乗り換え地点 | パターン1 | パターン2 | パターン3 | パターン4 | |||
北見発
JR石北本線 遠軽着 |
7:12
特急 オホーツク2 ↓ 8:07 |
9:12
特快 きたみ ↓ 10:14 |
10:19
特急 オホーツク4 ↓ 11:14 |
13:24
普通 遠軽行 ↓ 14:53 |
14:19
特急 オホーツク6 ↓ 15:14 |
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遠軽発
北見バス 紋別着 |
09:11
↓ ↓ ↓ 10:36 |
11:11
↓ ↓ ↓ 12:35 |
12:35
↓ ↓ ↓ 14:00 |
15:40
↓ ↓ ↓ 17:05 |
|||
紋別発
北紋バス 興部着 |
11:30
↓ ↓ ↓ 12:15 |
12:45
↓ ↓ ↓ 13:29 |
13:49
↓ ↓ ↓ 14:30 |
15:47
↓ ↓ ↓ 16:32 |
16:15
↓ ↓ ↓ 16:56 |
18:15
↓ ↓ ↓ 18:56 |
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興部発
名士バス 西興部着 |
12:15
↓ ↓ ↓ 12:35 |
14:50
↓ ↓ ↓ 15:17 |
17:10
↓ ↓ ↓ 17:37 |
19:35
↓ ↓ ↓ 20:02 |
4時に目が覚めて、すぐに天気予報をチェック。降水確率はゆうべのまま、紋別市で12時から15時の間降水確率が60%。やはりそうなのか。
実は昨夜、気圧配置と全道で大雨の天気予報を見て、もう9割方ダメだなと思い、朝食をお願いしてしまっていた。その通りに今日は全区間運休、まずは2度寝だ。諦めてしまえば、もう至って平和で落ち着いた1日の始まりである。諦めから始まることもあるのだ。
次に起きたのは5時。のんびりは大変いい。荷造りはゆっくりだし、渇いた口にいろいろ押し込んで流し込む必要が無い。しかしちょっと手持ち無沙汰でもあり、外はまだ雨が降っていないのみならず、朝日に照らされ始めて意外に明るい。少なくとも昨日の開陽よりは明らかに好ましい。室内も明るく爽やかで、時々外の森を眺めて、判断を早まったかなと思い始めていた。いや、今日は紋別市で降水確率60%。今は明るくても、山奥に踏み込んではまずい。この辺りの天気が数時間で一変することを、平地と山間は天気が全く違う事を、そして今日のコースは雨が降るとかなり大変なことを、過去の訪問で十分に思い知らされている。昨日と全く同じ順序で同じ考えが頭に浮かび、結局諦めざるを得ないことを再確認するに至る、という思考を繰り返していた。
でも、少なくとも今はとりあえず朝陽が出ている。チミケップ湖岸に行けば、晴れのチミケップ湖に会えるかもしれない。計画時に目論んでいたチミケップホテル宿泊の目的、上原峠→鴻之舞→立牛峠再訪は潰えたが、もう一つの、朝のチミケップ湖岸訪問という目的がある。そして7時の朝食までまだ時間がある。ならば可能性のあることをしよう。
6:30、チミケップ湖キャンプ場着。
雲の動きが速く、ホテルを出発する頃、既に朝陽は薄曇りに覆われてしまっていた。しかし湖岸の私的定位置では、時々薄い日差しが現れてくれた。雲の中にも、何となくうっすら青い色が見えるような気もする。そして薄日以上の日差しが、一瞬手前の樹の幹と湖対岸の低山を照らしてくれた。
もう少しすかっと晴れてくれるともっと嬉しいのだが、いや、ここ4〜5年チミケップ湖では毎回薄暗い曇りにしかならなかった。今日はかなり上出来と言っていい。
ホテルに戻って7:00。即朝食開始だ。
さあ、張り切ってパンをお代わりするぞと思っていると、先入観を裏切って朝食は何と和食だった。まさかチミケップホテルで和食が食べられるとは思ってもみなかった。そしてこれが、大変真っ当な美味しい朝食である。しかもボリュームもたっぷり、これなら今日走っても腹が減らないだろうが、いやいやもう既に今日は1日輪行予定になってしまっている。
朝食後は即自転車解体開始。ところが輪行作業中、何と日差しが現れた。相変わらず雲は空に広がっていて、たまたまその隙間から現れたという感じだったものの、その日差しが鋭く、暑いのにはびっくり。流石北見地方だ。これなら走れるかもしれない。いやいや、今は気を取られずに輪行作業を進めないと。
8:10、チミケップホテル発。
木漏れ日の湖岸区間をタクシーは走り始めた。道道494の極上ダートでも引き続き木漏れ日が続く。昨夜からあんなに悩んで輪行を決めたのに、現実は何だか大変に残念だ。しかし、携帯で天気予報を見直しても、午後からの雨予報は全く変わっていない。そもそも本当に雨は降るのか。もしかしたら判断を安全側に振りすぎたかもしれない。そしてこんなに安全側ばかり考えていては、全然走れなくなってしまう。過去だって出発してから危ない予報に気付き、結局天気が持ったことは何度もあった。結局雨に降られてかなりひどい目に遭ったこともあったが。
どっちにしても、もう全区間輪行の行程が始まってしまった。悩んだってもう時が進むだけだし、こんなに楽じゃないか。等と思ってはみても、ダートの木漏れ日が気持ちよさそうで恨めしい。
開成峠から北見へは順調な道程だった。特に北見市街では信号回避の裏道を経由。昨年の45分を更新して何と40分で北見駅に着いてしまった。流石はタクシー。
8:50、北見着。駅前広場に降りると暑さを感じる。昨日までの根釧台地からは考えられない気温だ。やはり北見地方はかなり暑いのだ。そして今、市街地ではさっきの山間よりますます雲が高くなっていて、大変恨めしい。
9:12、キハ54の2両編成快速きたみで北見発。去年と同じ全輪行パターンの始まりだ。クロスシートに座っていると、うっすら現れてきた日差しが暑い。というより、これだと十分走れるよな。いや、今日は午後から雨の天気予報だ。そして平野部ではともかく、山間部で降られたら逃げ場が無い。そう結論付けた上で行動しているのを忘れたのか、おれは。等と悔しく恨めしい気分も次第に眠さに紛れつつ、快速きたみは瑠辺蘂から金華峠を越え、生田原の谷間を快走し、あっという間に10:14、遠軽着。
遠軽駅からバスターミナルまで、自転車と荷物を3ブロックの間運ぶ。これが今日一番の難所である。空には雲が広がっているものの、明るく高く薄く、雨の気配は全く感じられない。そして荷物が重くて空気は暑い。晴れなのに輪行袋と荷物を抱え、町中でぼうっとしている。おれは北海道まで来て一体何をしているんだ。
11:10、遠軽バスターミナル発。紋別までのバスの外、西側の山々には雲はかかっているようには見えない。手前の山の向こう、20kmぐらいある山中がどうかは全くわからないが。バスの中は直射日光が暑いぐらいだ。
12:35紋別着、10分乗り継ぎで12:45、紋別発。今まであれだけ問題無さそうに晴れていたのに、空が一気に曇った。そう言えばもうお昼過ぎだ。しかしまだ、空の雲は高いように見える。そしてこの辺りが予報と現実の落としどころかもしれない、等とも思う。仕方無い、今日は天気予報を見て輪行に決めたのだ。安全側判断を悔やんでも、今日の行程は帰ってこない。そして天気予報はそこそこ予報の通りに推移しているような気もする。
13:10、興部着。興部まで北上すると、雲が空一杯に広がり風が冷たく、道北のオホーツク沿岸にやってきたことを意識する。それは1986年、紋別流氷の宿YHを出発して興部に辿り着いた時と変わらず、この先オホーツク沿岸を北上すると更に濃くなってゆく土地の印象でもある。
バスターミナル隣の食堂には、本日最大のミッションがいくつかある。醤油ラーメン、だったん蕎麦、興部アイス、ソフトと一気に腹の中へ。売店で売っているパックのベーコンや、ブロックのチーズも美味しそうだ。普段そんなもんむしゃむしゃ食べられないので、食べるなら今だとも思う。興部バスターミナル(=道の駅)には何かと美味しい物があり、通るなら何か食べたいし、一方で過去の訪問では何かと余裕が無い場合が多かった。今回は訪問数回分の成果に相当するかもしれない。
興部滞在中、次第に空は薄暗くなっていた。相変わらず雨は降りそうに無いものの、山中ではもしかしたら何かが起こっているかもしれない、というぐらいには雲が低く、厚くなっていた。
14:50、興部発。興部川の谷間を遡り、15:15、西興部着。
バスを降りると、今の今まで全面平均的な明るさだった空中に、急にどす黒い雲が現れ始めているのに気が付いた。何と雷までごろごろ鳴っている。そしてその雲は自転車組み立て中にどんどん大きくなり、最後にバッグを取り付けたところで突然大粒の水滴が空から落ち始めた。と驚く間も無く、恐怖を感じるほどの大雨になった。
面白いぐらいに山方面の天気予報は当たっていた。谷筋の西興部でこれだから、もっと山奥は一体どんな雨になっていただろうか。今朝の判断は決して間違っていなかったのだ、と今、心から思えたのだった。
しばらくバス停の建物の中で雨宿りした後、何とか少しは雨が弱まったチャンスを狙い、雨具を着込んでセイコーマートへ。雨が弱まったとは言え普通に大雨で、30秒ぐらい屋根から外に出ただけで、びしょ濡れになってしまった。
明日の朝食を仕入れ、16:05、今日の宿「ホテル森夢」着。明日の天気予報は下川〜美深で9時まで雨が残るようだ。何とか前倒し進行で、下川から道道60に入る8時過ぎに雨が上がってくれるといいのだが。とにかく、明日からまた真面目に前向きに走ろう。
と、思っていた。この時はまだ。
記 2015/12/2
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