鴨川(県道34・国道128・市道)貝渚→(林道嶺岡中央2号線・
1号線)大山平塚→(林道西の谷太田代線他)大井
(以上#1)
→(国道410他)根方→(県道258・農道)前田
→(県道296)本織→(県道88他)稲→(県道187)千倉
→(市道他)南朝夷→(林道千倉線)畑
(以下#3)
→(市道他)名倉→(林道畑2号線)畑→(林道小松線・
市道)南条→(県道188・86・国道410他)館山
80km
大井からはこの辺りへ来るとよく使う国道410で南下。途中では安房中央ダムの細道へ。
この貯水池、国道410の沿道風景の程良いアクセントなんですが、どうも貯水池自体には名前が付けられていないようで、あまりその名を見た記憶がありません。かといって安房中央貯水池というのも何だか大げさで身も蓋もない名前ではあります。等と考えているうちに細道は終了、再び国道410に合流。
地図を見ていたら、吉野から里山を越える面白そうな道があったので、今回はこちらへ足を向けてみました。
ところが集落の外れから道があやしくなり始め、畑の上手で道は完全に茂みに埋もれてしまいました。道の先を目で追いますが、どうもそれっぽい辺りが高い茂みになっちゃってます。
まあ、あまり深入りしないうちに実態が判明したのはラッキーと言えなくもありません。
気を取り直して国道410に付かず離れずの黒線細道をくねくね県道258へ。
山裾の裏道農道から県道296と移りつつ、千倉目指してじぐざぐに進みます。
途中行き過ぎで三芳町役場まで行ってしまいましたが、まあ既済経路だというだけで、すぐに県道88から稲へ。
稲からは外房線沿いで千倉へ。千倉駅は外側からバイパスするいつものパターン。
千倉市街はいつもは順当(?)に小学校脇を経由しますが、今回はGPS地図の表示に従って、多少強引に直進優先で細道を辿ってみました。
あぜ道経由でやや危うい箇所もありましたが、菜の花畑が楽しい静かな道で千倉を通過。
千倉からは南朝夷の谷へ。まず千倉林道を目指します。
13:35、南朝夷の奥で、いよいよ千倉林道への分岐が登場。小さな看板が立っていて、こちらからなら間違うはずはありません。
初っぱなのトンネルを抜けると、もう海岸手前の丘陵まっただ中。
例によってジャングルみたいな密林の谷底に、くねくねと道と小川が続きます。
まもなく道が谷間から離陸して登り始めると、峠部分で丘陵の半ばの集落、畑へのタイムトンネル?が登場。
トンネルの向こうは畑側の下りへ。
森と茂みの中間ぐらい、ジャングルみたいな低木の中からやや密な杉林へ、谷底の森を下ります。こんな標高の低いプチ峠でも、いっちょ前に峠道のセオリーに乗っていて、ほほえましいです。
しかし密な杉林が切れると、竹藪区間が始まります。いよいよこの道のハイライトです。
側面はもちろん、頭上までびっしり覆うような竹藪の中は、日差しが少しだけ入ってくるのもあって意外にも明るく、狭さを感じさせないためか閉所という圧迫感は全く無い、居心地の良いトンネルになっています。
ここに来るために千倉林道に足を向ける、と言っても過言じゃありません。
竹藪は断続しながら、辺りには次第に民家や畑が登場。里っぽくなってきます。
せっかく訪れても通行止めになっている事もしばしばのこの道、今日は特に崩落など無く、路面もキレイで状態は良好。いつまでもこの素晴らしい空間を保ち続けて欲しいものです。
編・記 2009/12/30