四国Tour11#3-2 2011/5/1 木頭出原→海部

木頭出原→(国道195)海川口橋→(県道296)海川
→(国道193他)霧越峠
(以上#3-1)
→(国道193他)海部
58km  RIDE WITH GPS

霧越峠目前 雨で森が喜んでいる RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 霧越峠から皆ノ瀬経由で海部へ 赤は本日の経路
 

 雨の森の中をくねくねと、細道は下る、下る、きりもみ急降下である。何だか今まで登ってきた北側より、斜度が厳しいように思われる。しかも、標高差的にはあちらよりこっちの方が2倍弱ぐらい多いのだ。

 基本的に道は視界が開けない森の中だが、時々周囲の山々が見え、そのたびに「まだ谷底に降りないのか」とか、周辺の山々の山深い雰囲気に驚いたり。

 皆ノ瀬で森の中に集落が登場、下りきって西桑原で唐突に道が拡がった。

 道の表情が普通の田舎国道になったところで、海南まで24km。更に海岸へ向かって進んでも、雨は一向に止まない。それどころかますます強くなってきた。

雨の海部川 下ると雨が強くなってきた RICOH GR DIGITAL 3 GR6.0mm1:1.9 パノラマ合成

▼展望180°海部川沿いの国道193 画像上でマウスをドラッグしてください
 低山に囲まれたそう広くない平野をやや広めの川原に並行し、平坦緩々下り基調で時々方向を変えつつ推移する、というやや退屈な行程がしばらく続いた。交通量が少ないのだけが救いだったが、それも標識の海南市への距離が少なくなるに連れ、大型車混じりで少しづつ増えてきた。この先海岸部の国道55等へ足を向けたら、更にこの交通量は劇的に増えるだろう。こんなんだと室戸岬も今日は輪行通過かなあ、等という考えが、頭の中でどんどん大きくなる国道193の南区間なのであった。

霧越峠から皆ノ瀬経由で海部へ 赤は本日の経路  

 9:45、阿波海南着。駅名に海南市の名前が冠されているので、こちらの方が栄えているのかと思ったら、実は無人駅だった。ありがちなパターンではある。
 とりあえず速攻で駅の時刻表をチェック。室戸岬を経由して、奈半利か安芸から土佐くろしお鉄道・JRで今日の宿の須崎へ向かうスタディを開始する。晴れたとしても奈半利から輪行する予定だったので、鉄道が無い奈半利までバスでどう行くかが最大の問題だったが、阿波海南から牟岐線で一駅、終点の海部で阿佐海岸鉄道に乗り換えて二駅の甲浦から、バスで奈半利かその先の安芸まで乗換無しで行けることがわかった。ほぼ2時間おきの各便の、各駅での連絡は申し分無い。とりあえず牟岐線の列車まで、あと1時間半ぐらい。
 駅前を通過している国道55は、予想以上にごく普通の国道だ。交通量は多く、道路脇は狭く、特にこんな雨の日に走るのは危険だし、車に水を掛けられて真っ黒になるだろう。10kmぐらい先、バス始発の甲浦までとても走る気はしないが、一駅しか離れていない牟岐線線終点の海部までなら何とか我慢できそうだ。それに国道の反対側にコンビニしかないここ阿波海南より、海部の方が駅の廻りにもう少しましな飲食店があるかもしれない。
 そこでGPSナビで海部駅へ。自転車モードだと、いつも笑っちゃうぐらいに裏道ばかりナビしてくれるので、とくにこういう場合に最近大変重宝しているのだ。

 10:05、海部着。やはりここも無人駅のようだが、幸い阿波海南と違って国道55からは100mぐらい離れていて、駅の廻りには何か飲食店らしき看板も散見される。
 ちんたらちんたら20分以上かけて輪行完了、ブレーキシューで手が真っ黒になってしまったが、まだ列車まで50分ぐらいある。13:40過ぎの奈半利まで補給ポイントは無いだろうから、列車に乗ってしまえばバスも含めてもうずっと乗りっぱなしだ。ここで何か食べないと昼食難民になる。そうでなくても、もう6時から走りっぱなしだし、曲がりなりにも標高差400mの峠を越えているのだ。
 小雨の中を駅の外へ。近くの飲食店っぽい店を何軒か物色するが、新たな展開はない。目に付いた次の店へわらしべ的に彷徨いつつ、ふらふら国道に出てみると、ちょっと向こうにスーパーらしい看板を発見。スーパーなら最低限総菜弁当がある。
 と思って向かったスーパーだが、結論から言えば大本命の鰹たたきの土佐造りパック、阿波鶏唐揚げパック、そしてほかほかのご飯280gを飲食店予想価格半額以下で入手できた。徳島と高知の県境近いこの場所でこのチョイス、しかも地元向けの圧倒的コストパフォーマンスで食べられたのが素晴らしかった。でも、さっきまだ自転車に乗っているときに、予めここに寄っておけば良かったような気もする。まあいろいろやってみるものだ。

 11:29、海部発。
 甲浦まで阿佐海岸鉄道で10分、バス乗り換えで10分。小雨の国道55を、高知東部交通のバスは黙々と走る。甲浦を出ると国道55はすぐ海岸沿いの道となり、交通量はぐっと減った。岩場からすぐに山が切り立ち、何となく北海道の襟裳岬手前の国道国道336の、覆道じゃない区間に似ていないこともない。そう言えば、室戸岬と襟裳岬は岬の形も似ている。ただ、晴れだったら何とか走っても良いが、雨の日はちょっと遠慮したい、というぐらいにこちらの方が交通量は多い。GWのせいかもしれない。
 室戸岬では何と急に空が晴れ辺りが明るくなり、部分的ではあるが青空まで登場。ずっとこれなら、走るべきかもしれない。しかし、こういう岬現象を安易に信じるわけにはいかない。岬部分だけ天気が違うのは、よくあるパターンなのだ。振り回されてはいけない。
 結局その後再び空は曇ったものの、雨は降らなかった。徳島より高知の方が降らない天気予報通りだった。しかし、国道55は車は決して少なくない。もう走ってもあまり楽しくないに違いなかった。朝の国道193の、のどかな景色を思い出す。つくづく、自分がああいうのどかな景色の中を走りに四国に来たことに気が付いた。

 13:44、奈半利着。
 奈半利から高知までは土佐くろしお鉄道、高知から先は特急南風。JR四国が全国に誇る爆走振り子特急2000系南風の、カーブの内側に倒れちゃいそうな振り子動作を楽しむことができた。これも今日の大切なメインイベントである。
▼動画3分39秒 2000系特急南風 朝倉→伊野 上り勾配での中速域加速を見よ!
▼動画1分 2000系特急南風 西佐川→佐川 そこそこ快走
▼動画4分57秒 2000系特急南風 佐川→襟野々→兎我野 減速が残念

 16:24、須崎着。

 

 須崎の町でも南側の土佐新荘駅近くにある「柳屋旅館」。蔵や木造家屋が並ぶ通りに建つこの宿、線の細い古めの佇まいに、笑顔で出迎えてくれるおばさんと、いかにも昔ながらの旅館である。古く落ち着いた須崎の町並みとよく似合う。須崎ぐらいの港町で、こういう雰囲気の宿に泊まれるのが、旅として何とも素晴らしい。

 風呂に入った後、明日の朝食のために、宿で教えてもらった国道55沿いのおにぎり屋さん「たけざき」へ向かった。店自体は4時から営業しているらしいのだが、朝出発時にあまり迷うのも嫌なので、出発前に食べるおにぎり購入を兼ねて場所を確認しておくことにしたのだ。自転車で5分ぐらい、徒歩だと厳しいぐらいの距離のそのお店は、しかしながら地の物主体の豊富なネタに高知の銘米十和錦使用と、素晴らしいおにぎりのお店なのだった。「人気」との久礼のじゃこてんも8枚仕入れることができ、結果的に明日の朝食の心配が無くなった。

 

 更に宿の夕食が素晴らしかった。地の新鮮な刺身に鰹たたき、野菜、そしてまたもや出てきた十和錦。「なるべく全部地の物でお出しするようにしています」とのこと、おかずからデザートまでその通りである。
 覚えておきたい良い宿である。町並みやさっきのおにぎり屋さんとも併せ、須崎の印象がとても良いものになった。

記 2011/5/14

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