が急になって砂利が増えたりすることもあったが、全体的には幅広で直線基調、良好な路面の穏当な林道が続いた。

山肌を登って行く 道にはあまり変化はない 周囲の景色もあまり変化はない

 ここでも森の広葉樹は色付き始め、ススキの穂が目立っている。曇り空の下の道端、色付いた葉の艶やかさは独特だ。時々周囲が開けると、一面樹木の低山の谷間が拡がるのも楽しい。

順当に地図通りに道が続く ようやく峠と思いきや しばらく思わせぶりな緩登りが続く

 山肌の形通りにくねくねした道は、最後につづら折れでぐいぐいっと高度を上げて、峠に到着。地図によると、すぐ脇の旧道らしき山道に「諏訪峠」とある。それならここも新諏訪峠とでも呼びたいところだが、こっちには名前は無いようだ。

とうやく峠部分 下りはじめは開けた道

 ここまでの頭上は開けていたが、概ね周囲を木々に囲まれた道だった。それが一転、峠を越えてからは、高い茂みの中をダートが一直線に下ってゆく。茂みが多少開けると、周囲の山々、津川へ続く谷の見晴らしが何とも素晴らしい。

見晴らし良好 しかし路面は荒れ始める この少し先で藪漕ぎ状態に

 しかし、素晴らしいのは最初だけだった。すぐに道が狭くなり両側の高い茂みが道に張り出し、藪漕ぎ下りみたい道になった。路面も荒れ始めぐらいのうちはまだ良かった。そのうち大きな石と窪みが増えて一気にガレガレ状態になり、あまつさえ昨夜までの雨のせいか水まで流れ始めた。こうなると岩の部分は滑りやすいし、砂の部分はぐじゅぐじゅである。
 ふと、実はこの道廃道じゃないかと思い始めて心細くなったところで、約50m前方に灰色の物体を発見。瞬間、「熊であってくれるな〜っ!」と思ったが、真っ赤な振り返る顔が見えた。大猿だった。少し睨み合った後、その猿は、こちらの気持ちを見透かしたようにのそのそと面倒くさそうに茂みに消えていった。その辺りを通過するときに、がさっと茂みの中で音がした。
 とりあえず最悪の事態が免れただけで、やばい状態に陥りつつあると思った。

路面が川になり始めた やばいかも 舗装復活 やはり舗装路は良い

 それだけに、そのうち道が拡がって路面が落ち着き始め、行く手にアスファルト舗装が復活したときは心から安心した。

記 2005.10/16

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Last Update 2006.1/2
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