2005.11/27
南伊豆グルメOFF
妻良→下田 #2

差田から石廊崎経由で下賀茂へ 赤は本日の経路

妻良→(国道136)子浦→(県道119)上小野→(町道)一色
→(国道136)差田→(県道16)入間
(以上#1)
→(県道16他)石廊崎→(県道16・町道)手石→(町道他)下賀茂
→(町道・県道121)上賀茂→(県道119)下田  50km FCYCLEへ

子浦から上小野へ向かう県道119 静かで意外にも穏やかな峠道 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

 次はあいあい岬展望台。単なる道の脇の空き地だった第一展望ポイントと違い、ここには駐車場に売店もある。晴れているとはいえあまり暖かくないが、ここののアイスをみんな楽しみにしていたようで、列を作ってみんな食べているのが何だかおかしい。

あいあい岬の展望 みなさん青い海に立ち尽くす

 ここからも濃紺の海と険しく白い岸壁がよく眺められる。さっきの入間より半島先端に近いせいか、海の色が更に濃くなっていて、空の青や岩の白、山の緑や紅葉など、景色はますます鮮やかだ。

しかしさっきもそうだったが空も海も岩も緑も鮮やか

 停まって景色を眺めてばかりいるので、海岸部へ出てから急に進み方は遅くなっている。8時半過ぎに宿を出て、何ともう10時過ぎ。でも、石廊崎へもうあまり距離も無い。

石廊崎へ出発 開けた道はやや風が強め 荒涼と開けた道

 伊豆も最南端、岸壁上の県道16には、ウバメヤシ、フェニックス、自生のアロエなど、もうどこを見ても南の植物が続き、嫌でも最南端だという気になってくる。風も多少追い風気味、気持ちは軽い。

南国ムード横溢 ちらっと太平洋 海面きらきら 閉園のジャングルパーク

 閉園したジャングルパークの駐車場から直接灯台への道へ抜け、灯台の手前に自転車を停める。普通に行けば、一度県道16で深い入り江の奥の漁港まで下りきり、その先灯台までかなりの激坂を登り返すことになる。去年はこの通りに下って登って、何だかかなり顰蹙を買ったように思う。
 岩場の間をどんどん下り、去年と同様恐怖を感じる手摺りすかすかの急下りで神社へ降り、おもむろに岬先端へ。

自転車を停めて石廊崎へ 海が近づいてくる 陽差しがいよいよまぶしい ますますど迫力の岩礁
石廊崎の石室神社

 ここへ来て雲一つ無い石廊崎だ。空も日差しも海も岩も力強く濃い色で、どこまでも南の風景としか言いようがない。血液のように熱く粘度が高そうなこってりした、海の紺色は特に素晴らしい。今日はやや風があるためか、釣り人があまりめちゃくちゃな場所にいないのが、野次馬としてはちょっと残念。

岬手前から既に光の中に180度以上の海の展望が拡がる まさに海と空に面した石室神社

 石廊崎の漁港まで下ると11:10前。なかなか理想的だ。
 いよいよ去年美味しい海鮮丼を食べることができた店へ向かうことにする。あいあい岬からほんの少し後追いぐらいで行動できていたじんたんさん夫妻とも一緒に昼食を食べることができそうで、ここへ来て再び全員が揃うことになった。食事めがけて足並みが揃う辺り、グルメOFFの面目躍如といえる。

血潮のような濃く熱い海水 帰路へ 再び岩場の道へ 石廊崎の港へ激下り

 去年の訪問では、いつものように食い気が先行。食べ終わったら気が抜けて、美味しかった店の名前を全く記憶していなかった。しかし、記憶通りの場所と店構えでお店が登場して、一安心。みんなで自転車を駐車場に乗り付けたところで、出てきたおじさんに「海鮮丼で」とお願いすることもできた。この「ゑび乃一休」、本来はメニュー最低価格が3000円台なのだが、大口で1500円ぐらいで作ってくれる地魚主体の海鮮丼が、また素晴らしく美味しいのである。

再び県道16 お昼の海鮮丼 ビンチョウマグロの刺身が脂とろとろ ふのりの味噌汁にみかんもオイシイ ゑび乃一休

 昼食を食べ終わって外に出ると12:40。再びじんたんさん夫妻、rikoさん車と同乗しらまり夫妻が離脱。
 石廊崎までの台地上から降り、県道16は海岸線の岩場に張り付いて東へ進む。濃く力強い色の海は相変わらず、その海の中にぽこぽこ飛び出す岩場、陸地にも切り立った岩場、海と岩の境界に張り付いた道に、大瀬、下流と小さな漁村が断続する。

出発 大瀬崎の海岸 太平洋広々

 その景色には、陸地の先端部独特の雰囲気が漂い、毎回とてつもなく遠くまで来てしまったことを実感させられる。

風も弱く快調に進む 南国ムード溢れる海岸通り そろそろ午後の陽差しが白くなってきた

 おまけにお昼を過ぎてから、陽差しはいきなり赤くなり始めていた。天気の心配は全く無いが、何か帰りの時間が気になってくる。

海に開けた道がしばらく続く 気分最高 手石から八声トンネル経由で下田へ 赤は本日の経路
手石のトンネルへ

 賀茂川の河口部、開けた集落の雰囲気がいい手石で県道16を降り、旧道のような生活道のような道から再び内陸へ。

トンネルの向こうは静かな湾 下賀茂の裏道へ 静かな生活道が続く

 春には桜が満開となる青野川の土手をかすめたり、脇の集落の道へ入り込んで、下賀茂から上賀茂へ。

落ち着いた雰囲気の道 こぢんまりと美しい農村 陽差しは早くも傾き初めて秋の雰囲気濃厚

 もうあと2ヶ月もすると、真冬だというのに桜の花や菜の花で一杯になってしまうこの辺りだが、晩秋の今回は山や民家の影も長く、さすがにちょっと寂しいような印象を受ける。

下賀茂から上賀茂へ 源泉 お湯が噴き出して風で掛かりそう 道端の巨木と小さいお堂 銀杏も真っ黄色
賀茂川沿いの道へ 人通り少なく落ち着いた道

 川の土手脇、温泉の源泉を眺めながら、上賀茂から県道119へ。

県道119へ 農家の2階に干し柿 地図通りに道が狭くなる

 伊豆の田舎道らしい、狭い谷間に農村が張り付いて断続する、静かな道が続く。色付いた広葉樹、軒先に干してある柿、この季節お昼でもそう高くない斜めの陽差しで、穏やかな秋の景色は、とても鮮やかに見えた。

すごい真っ黄色の銀杏発見 逆光も相まって雰囲気ばっちり 八声トンネルを抜けると開けた谷の下り

 だらだらの登りは意外にあっけなく、八声トンネルを抜けると今度は大賀茂へ下る。

どんどん下る 山間から農村へ ちょっと下るとすっかり里の道

 比較的開けた谷間をするするっと下り、真っ赤っかにまぶしい斜光線の中、山間の森から平野の農村部を抜け、最後にもう一発登り返し、下田の裏手へ。

景色はすでに真っ赤っか 最後の登り返し 逆光の登りでドラマチックな気分

 狭い谷間にいかにも海岸の漁村らしい佇まいの集落が現れると、すぐに行く手に下田市街が登場。14:05、伊豆急下田着。

トンネルを抜けると向こうはもう下田 妻良から下田へ 赤は本日の経路
下りきって国道136を渡ると一気に下田の町中へ

 間髪入れず列車をチェック、絶妙のタイミングで14:28に特急踊り子がある。というわけで、特急目指して輪行開始。最後まで付かず離れずの絶妙サポートでフォローしてくれていたIsoさんも、頃合いを見計らって静岡経由で札幌へ出発していった。

皆さん輪行中 isoさんもいよいよ撤収 脂金目の塩焼き弁当 中身 切り身がとてもオイシイ 超お勧め

 下田着と同時に、グルメOFF最後の詰めを忘れてはいけない。いつも下田で楽しみにしている駅弁「脂金目の塩焼き弁当」を、kiyonagoさんと密かにかつ素早く無事Get。実は沼津発の時点からこれを楽しみにしていたのだ。どんなに途中で腹が一杯になっても、帰りにこれが食えないとお話にならないのである。と共に、いつも数が少ないこの弁当、これだけは皆さんに教えるわけにはいかない。
 等とほくそ笑みながら輪行を終え、次に弁当屋の前を通ったらもう売り切れ。危ない危ない。

記 2005.12/16

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Last Update 2006.1/30
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