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そのまま突き当たった県道34から看板に従い、大崩の水仙郷へ。
11:50、大崩着。すり鉢状に下ってゆく棚田の上っ縁から、駆け上る谷のどん詰まりに張り付いた集落、元小学校らしい集会場、お寺が記憶通りの順番で並んでいるのが見える。
さすがに2月も後半となると、道ばたや周囲の斜面にびっしり植わった水仙も、大部分は花を落としてしまっている。しかし、その代わりに梅、アブラナ、椿を始め、数輪の桜まで見ることができた。やはり気温通りに房総は暖かいのだと実感。
アブラナにはミツバチすら飛んでいた。2月の後半だというのに。
大崩の集落の先から開けたすり鉢の縁を越えると、山間の狭い谷間と少し開けた田んぼが断続する。
すとんと落ち込んだ畑の集落へ下って登った後(ここで工事標識に騙されてまた時間ロス)、杉林から麓の里山、その先の外房の海まで一気に見下ろす、このコース随一の展望ポイントとなる。
空には朝からずっと厚い雲が溜まっていたのが、畑から晴れ始め、この本日随一の展望ポイントでついに青空が広がった。暖かい日差しに照らされた里山の風景は何とものどかで、つくづく来て良かったと思わせられる。ちょっと近場に見える大々的な法面補強が興ざめではあるが、何か大崩落が起こったのだろう。
すとんと下った地形で絶景なだけあり、この先の下りは、本当にブレーキが心配な滅茶苦茶な激下りなのだ。
今回も4度目の訪問だというのに、スリル満点を通り越して恐怖を感じた。
一気に下りきって、12:50、入上着。
記 2005.2/23