弥太郎坂へ怪しげなダートが始まる弥太郎坂上 実は2/15の写真 RICOH GR DIGITAL 2 GR5.9mm1:2.4

2009/2/14 阿武隈湯岐温泉
#1-1 大津港→湯岐

大津港→(県道27)弥太郎坂上
(以下#1-2) →(県道27)橋場→(国道349)五升蒔
→(林道)湯岐
   50km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

 初日は大津港から。爆走するスーパーひたちの車窓から見えた、木々を揺らす大風にびびりながら到着すると、何とそれ以上に驚くほどの暖かさ。自転車を組み立てていると、もう我慢できません。せっかくの耐寒装備を脱ぎ捨て、今度はどうやって荷物を纏めようかと思うほど。後で知ったのですが、この日近くの小名浜では、観測史上2番目の6月上旬の暖かさだったとのことでした。

大津港から県道27・国道349経由で湯岐へ 赤は本日の経路

 組み立て中に到着した門岡さんに先だって、9:55、半袖姿で出発。結局阿武隈対策の強力フリース(当社比)はお荷物になり、サドル後ろの輪行袋にくくりつけたのでした。

 まずは県道27へ入り込みます。少しの間太平洋岸の山裾が続きますが、畑や道ばたにはなんと春の使者オオイヌノフグリが満開です。唖然。

 水上では、分かれて同じぐらい登って下って再び合流する道と分岐します。地図で読めるそちらの「旗立峠」の名前に魅かれつつも、今日は手堅く県道27継続のチョイスで初っぱなの500mの峠へ。旗立峠はまた次回の訪問に取っておきましょう。

 やはりぽかぽかの峠道。途中では冬眠から目覚めたのかイトトンボすら飛んでいたのです。これじゃあ先々週の南伊豆より全然暖かいです。

 冬枯れの広葉樹林や杉林が続く狭い谷底は緩急ある登り。時々短いながらもかなり急な坂も登場します。

 斜度がそう急じゃなくても着実に登り続けるタイプの峠です。前回2003年に浜通への下りで通った高瀬川渓谷とは全然違う傾向の峠で、こんなところに阿武隈の奥深さを早くも感じさせられます。

 そうこうするうち、一発目の名無し峠が終了。同じ標高差ぐらいなのにさっき分かれた道は旗立峠と名前が付いていて、何故メイン道路のこちらには峠の名前が付いていないのか。ちょっとだけ残念な気分もします。気分的なものではありますが。でもまあ、旗立峠へ再訪すれば済むことではあります。

 等と考えながら広葉樹林の中をだだっと下ると、山間の懐みたいな拡がりに栃平の集落が登場。

 気が付けば山々の麓に拡がる景色は、今までの狭い谷間とは違って何か空に向かう印象があります。そういえば前回阿武隈で感じた独特のニュアンスは、どこと無い開放感だったのだと思い出します。

 一方で相変わらず強風が吹き荒れる中、更にするするっと里を下っていきます。集落、畑、森ところころ変わる景色は、もうすっかり阿武隈そのもの。

栃平・花園から県道27・国道349経由で湯岐へ 赤は本日の経路

 標高300mの花園から花園渓谷へ道は方向を変え、再び登り返し開始となります。

 森の谷間も里の拡がりも、やはりどこか拡がりを感じさせる景色が続きます。

 いつの間にか斜度がどんどん増して谷は狭くなってきます。

 谷間がぐっと狭くなるとようやく何とか空気は冷えてきて、フリースだけ着直すことができ、とりあえず格好は冬ツーリングっぽくはなりました。

 10%の標識が突如登場、いよいよ二つ目の780mの峠越えへ突入します。

 ここも穏やかな阿武隈の印象を覆す強力な斜度。でも、坂に緩急はあり、少しは気が紛れます。

 実は最初の500m峠で視覚が坂に麻痺してしまい、さっきの花園渓谷から登りが全然登りに見えず、脚だけ妙に重いのに悩んでいました。何でこんなに走れなくなっちゃったんだろう、と。でも、標識を見ると意外に急傾斜なようで一安心。

記 2009/2/21

#1-2へ進む    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2019/7/26
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-9 Daisuke Takachi All rights reserved.