秦野→(市道他)戸川公園→(林道戸沢水無川線)ヒゴノ沢出会
→(林道表丹沢線)菩提峠下→(林道桜沢線)富士見山荘
→(県道70)ヤビツ峠(以下#2)
→(県道70)蓑毛
→(林道浅間山線・安夫利線)子易→(県道611・603)宝地
→(市道他)七沢→(県道64他)伊勢原
48km
数年前仕事で何度か行った秦野。確か駅前広場とペデストリアンデッキの構造がなんかかなりビミョーだったように記憶していましたが、集合場所の「秦野駅北口(階段下の辺り)」としか言いようが無い場所に、としさんとatsさんは先着していました。しかし、「秦野駅北口(階段下の辺り)」としか言いようが無い場所はいくつかあったので、若干混乱はあったようでした。これが秦野駅集合の怖いところです。
6人揃って作戦会議後、出発は8:50。
まずは駅北側、川原沿いの道を神奈中バスにあおられながら戸川公園へ。途中コンビニに寄った後で、工場直売のパン屋などが登場して気を引かれますが、そのまま粛々と進みます。
右手の丘陵に入り込むと、辺りは住宅地ですが、地形は完全に山裾。登りが続きます。住宅地が終わると、辺りには梅林が登場。去年の今頃だったか、としさんのブログで見た景色です。日射しもぽかぽかで、道ばたにはナズナも登場。いや、ぽかぽかというよりむしろ坂が続いて一同汗ばんできています。
▼動画1分2秒 秦野郊外 戸川公園へ
戸川公園の入り口でちょこっと衣装替え休憩後、山裾から谷間へ、おもむろに戸沢水無川林道に突入。集落も途絶え、辺りは森の中。すぐにダートが始まります。
森に入る直前はまだ開けた谷間が見えていて、大きな吊り橋などが目を引きましたが、入り込むと同時に谷間はすっかり狭くなっていて、切り立った山の谷底をぐいぐい登っていきます。
▼動画1分2秒 表丹沢林道 ダート開始
ところが、谷間の景色が一瞬開けたところで、突如立ちはだかる丹沢の山々が登場。標高差1000m強ぐらいでしょうか、すかっとした青空をバックにした残雪の山肌は、まる信州辺りの山奥の景色みたい。これが有名な丹沢か。思わず立ち止まってしまうのでした。
9:45、龍神の泉で小休止。雪解け水なのかなかなか水量が多く、ここまでやや汗ばみ気味だった身体にありがたい水場です。
戸沢水無川林道は、その先もどんどん谷を遡ります。ますます荒々しい岩場、頻発するウォッシュボード、なかなかワイルドな良い道です。そして時々開ける正面の山。地図で確認すると、塔ノ岳という山のようです。としさん、koboriさん、atsさんが登られたことがあるとのこと。
10:15、正面の山肌に折り返して登ってゆく2本の道が登場。そこが表丹沢林道との分岐でした。
ここから舗装開始ですが、路面は細かい落石だらけ。気を付けないと、誰かパンクしそうです。と思ったところで足下から盛大に空気音が。パンクしてしまったのはワタクシだったのでした。
早速修理、とともにパンク箇所をチェックすると、進行方向から垂直にすぱっと見事にタイヤが切れています。こういう場所の細かい落石のエッジが鋭いのはありがちな話ですが、それにしても見事な切れ方です。タイヤは年末に仕入れて交換したばかり。切れてしまって残念ですが、あまりに見事な切れ方に感心させられます。
感心より、タイヤ修理のパッチが見当たりません。危うくオフ離脱&ひとりとぼとぼ谷間を下らないといけないところを、atsさんに助けていただけたのでした。ありがとうございました。
谷底を離陸してきりきりっと100mほど登ると、表丹沢林道は山肌に張り付いたまま高度が安定します。
すかっと晴れ渡った青空の下、日射しぽかぽかの南斜面には冬眠から覚めたキタテハが飛び回る程。一方で日陰の山肌には雪が登場し始めます。
▼動画2分31秒 表丹沢林道 切り立った南側斜面の道
道の外側は開けた空の中。秦野の市街地が次第に一望で見え始めます。手前の山の上には、真っ白で巨大な富士山も登場。いやー、良い道です。
桜沢林道へ分岐、コンクリート舗装の激坂を菩提峠へぐいっと登ります。
菩提峠からするっと下ると、11:35、富士見橋到着。
裏ヤビツから分岐していく細道林道には以前から興味津々でしたが、今日その細道林道から裏ヤビツに到着できたことになります。
富士見小屋で食べられるかもしれないカレーに過度の期待を抱いてここまで来ましたが、無情にも我々を待っていたのは人気の無い家屋と閉ざされたシャッター。辺りは標高700m、裏ヤビツ一番奥の細道に意外にもうずたかい残雪。仕方ありません、そのまま粛々とヤビツ峠へ向かいます。
▼動画2分33秒 裏ヤビツからヤビツ峠へ
11:50、ヤビツ峠着。
辺りは練習ロード隊がうじゃうじゃ。改めて最近のロードバイクブームの凄さを思い知らされますが、我々はあくまでツーリストなので、公衆WC軒下のベンチを占拠、ぽかぽかの日射しで日向ぼっこしながら、麓で仕入れたおにぎりで昼食とします。
記 2010/3/15