南千歳→(市道・道道258・10)早来
→(町道・道道482)上厚真
→(道道1046・道道10)鵡川
→(国道235)新冠
→(町道・道道71)二十間道路(以下#1-2)
173km
北海道Tour04 #1-1
|
|
青空の下太陽に照りつけられつつ、8:44、北斗星1号は南千歳着。
ホームに降りると、事前の気象情報通りなかなか暑い。いつも北海道に着くと「涼しい」と思うのだが、今回は地獄のような東京と比べてあまり違和感がないのだ。ちょっと先が思いやられる。
階段を登ると、改札の向こうにちらっとFサイジャージが見えた。事前に迎撃して一緒に走って下さるという連絡を頂いていたたねやんである。以前の兎亀三鷹迎撃飲み会の普通服と今日の自転車服の違いは、普段でのFサイメンバーの普段着姿と自転車服ぐらいに軽いギャップがあり、妙なところで「いっしょに走っていただくんだ」という気分になる。
ほんの数年前に一気に大規模開発が行われ、それと共にできた(と思った)東口で組立を開始する。去年は雨のため西口の屋根付跨線橋の中で組み立てたのだが、あっちはかつての千歳空港連絡口に無造作に塞ぎ板が設けられていて、ちょっと唐突に付けられた感じのある鉄骨階段で国道へ下りないといけないのだ。
★はたねやん撮影
9:10、南千歳を出発。
やはり暑い。照りつける太陽に蒸す空気、路面からの照り返しのトリプル攻撃た。こんなはずじゃなかった、と思うぐらい暑い。
千歳から早来までの丘陵地帯の下縁、フラットな牧草地帯や森の中を道道258は抜けて行く。そう露骨なアップダウンは無いので、本来そう疲れる道では無さそうだが、とにかく暑い。汗がじっとり嫌な感じで出ている。
★はたねやん撮影
早来のSPARでで小休止。「最近SPARはセイコーマート化しているんですよ」とたねやん。見ると、おにぎりや缶飲料その他セイコーマートオリジナル商品やセイコーマートのカード、何から何までセイコーマートだ。
水筒代わりにしなければならない1.5lのペットボトル水もここで仕入れることができた。早速水を飲むと、更に身体中から汗が一気に吹き出てきて、うっすら水をかぶったような状態になった。経験から言うと、熱中症直前にこういう状態になることがあるように思う。風が吹くと涼しく心地よく感じるので、身体の放熱機能はまだ何とかなっているとは思うが。
国道234を少し経由して町道に入る。今までと同じく丘陵の下縁や畑と森の境目をつないで行くこの町道は、しかしながら明らかに少し涼しい。「多分海風じゃないでしょうかねえ」とたねやん。この先少しは涼しいと良いのだが。
★はたねやん撮影
10:25、町道が道道482と合流。ここで遠浅からゴルフ場の中の地図上で細道として描かれている、通称「あやしい道」を経由して帰宅するたねやんと別れ、逆方向の鵡川を目指す。
たねやん、迎撃ありがとうございました。ぜひまたいっしょに走って下さい。
道道482は少しアップダウンが増えた森林地帯の丘陵を進む。緩いとは言えアップダウンの連続と、一直線主体の道とどこまでも続く同じような森。周囲がどんどん暑くなっているのも加わり、ちょっと意識が遠のくようなつらい道である。
11:20、鵡川着。圧倒的に交通量の多い国道235に合流する。平野部の国道であるためかさすがにアップダウンは少なく、車の気流に乗って多少ペースは上がる。が、道路からの照り返しは凄まじく、交通量も多い。
交通量は富川を過ぎると大分ましになったが、それにしても暑い。汗が腕の裏にどぼどぼに落ち、気が付くとその汗でハンドルやフロントバッグがびしょびしょになっている。埃を巻き上げ、排気ガスを吹き付ける大型車やワゴン車におびえながら、熱風の中を黙々と進む。
鵡川から先のアップダウン、厚賀や摂布で分岐する旧道沿いの小さな漁港など、それなり以上に変化のある道だが、いかんせんこの暑さと、まだまだ気持ち的に安らげない交通量の多さで、なかなか楽しいという気持ちにはなれない。
13:20、新冠着。ここから国道235を逸れ、狙いを付けていた細道で台地上に登る。途中で合流する道道71との合わせ技で、台地を越えた向こうの二十間道路へショートカットするのである。それに以前この辺りを何回か通った印象から、日高の丘陵地帯、牛ではなくて馬の牧場の中を走ってみたいと考えていたのだ。
登り基調で牧場の中を通り抜ける町道は、今までの国道235が嘘のように静かだ。照りつける日差しは相変わらずだが、涼しい木陰が増えた。鮮やかな牧草地の緑色、光と陰のコントラストの強い印象的な風景、時が止まるような静かさを感じるような気持ちの余裕が戻ってきていた。
記 2004.8/21