富士見→(県道190他)若宮→(林道入笠線)入笠山
→(林道丸金線・入笠線)芝平峠
(以下#2)
69km
自分の年間ツーリング記録を振り返ってみると、毎年秋口に空白期間ができている。それは秋の始めの長雨のせいか、夏が終わって気が抜けたか、あるいは北海道の後遺症か。今年はそれに彼岸過ぎまで30度越えの猛暑日続いた程の猛残暑が襲ってきた。
とにかく今年もそんな空白期が続いていたが、そんなときにさんぽさんが入笠山に行くという耳寄りな話を聞き、同行させていただくことにした。
富士見駅前はもうきりっと涼しい。それもそのはず、標高900mもあるのだ。
9:00、富士見発。駅の向こうのコンビニ立ち寄り後、まずは国道20号の谷越えへ。
裾野から入笠山を目指す。どこか広々とした雰囲気は、この辺りならでは。
途中集落のあやしい細道が突如ダートになるハプニングがあったが、構わず地図通りに進んで何とか所定の道に合流。八ヶ岳へと続く広がりが眺められたのは、予期しない収穫だった。
噂通り、取り付きからけっこう厳しい坂である。この坂をさんぽさんもayakoさんもぐいぐい登っていってしまう。全く骨が折れるが仕方なく2人の後を追うワタクシであった。
ぐいぐい続く激坂に時々休憩を入れつつ、地図を見て標高と今後の傾向を確認しつつ登ってゆく。入笠山登山の駐車場を過ぎると、とりあえず斜度は一段落し始めた。
しかし、その後しばらく道は平らに見えるのに全然速度は上がらず、坂に見える場所では前に進めないという現象が起こった。今までの斜度で視覚が麻痺していたのだった。
まあ気がつくと、辺りの雰囲気は確実に高所のそれになっていて、何がどうであっても地道に登り続けるのが全てであることを改めて確認したりもする。
11:20、大河原湿原到着。さすがに標高1800m強、ちょっと震えるぐらいの寒さだが、この際少し晩秋〜初冬の趣の湿原を散策することになった。
さんぽさんの案内で「この先はあまり進んでもしょうがない」ところまで往復してみる。湿原の中では晩秋のコオロギ類が低い声で鳴いていたり、赤とんぼが力無さそうに漂っていたりした。
湿原散策の後は入笠山へ。
最後の登りの後は、急にすとーんと落ちていくような激下り。
今日は下界の天気は絶好調のはずだったが、この辺りには雲が出始めていた。気温も急激に冷え込み始めている。
案の定入笠山登山口は更に雲が濃く、どうもこのまま入笠山に登ってもろくなことにはならなさそうである。坂登りの後で売店のソフトは魅力的だったが、こんな寒い日に食べても腹をこわすだけかもしれない。ここはおとなしく先へ進むことになった。
林道丸金線からはダートになった。カラマツの中の静かで落ち着いた道だ。
アップダウンの後にはガレ気味ダート激下りが登場。ブレーキを強く握っていないとずるずる速度が出そうで、慎重に下る。登ってくるMTBの方が多いのが印象的だった。
林道入笠線に再合流し、舗装が再開してからはだいぶ斜度が収まり、一安心。▼動画1分28秒
記 2007/11/25