四国Tour23#1
2023/4/29(金)徳島空港→木屋平川井-1

徳島空港→阿野 (以上#★★★★-1)
(以下#★★★★-2) →川又 (以上#★★★★-2)
(以下#★★★★-3) →木屋平川井  (以上#★★★★-3)
69kmkm

A地点からC経由でB地点へ 赤は本日の経路
ニューサイ写真 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

https://ridewithgps.com/trips/119411041

 11:20、徳島空港発。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 出発してすぐ、陽差しが少し出ていて明るい曇りだと思っていたのは、実は雨がぱらついていることがわかった。しかも南東のものすごい風が吹き荒れている。これだと天気が予報より回復しているということは無く、天気予報通りだ。何を当たり前のことを言っているんだ、と言うぐらい当たり前の話ではある。

 徳島市街から鮎喰川への谷間へ入り込むまで、例によってGPSトラックで裏道コースをキメキメに組んである。 徳島空港の地下を通り南へ出たGPSトラックは、何となく地図(衛星画像)で眺めた雰囲気だとややハードボイルド気味のごちゃっとした倉庫街かなと思っていたのだが、意外にもごく普通の農地と住宅が混在するエリアであり、道も軽自動車がやって来る程度の平和な道なのだった。

 今切川の土手から吉野川橋で吉野川を渡り、鮎喰川南岸から北岸へ。

 GPSトラックは可能な限り車がいなさそうな道でなるべく効率良く脚を進めてゆくように組んである。例によって冗談みたいな細道があったりした。

   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 特に良かったのは鮎喰川沿いの下道で、土手の草むらと市街地の裏側のようなブロック塀や建物裏手の狭間に道が続くうち、何となくいつの間にかその外側は市街地から完全に郊外っぽい風景に変わっていたのだった。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 部分的にどうしても通らざるを得なくて警戒していた県道は、有り難いことにそれ程車が通るという道でもなかった。

 また、今切川沿いで雨が密になって雨具を着込んだものの、その後市街地の裏道を繋いでいる間雨は降ったり止んだりを繰り返して次第に雨は水滴に変わり、鮎喰川の谷間に入ると南東の風とともに完全に消え失せてくれた。雨が一番強かったのは結局徳島市街だった。

 しかし時間はやや掛かり気味で、吉野川橋の段階で既に12時。目安としてもう少し先に行けるかと思っていたのだ。まあ、仕方無い。宿の夕食にはまず間に合うだろうから、あまり気にしないことにした。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 鮎喰川北岸の道は県道20。

 谷間に入るとともに道はかなり細くなり、谷間が狭くなっていくとともに鮎喰川は渓谷っぽい佇まいに変わっっていった。周囲の風景も畑から森、農村が断続し、すっかりツーリングしている気分になってきていた。

 15:00、神山町着。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 ここからあの酷道439、通所与作に合流し、今日は川井峠を越えた川井の宿に泊まる。事前の天気予報では雨の峠越えになるかもしれない位に覚悟していたものの、そんなことにはならなさそうでひと安心だ。

 神山町では立ち寄る場所がある。Fサイのとあるご夫婦が東京から引っ越されているのだ。与作を通る機会があれば立ち寄らねば、と思っていたので場所を調べてみると、神山町旧市街をバイパスする与作新道ではなく、旧市街のかなりわかりやすい場所であることが判明したのだった。
 お忙しいところお邪魔してしまったにも拘わらず、10年振りにお会いできたお二人とは、すぐに10年以上前のような気持ちでお話しできたのはとても嬉しいことだった。また、土佐の赤牛を食べるべきとか町のコンビニの場所とかそこを過ぎると補給ポイントは無いとか、ツーリストのつぼ的なアドバイスを一杯頂いた。私はと言えば、甘い行程計画と四国の県道は7%基準だとかまあ何とかなるでしょうとか、とくとくと吹聴した。しかし、早くも翌日以降、これらはことごとく目論見が外れ、泣きを見ることになった。中高年たるもの、あまり軽口は叩くものではない。
 アドバイスに従い新道沿いのコンビニに立ち寄り、明日以降の補給物資をやや多めに仕入れておく。この後のコンビニ立ち寄りは2日後になったため、多めの補給は正解だった。

 神山町からは登り斜度が次第に増え始めたのを脚に感じるようになった。

 谷間がぐっと狭くなって道が曲がりくねり始めると共に、斜度は更に増した。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 道が狭くなって何だか見覚えがあるような家並みが現れ、15:00、川又着。

 家並みに見覚えがあるのは、2001年に与作ではなくここでクランク交差する国道193と土須峠の印象がかなり強烈だったのと、その時の写真が残っているからだ。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 それ以外の記憶が全く消え失せていることは、クランク交差で分岐してゆく国道193、少し先で現れた合流してくる国道193の斜度がかなりものすごく、驚かされたことで実感できた。目の前の分岐はあんなに凄い道なのに。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 川又から先、ぐっと本格的な斜度で谷底を屈曲し、つづら折れ2段で一気に離陸して登り始めてゆく道沿いに、相変わらず民家は断続していた。

 基本的には広葉樹林と杉林が続く登りで、どうもペースが上がらない。一眼レフK-1とレンズ4本をはじめカメラ4台、カメラ関係を含む電源を丁寧に持ってきた結果、前回より荷物が増えていること、更に今回は行程中の折れが心配なサドルバッグサポーターではなく頑丈なリアキャリアを装備していることなど、後で思い出すといろいろ要因はある。そういう事前の判断ミスを招き、行程にも影響を及ぼしたのは、前の週まで続いた某案件による疲れではなかったかとも思う。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 とにかくたかだか標高差400m程度に1時間半近くかかってしまった。

 

 16:35、川井峠着。前回通ったのは2004年。池田発土須峠経由太平洋岸の日和佐着というかなり無理がある行程を途中で変更し、それでも泡を食って通過した川井峠は、直前に通過した見ノ越の直後だったからか淡々しみじみと味わい深い峠という印象が強かった。

 その記憶通り峠部分の短い川井隧道を抜けた向こう側には、「四国随一の剱岳展望」との看板とともに、記憶通りの展望が一気に開けた。

 谷底からこちらの斜面を峠手前まで駆け上ってくる斜面集落と、谷間の空間を隔てて周囲にぐるっと立ちはだかる山々。そして雲で煙って見えない剱岳方面。こんな風景の中に宿があったら泊まりたいと思ったことは、ずっと憶えていたのだ。そして「四国随一の剱岳展望」看板を見たことも、思い出すことができた。

 下り途中からは集落を経由する林道へ。与作はひたすら山の中に続いているのに、林道のこちらは集落を経由している。

 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 RICOH GRV GR18.3mm1:2.8
 

 高度にも下り斜度にも、早く下りきってしまいたいと思うジェットコースターのような急下りが続き、17:05、木屋平川井「つるぎの湯 大桜」着。見上げる剱岳方面からは、しっとりと暗い霞みが押し寄せてきている。案の上、宿到着から30分経たないうちに雨が降り始めたのであった。

   RICOH GRV GR18.3mm1:2.8

 9連休初日だというのに、お客さんは私を含めて2組のようだ。むしろ食堂付の温浴施設として、近くのキャンプ場や地元の方がメインのお客さんのようではある。宿自体はアットホームで清潔で、安心してくつろげる良い宿だと思う。夕食は食堂で、通常メニューからの注文であり、もちろんボリュームたっぷりで大変美味しい。

 これから夜は雨が降るようだが、明日朝には雨が上がり、日中はずっと曇りのようだ。今日の行程ぐらいではあまり疲れてなくて身体も問題無く動きそうだし、久しぶりの見ノ越には与作から離れて北側から国道438でアプローチできる。

記 2023/5/21

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Last Update 2023/6/17
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