8:25、開陽台発。
このまま今日は道道150へ向かうつもりだった。しかし、このまま道道150へ向かうと昨日通った道とまるっきり同じだ。それどころか一昨日も通っているから、3日間同じ道を通ることになってしまう。道道150・885は大好きな道なので、それはそれで構わない。
道道150が北進へと分岐してゆく、俣落の分岐でもう一度考え直してみた。このまま北進へ向かわずに真っ直ぐ進むと、昨日眺めた上標津から東養老牛のまっただ中を、昨日の道を横断するように通ることができる。そこからから計根別の北辺りに直接出れば、当初の予定通り、俣落から空港へ帰る一回りコースとして何の問題も無い。急いでも望み薄な大成方面より、初めて訪れる知らない道でのんびり目一杯風景に脚を停めるチャンスでもある。
あっさり決まった。道道150へは向かわず、このまま真っ直ぐだ。
防風林と牧草地が繰り返し現れる道を進むと、大きな谷でクランク状に曲がり、次の段丘を登っていった。
所々に拡がる開放感たっぷりの風景は圧倒的ではある。しかし、うーん、ここは結構最近通ったかもしれない。風景も展開も記憶がある。
そろそろ9時半だ。開陽台8時半発として、空港に12時半に着くには、あと1時間ちょっとで折り返す必要がある。まあ、1時間でまだここかよ、という気はしないでもないものの、先に進もう。
上標津で北東へ向きを変え、山裾の旭新養老牛へ向かうことにした。旭新養老牛から少し南、旭新という集落に狙いを定めていた。旭新養老牛自体は道道150で毎年通っている。道道150の私的ハイライトの牧草地が拡がる、私にとって根釧台地でも重要な場所の一つだ。1986年以来何度も通っているし、思い出も一杯ある。その旭新養老牛の地名構成要素、旭新なのだ。訪れないわけにはいかない。
道のところどころで手入れの良い牧草地が防風林に囲まれ、背景には武佐岳の裾が伸びやかに続いてゆく。この道、実は1996年に養老牛温泉から下ってきたことがあるはずの道でもある。それなのに、風景には全く記憶が無い。眺めたつもりが、下りに任せて一気に通り過ぎちゃったのかもしれない。
北に進んで旭新に近づくと、風景はこれまでにも増して記憶に無く、更に広々と整って見事だ。昨日と同じように地形の起伏が、平らなだけじゃない牧草地や、格子状防風林の直行グリッドを傾けている。それら変化がある要素が、遠くの山々を意外な見え方で見せてくれている。昨日通った1本西の道といい、この辺りの眺めが素晴らしい理由が少し分かったように思えた。
10:00、旭新養老牛着。30分でここまで来れた。まだあと30分はふらふらできる。そのまま少し北、養老牛温泉方面へ脚を延ばしてみた。と言っても温泉までは行かず、道道150から見える牧草地の奥辺り止まりである。
2005年以来久しぶりの道で、脚を停めて見渡す牧草地は、いつも道道150から眺めている風景のまっただ中だ。とはいえ来てみると、ごく普通にこの辺りらしい雰囲気の道なのだ。如何に道道150からの見え方が優れているかよく理解できたし、何だか2005年の自分と語り合ってみたい気にもなれた。ここに来れたこと自体には、とても満足できている。今はもう少し、脚と自分の時間を先に進めることにした。
旭新養老牛から下る途中、狙い定めて南養老牛へ。というより調子に乗って、狙っていた分岐を少し行きすぎてしまった。昨日通った道から分岐していた農道に目を付けていたのだ。谷を越えてゆく道は、川沿い段丘の森の中を通り抜けてゆく。
予定経路の最後の段丘は、鬱蒼としつつ寂しいような雰囲気がちょっと怖ろしい。乗り上げたところで、山中牧場の看板を発見。いつも道道150の養老牛周辺で、ソフトの看板を眺めつつ「今日もちょっと寄れねえなあ」と残念に思っていたので、立ち寄っていくことにした。
車にバイク、何組かのお客さんに混ざってベンチに座り、ソフトを頂く。そろそろ10時半。いい潮時かもしれない。地図とスマホを見て今後の身の振り方を考えた。すると、都合良く計根別から空港へ向かうGPSトラックがあるではないか。そういえば、大成から空港に向かうつもりで描いた記憶がある。この道なら空港まで行けるし、計根別から俣落まで未済経路っぽい。これで行こう。
記 2025/11/10
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