鹿塩温泉→(村道他)小渋橋→(国道152・村道他)落合
12km
高地タイマーが作動して(ちなみに無音無振動)、目が覚めると4:32。5時の早朝ポタ出発までタイムリミットです。最近何かと寝不足気味であはありましたが、やはり高地タイマー、我ながら頼りになります。等と思いつつ身体を起こすと、できさんらしき雰囲気を漂わせた物体が、待ちかねた雰囲気を漂わせて同時にむくっと起きたのが、暗闇の中でもわかりました。
5:10、鹿塩温泉「塩湯荘」発。
国道152の昨日登り返しが始まった鹿河のすぐ手前、細道の分岐へ入ります。まがったすぐ先から登り返しが始まるのは、谷間に平地が殆ど無い地図通り。細かいつづら折れ連続の斜度はけっこう厳しめで、すぐにぐいぐい標高が上がります。冷え込んだ塩河の谷間の景色も、早くも眼下に拡がり、思わず足が停まります。
登り途中で側溝グレーチングの隙間にタイヤがすかっとキレイに填ったと思ったら、リム打ちパンクに。わずか1ヶ月前の表丹沢ポタに続き、またもやパンクで皆さんを足止めです。みなさんすみません。ところが、みなさんが手を貸してくれたおかげで、10分で再出発することができました。
つづら折れは更に続きます。秋葉街道の旧道と微妙に重複しつつ推移するこの道、ここまで谷間を下ってきた秋葉街道が何故鹿河で200mも登って、すぐまた大鹿村の中央部で下り直すのかというと、鹿河から先の谷間が狭く鹿塩川が暴れ川だったんじゃないか、などと昨夜旧道ガイドと地形図を見比べながら話してはいました。
そのつづら折れが更に南山に登ってゆく林道と分岐すると、斜度がやや落ち着いて河合の集落が登場。
山間の農家や畑にはところどころに桜や梅が咲いていて、小集落の優しい景色が続きます。その先更に杉林、中尾の集落と山間に緩登り基調ぐらいで続く細道からは、西側に屈曲して飯田盆地へ向かう小渋川の谷間上空をすっ飛ばし、真っ白な中央アルプスも登場。昨日眺めた南アルプスと同様、高山周囲の低温のためかその姿はくっきり明瞭に見えます。
後半では朝日に輝く大鹿村中央部の谷間も拡がり、更に今日この後本体が向かう地蔵峠らしき稜線の凹みまで見渡せます。
随所で一同しばし立ち止まります。寒いけど、来てほんとに良かった。
突如始まった下りで、大鹿村中央部の下市場へ急降下。登りも急でしたが、下りはそれ以上です。
▼動画1分3秒 中尾峠を過ぎてから清水で急降下
急斜面に続く集落の中を一気に谷底へ下ってしまうと、そこはこの秋葉街道でも印象的な小渋川のコンクリート橋脇でした。
▼小渋橋にて 展望360°画像上でマウスをドラッグしてください
コンクリート橋手前から、今度は小渋川の川原の奥に立ちはだかる赤石岳が登場。やはりはっきり明瞭なその白く逞しい姿に一同息を呑みます。いろいろ眺めて早くも6時。早起きのおばさんが犬の散歩をしていたり、冷え込んではいますが、そろそろ普通の生活が始まりつつあるようでした。
その先は小渋川対岸の細道へ。昭和36年の大崩落災害跡の大西公園の桜を下から眺めて満足、国道152に復帰。
▼動画1分37秒 桜の土手下
昨夜夕食時にお話しした宿のみきちゃん(5歳)の通う大鹿保育園を横目で探しつつ(見つからなかった)、6:45、大鹿村役場前の落合で宿へ帰る皆さんとはお別れ。今日の一人旅が始まります。
記 2010/4/24