大津港→(県道27)弥太郎坂上
(以上#1-1)
→(県道27)橋場→(国道349)五升蒔
→(林道)湯岐
50km
谷を登り切り、12:20、さっき花園渓谷で分岐したはずの道と再合流。今日初っぱなと同じく、県道のこちらの坂も峠も名無しなのに、市道だか林道だかわからないあちらには弥太郎坂と名前が付いています。しかし、それっぽい分岐には記憶が無く、弥太郎坂から再合流する道はなんだかあやしそうなダートでした。こういうのはもしかするとダートや名前付き峠が旧道で、県道番号付きの道は新道なのかもしれません。
標高750m以上の稜線区間に入って斜度が落ち着いて、アップダウンに。
やっと道ばたにも雪が現れ始めました。
アップダウンの中でいつの間にか通過してしまった最高地点は標高780mのようでした。
下り始めると、雑木林の中をするするっと緩カーブの連続で快調に下っていきます。
空はどこか広々と、やがて雑木林の向こうに拡がる山々もどこかなだらかで、またもや開放感を感じさせてくれます。
山の稜線から稜線に囲まれた空間の中へ、しばらく広葉樹林の山肌を緩やかに下っていきます。緑の季節も紅葉も気分がよさそう。
12:50、関本町小川到着。
谷間の集落から対岸の丘へまたもや登り返し。標高差は100m程度ですが、ここの坂がまた強烈で、標識に出ていた10%からどんどん厳しくなります。
しかしその先はもう丘陵状の小刻みアップダウン。
何故か田んぼの真ん中で渡る県境(しかも関東と東北の境でもあるのに)、橋場で県道27から国道349に入っても、相変わらず細い道は広すぎず狭すぎずで、こぢんまりした谷間の空間に続きます。
もうすっかり阿武隈のイメージそのものの道と景色が続きます。あとは宿まで登ったり下ったりのやや下り基調。
折篭、片貝と小刻みアップダウンの連続も、まあそんなことは阿武隈に来れば当たり前のこと。
むしろ徒然なるままに登りにも下りにものんびり身を任せてしまえば、青空の細道は何とも楽しく、静かで穏やかな景色を眺めつつのんびりてれてれ進みます。
もともと極端に少ない交通量は、折篭で更に塙方面へ流れてしまい、国道だというのにのに片貝辺りでは路側帯の線さえ消えてしまいました。
宿近くの温浴施設「湯遊の里塙」で遅めの昼食(だって今まで道ばたには自販機しか無かったんです)後、湯岐へ裏から入る細道へ。
出発前ちょっとだけ心配していた雪は、予想以上に全くありません。地図で部分的に単線の道も、その実態は完全舗装。
14:40、湯岐温泉井桁屋到着。
堂々たる佇まいの母屋のすてきな軒先に自転車を停め、すぐにお風呂に入ります。いい湯加減のぬるめのお風呂で、結局翌日早朝含めて5回も入ってしまいました。
おこたでさっき買ってきた蜜柑を食べ、次々到着する皆さんを待ちながらビールを飲んだくれ、あー何とも幸せ。
ご飯もいかにも温泉宿っぽくていい感じ。その後も酒盛りは少し続きましたが、結局眠くて我慢できなくなり、私だけ21時過ぎばたんQ。皆さんはもう少し遅くまで起きていたようでした。
いい宿でした。流石は栗原さんの宿、またみんなで行きましょう。
記 2009/2/21