2005.11/26
南伊豆グルメOFFアプローチ
沼津→妻良 #2

戸田峠から船原峠経由で仁科峠へ 赤は本日の経路

沼津→(国道414)多比→(県道17)木負
→(市道)河内→(河内古宇林道・市道)戸田峠
(以上#1)
→(県道127)船原峠→(県道414)風早峠→(県道59)宮ヶ原
(以下#3)→(県道59)仁科→(国道136)松崎→(県道121)蛇石
→(町道)一町田→(国道136)妻良
  98km FCYCLEへ

県道59 仁科峠から森の中の下り RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

 西伊豆スカイラインと県道18が直行する戸田峠の交差点脇、狭くて殺風景な駐車場でおにぎりを腹に押し込み、10:35、戸田峠発。

戸田峠から達磨山へ 山肌を巻いて進む やがて視界が開ける 行く手の達磨山方面が見える 戸田港を見下ろす 遠景どんより

 そう高くない広葉樹林をぐるっと回り込むと、広葉樹林が切れて達磨山へ続く尾根の視界が急に拡がる。まさにスカイラインの名前に恥じない広々とした眺めだ。しかし、今日はどんより曇り空である。陽差しが出ていなくて寒く、景色も気分も何と無くすかっとしない。車は少ないのが救いではある。

稜線に乗ってから達磨山へ ここはほんとに急な斜度

 一度落ち込んだ尾根を渡ると、次はいよいよ達磨山への登りだ。多分西伊豆スカイラインの最急勾配区間なのではないかと思うが、まあそれもこの寒さでは、体がそこそこ温まって都合がいいような気もする。

振り返ると大展望 ほんとは富士山が見えるのだが… 一方行く手はますますどんより 雨が心配

 天気予報が1日晴れだったので、雨は心配していなかったが、目の前の空は雲が濃く、今にも雨が降り出しそうだ。こうなると、空と周囲へ開けた達磨山への道は、一気に雰囲気が重い。

稜線近くに続く道 まさにスカイライン 達磨山の展望台 クリックで展望解説看板を表示します 笹原も厚い雲で薄暗い 笹原が続く 緩登りも続く 伽藍岳を通過

 登り切ってしまえば、船原峠まで標高差200m以上、しばらく下り基調である。戸田港を見下ろす展望台を過ぎ、周囲が開けたまま伽藍岳の脇を過ぎると鞍部終了、船原峠への本格的な下りとなる。

伽藍岳から仁科峠経由で松崎へ 赤は本日の経路 正面手前は船原峠 その向こうには雲の中に仁科峠が
下りはつづら折れ連続

 前回はここで、この先の仁科峠へ視界が開けた。そう距離は無いので、位置関係によっては視界が開けるのは当たり前だが、逆光の中、半分青いシルエットになった尾根に続く道と、意外に近くの高原牧場の上にちょっと凹んだ峠は、まるで空に続くようで感動的だった。
 しかし、今日はその棚場山から仁科峠に続く尾根には、たっぷりと雲が溜まっている。

急降下 いつの間にか辺りが森に 船原峠直前 青看板登場

 一気に200mを下る間に、開けていた周囲が再び森の中になり、11:20、船原峠通過。

船原峠 今日も風が強い ところどころけっこう斜度が厳しい 空は曇り 寒々しい風景

 尾根上の峠からは、東西両側へ視界が広がっている。晴れていれば、きらきら光る伊豆の海が何とも暖かな眺めだが、今日はその風景を思い出すだけである。

景色が開けるわけでもない 単調な登り 棚場山トンネル トンネルを抜けると登り基調アップダウン

 しばらく杉林とススキの登りが続き、棚場山トンネルを抜けると、登り基調のアップダウンが始まる。

景色には程良く変化がある すすきの道 海側も見える これで晴れてれば…

 時々木々が切れ、その向こうを見回したり振り返ったりするが、もはや遠景は全く雲の中である。せっかく期待してずっと登ってきたので未練たらたらだが、今日はこの道の展望は諦めざるを得ない。

一直線アップダウン 景色が開けた 風早峠間近

 風早峠を通過すると、ここからは県道59、仁科峠まで最後の一登りだ。ここまでずっとでアップダウンが続いたので、なかなか堪える坂だ。でも、もうボリュームも距離間隔も大体掴めている。

風早峠到着 仁科峠へはぐわっと一気に登る 仁科峠到着

 低木の樹林帯、修善寺方面の谷間を眺めつつのろのろと進み、12:05、仁科峠着。
 振り向けば見返り富士山、峠の向こうではきらきらエメラルドグリーンの宇久須港が楽しみな仁科峠だが、今日はどちらも望むべくも無い。まあこんな日もある。この先あと1時間でいよいよ回転寿司「ととや」だし、もうとっとと下ってしまえ。
 海沿いを通ってきたさんぽさんayakoさん隊、宇久須から仁科峠に登っているはずのしらまりkiyonagoさん隊も、早着でなければ会えそうな時間である。

宇久須の港を見下ろす

 12:15、仁科峠発。
 戸田峠から今までどちらかというと尾根の東側に通っていた道は、仁科峠で尾根を乗り越えてまず西側へ出る。さっきの風早峠から仁科峠までのように、空と谷間に開けた道は、少しの間豪快に蛇行して斜面を下る。

仁科峠から県道59経由で宮ヶ原へ 赤は本日の経路 稜線近くの高原の道
豪快に下る

 次に県道59は宇久須への下りと別れ、今度は南斜面の森の下りとなる。

宇久須への道と分岐すると突如狭い道となる いきなり陽差しが登場 急にぽかぽか暖か 仁科方面への谷 行く手が明るく霞む

 いつもこの南斜面から、何故か日差しも気温も急に南国っぽくなるのだが、今回も顕著にそれを感じた。それまで今にも降り出しそうな厚い雲が空を覆っていたのに、南斜面に移った途端に急に雲の間から陽差しが現れ、それどころか晴れてしまったのだ。

時々地元軽が通る 待避所で停車中 待避所以外では結構狭い 森の斜面が続く

 辺りは南国の樹らしい、密な常緑広葉樹が多く見られるが、急斜面に道が張り付いているためか頭上は比較的開けている。今までの寒々しさから開放されて、南国の力強い陽差しがとても楽しい。

天気はすっかり晴れ 陽差しがぽかぽか 南国を感じる 斜めの陽差しに枝の影 日陰はひんやり でも空が決定的に明るい 岩が荒々しい 途中では杉林もある

 急斜面のためか周囲の森は時々外側へ透けるが、くねくねの細道でブラインドコーナーに用心して下るため、その向こうを注視する余裕は無い。が、時々仁科に降りてゆく谷間の展望が開けて、谷の奥が明るくまぶしい霞へ消えていくのが見えた。

明るく力強い陽差し さっきの曇りが嘘みたい つづら折れで下りが続く 山側ガードレールは崩落止め? 下っても紅葉鮮やか 広葉樹の枝が密生 相変わらず木の中の道

 入り組んだ南斜面を下る間、岩場の広葉樹林の木漏れ陽、鬱蒼とした杉林、谷底へ転げ落ちる沢、片側通行の崩落箇所が次々に登場。やがて木々の向こう、谷底に宮ヶ原の集落が見えた辺りから、まっしぐらに谷の奥へ。

ぐいぐい下る 大分下ってきた 木々の向こうに宮ヶ原の集落がちらちら見下ろせる 空の向こうに山陰と谷底が見えてきた もうすぐ谷底か
行く手は緑青々 いよいよ谷底へ

 一番奥で道はくるっと折り返した。ちょろちょろ流れる小川が仁科川、この川の谷間を仁科の海岸まで下ってゆくのである。

最後の杉林 谷底で折り返して仁科側沿いに下る 宮ヶ原到着

記 2005.12/8

#3へ進む    #1へ戻る    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2006.1/26
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-6 Daisuke Takachi All rights reserved.