2016/9/19
北海道Tour15#11 忠類→晩成

忠類→(道道319・657)忠類古里→(村道・国道336他)晩成
 17km  RIDE WITH GPS

赤は本日の経路
 

 千歳空港到着は、5分早着の11:00。多くの場合飛行機が遅れて、更に荷物受け取りに予想外に時間が掛かり、乗り継ぎやその後に気を揉むパターンが多いので、何とも幸先がいい。しかし、千歳空港駅でスーパーおおぞらの指定券は取れなかった。仕方無い、5連休初日だしな。

 

 12:24、スーパーおおぞら5で雨の南千歳発。雨の中をやって来る283系は、今まで何度も見ているが、そして110km/hに減速されてしまって振子機構も停止中だが、やはり見るからに細身で速そうでかっちょいい。今風に言えばシュッとしている、というところか。しかし、不安通りに自由席では座ることはできなかった。

 雨は追分を過ぎると激しくなり、新夕張から先は正に雨に煙るという言葉そのままの天気だった。狩勝峠の向こう、新得畜産試験場では寒々しくなって霧っぽい。実は今回の計画時、十勝平野周辺で5日間と決めてから、新得出発の可能性を結構探っていた。というより、新得周辺にトムラウシ温泉や菅野温泉とか、いくつか訪れたことが無い温泉があったのだ。結局、トムラウシ温泉は改修中で、菅野温泉は満室、他にもいろいろ調べた可能性が全て予約で一杯。秋だというのにどこもかしこもずいぶん混んでいるので、さすが5連休と驚かされたものだった。しかし今、この天気を前にして、怪我の功名ながら新得スタートにしないで良かったと、心から思う。ましてやトムラウシ温泉とか菅野温泉とか、きっとタクシー輪行記録の更新になったに違いない。

 新得では7分停車というアナウンスがあった。速達列車のスーパーおおぞらなのにね、ふーんと思っていたら、出発後「交換の普通列車が遅れて7分遅れで新得を出発、このままの遅れだと帯広は7分遅れとなる」旨のアナウンスがあった。なに!?それだと乗り継ぎを目論んでいた帯広発14:30広尾行きのバスが、1分速く出発してしまうではないか!非常事態である。

 110km/hに減速中のスーパーおおぞらは、それでも新得→帯広を爆走。多分制限速度内ではあるものの、久々に283系の熱い走りを味わうことができたように思う。結果として、たった30分弱の区間で2分も短縮してくれた。
 しかし所詮は2分短縮、帯広着は14:29。バス乗り継ぎは1分しか無い。頼む、特急接続ぐらい待っててくれー。多分待ってないと思うが。
 到着5分前にはドアの前でスタンバイ。ドアが開くと同時に輪行袋を掴んで階段を駆け下り、改札からコンコースをダッシュ(笑)で通過。駅前広場のバスターミナルを見ると、黄色いバスが出発していくところだった。まさかあれじゃないだろう、と思って所定の11番線を探す。と、やはりバスの姿は無い。しまったー、あのバスだったんだ!得意のタクシーで追跡するしか無い!  と思ったが、出発したバスがバスターミナルの外側の道をぐるっと回り、信号待ちで停まったのが見えた。今ダッシュでバスターミナルを横切って信号待ちの間にバスに追いついたら、ドアを開けてくれるだろうか。こういう場合、都バスだとまず停留所以外で停まってくれないのだが、とにかく全てはバスの前まで行って運ちゃんとアイコンタクトしないと始まらない。

 というわけで結局もうひとダッシュ。首の皮1枚で広尾行きバスに乗れた。計画時、新得スタートなら夏に輪行で足を延ばした駅前に降り立ち、1ヶ月前なのに何だかさっき来たばかりのような気がする、等と感じるところから始まるのだろうと思っていた。しかし、実際は感慨どころではなかっな。世の中なかなか上手くいかないものだ。などと、ようやく落ち着いて考えられるようになっていた。

  忠類から忠類古里経由で晩成へ 赤は本日の経路

 帯広、そしてバス乗車中すっと雨は上がっていたが、道の端には濡れた跡が残っていた。空はやや暗めだし、夜からは天気予報通り雨が降るのだろう。

 16:03、忠類着。すぐ先の道の駅で降りようと思っていたが、ここで長時間停車するとのこと。輪行しやすそうな手頃な軒下も目に入ったので、ここで降りるとする。
 輪行作業を終えたところで、突如雨が降り始めた。しまった、自転車なんて組み立てるんじゃなかった。タクシー輪行しにくくなってしまったじゃないか。仕方無い、目の前のセイコーマートに寄って缶コーヒーとクロワッサンで気合いを入れ、レインジャケットを上下着込み、16:30、忠類発。セイコーマートに寄っている間に雨は本降りになっていたが、晩成「セキレイ館」まで20km足らず、のんびり走っても夕食までには着けるだろう。
 初めての秋の北海道ツーリングだ。走り始めると、やはり寒さを感じる。夏とは訳が違うことを実感する。と思いつつ脚を進めると、雨はどんどん強くなってしまった。もはや大雨と言っていい。

雨の南十勝 寒い RICOH GRU GR18.3mm1:2.8

 忠類で標高95m、一度30m台まで下り、農道経由の丘陵横断で125mのちょい峠を越え、17:25、晩成「セキレイ館」着。17時発の晩成温泉ツアーには間に合わなかったが、温かいお風呂で一息着くことができた。

忠類から忠類古里経由で晩成へ 赤は本日の経路

 気が付くとノートPCとGPSの通過を繋ぐminiUSBケーブルと、ブロアを忘れていた。ブロアなど普段は2つもフロントバッグに入れっぱなしのこともあるのに。更にGショックが、風呂の途中で液晶が消えたと思ったら窓の中が曇り始め(笑)、それっきり動かなくなった。横着して正規のカシオテクノで交換せず、地元時計店で電池交換したのがいけなかったかもしれない。まあヤフオク品だしな。自宅でテストしたときは大丈夫だと思ったのだが。
 まあしかし、いろいろあってもこの季節の5日間ツーリングは何と言っても初めてで、夏とは違うとても新鮮な気分だ。宿もこの5連休ずっと満員で、夏でもこういうことは珍しいらしい。同泊の方に伺うと、十勝で何か大きなイベントが重なっているとのこと。

 外気の気温は一桁台。かなり寒い。やはり東京の秋とはかなり違う。

記 2016/1/31

#12-1へ進む    #10へ戻る    北海道Tour15秋 indexへ    北海道Tour indexへ    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2020/3/19
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-16 Daisuke Takachi All rights reserved.