朴の木→(林道)経塚峠→(国道405)菖蒲東
(以上#3-1)
→(県道346・林道菱ヶ岳1号線)菖蒲高原牧場
→(林道天水島野々海線)深坂峠
(以下#3-3)
→(林道天水島野々海線)大厳寺
→(林道大厳寺線)天水越→(国道405)天水島→(県道80)松之山
→(国道353)池尻→(国道253)松代 54km
10:30、菖蒲東から工事迂回がらみの迷走含みで県道346へ。菖蒲高原牧場への登りが始まります。
一直線の登りは視覚的に堪えるものがあります。にもかかわらず、坂道を与えると一目散にすっとんでいく参加メンバーの皆さん、元気です。
こちらは晩秋の表情漂う田んぼの間に続く道をのんびり登ってゆきますが、ところどころで拡がり、登るとともに次第にその拡がりがどんどんひろがってゆく秋の丘陵に脚を停めてしまうのは、誰しも同じなようではあります。
11:20、菖蒲高原牧場着。信越国境の稜線が近づきますが、次第に雲の色も濃くなってきました。
登りが続くのであまり意識しませんでしたが、気がつくと気温もけっこう冷え込み始めています。登っていないと明らかに寒いと思われます。
裾から鞍部下までは、200m切り立った崖になっていますが、ここには巨木のブナ林があります。
▼林道天水島野々海線のブナ林 展望220°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください 秋も終盤で落葉も進んではいますが、曇りであでやかな濃い色の紅葉が何とも見事で、ブナ特有の荒い樹皮とともに、晩秋の重厚な色彩というような景色を見せてくれます。
振り返ればやや切り立った崖だけで一気に標高を上げていくだけあり、それ以前にも増して拡がり、迫力すら感じさせるほどの東頸城丘陵の大展望が。
個人的にはこの区間が野々海峠登りのハイライトです。
崖下から鞍部へもう一登り。実はここが野々海峠最急勾配区間なのでした。時々前輪が浮くほどなので、多分10%は軽く越えるのではないかと思います。
12:20、野々海峠着。峠は例によって単なる見通しの無い切り通し。それなりに静かで落ち着いてはいますが、雲も濃くなって肌寒く、鳥も虫も気配はあまりありません。みんな到着したところで野々海池へのダートへ。
鞍部になみなみと静かに水を湛えた野々海池は、曇り空で金属のように静かな湖面も少し不思議な雰囲気。キャンプ場から再び舗装が復活、深坂峠へ登り返します。
さっきのダートから続くブナ林がまた見事です。ただ、ここまで登るともうすっかり葉が落ちていて、もはや晩秋というより初冬の趣。
記 2009/5/23