2005.4/3 玉川上水ポタ05 #2

一橋学園・玉川上水駅間のダート 路面良好、武蔵野の林に囲まれた道は広々

四谷大木戸門→新宿駅南口→山手通り交差点
→大山町→笹塚→代田橋→井の頭通り→
荒玉水道道路いなげや→下高井戸
→NHKグラウンド→久我山→井の頭公園(以上#1)

→三鷹駅南口→小金井公園前→上水本町
→一橋学園南→玉川上水駅→拝島駅
→水喰土公園→羽村取水蹟  56km FCYCLEへ

赤は本日の経路 濃い灰色は過去の経路

 10:35、井の頭公園を出発。今までのダートとは打って変わって、玉川上水の両側には舗装道路が出現します。その玉川上水は三鷹駅南口で中央線〜駅前市街の地下をくぐり抜け、再び地上に顔を出すのは三鷹駅北口の少し西側。
 実は小学生の頃から長い間、地元の道である玉川上水を遡ったり下ったりしてはいましたが、三鷹で地中に消えてしまう流れを追うことができませんでした。都心側の経路が全くわからなかったので、途中で消滅したとすら思っていました。
 そもそもかつてこの玉川上水は生活排水などにより汚染を極め、とても魅力を感じるような道ではありませんでした。小学生の我々は鼻をつまんで橋を渡っていたぐらい。しかしその後、都の「清流復活事業」により玉川上水の流れは命を取り戻していました。そして、三鷹から先と拝島から先がさっぱりわからなかった玉川上水の全貌は、FCYCLEの兎亀会議室でチャチャさんと故こがね丸さんの共同作業で実施された1998年の玉川上水ポタ(初回)で、明らかになりました。
 それ以来、初回を引き継ぐように私は玉川上水ポタを度々開催。ここ2、3年はほぼ毎年恒例のOFFとなっています。

三鷹へ 桜に加えて桃の花も 三鷹で中央線をアンダークロス 再び玉川上水沿いに進む

 武蔵境の浄水場辺りで一度上水の南側にダートが復活しますが、それもつかの間。まもなく合流した五日市街道がしばらく玉川上水の北側に平行。この間の交通量はぐっと増えます。そこで、上水南側の静かな道へ。途中で前回と同様、「偶然写真を撮っていた」と頑固に主張するGAMIさんと合流。

舗装路からわざとダート側へ この辺りもなかなか雰囲気良好 西久保辺り 五日市街道と合流 対岸の静かな道へ移る

 小金井公園前通過はまだ11時前、OFF一行の人数が少ないのと、花見に狙いを定めた人出が多そうなので、小金井公園での昼食は止め、どこかのファミレスで昼食にすることにはなりました。でも時間が早いので、折角なのでちょっと小金井公園の中をぐるっと回ります。
 この小金井公園内で、前回3月の多摩川OFFに見えたSoccer-oyajiさんが更に合流。

そろそろ小金井公園 小金井公園へ寄り道 ここでも目当ての桜はいまいち 繰り出した花見客も手持ち無沙汰

 小金井公園を出るとGAMIさんが離脱して、しばらく進んだ小平の喜平橋近く。サイゼリヤが目に止まると、誰ともなく昼食のリクエストが。時刻は11時半前、これ以上無いぐらいのオフピークランチタイムと言えます。
 サイゼリヤでは早めに自転車を停めたHiSさんがぱぱっと席を確保してくれて、15人全員が一列の席に着くことができました。

 出発は12:15。ここで菊川さんと理恵さんが離脱。

昼食後、再び出発 喜平橋で南に移った五日市街道を避け、今度は北岸を進む 自転車進入禁止のダート区間が始まるので、また南岸へ この辺りはダートと舗装道路が並行

 喜平橋で五日市街道は上水の北から南にチェンジ。車の少ない道を狙ってOFF一行も北側の道に移りますが、西武多摩湖線を横断して間もなく五日市街道は南側へ離れ、再び玉川上水の細道には静けさが戻ってきます。
 上水本町周辺では、上水の片側が歩きやすい地道として整備されています。ここは自転車でも楽しい道でしたが、1999年に歩行者専用となり自転車は進入禁止になってしまいました。

上水本町辺り 住宅地の中を進む 次第に小平の外れに 道も細く静か

 上水本町の住宅地を過ぎると、再びダートが始まります。このダートは、路面が締まって走りやすく、周囲に断続する雑木林と一体化した木々に囲まれていて、それでいて道の回りは意外なほどの広さが続く、何とも楽しい道です。更に落ち葉の季節には、ふっくら溜まった絨毯のような落ち葉をかさかさ踏みしめて走ることができます。よく見ると上水際にはちゃんと柵が整備されていますが、まるでこれがかつての武蔵野の道かと想像させてくれるような雰囲気が一杯。個人的には玉川上水全区間のハイライトではないかと常々考えています。

周囲の住宅地にも林が目立ち始める 玉川上水駅手前のダート区間開始 木々の向こうは畑だったり共同住宅だったり 木々の間を粛々と進む 不思議な雰囲気の細道が続いてゆく 広々とした武蔵野風の道 路面は終始良好 でも秋には落ち葉の絨毯が拡がる 間もなく玉川上水駅前 玉川上水の断面?に降りて見学

 雑木林から放り出されるように外界へ出たところで、玉川上水と支流の伊豆殿堀との分岐があります。この伊豆殿堀は小平、東村山、清瀬等を経由、新座の平林寺へ向かいます。平林寺の少し先から向こうは、小学生の頃例によって探索したのですが、これまた暗渠部から先が追い切れず、特に調べることもせずにずっとそのままになっています。
 この分岐には都水道局の分水設備があります。上水の水際まで降りられるような整備もされていて、深い堀を流れる玉川上水の断面というようなものを観察することもできます。

 ここから拝島まで、西武拝島線が付かず離れずで併走します。玉川上水駅まではほんの少し。

玉川上水の駅前広場

 以前は雑木林の中に駅があり、細くて埃っぽい都道が交差しているだけの静かな駅だったこの駅も、多摩モノレール開通で駅前広場などができ、いつの間にか周囲は住宅や学校などが建ち並ぶようになっています。

玉川上水駅からはまたまたダートほそみちが続く 柵はできたが道の表情は昔と変わらない 畑の中をゆく

 玉川上水駅から先、再び始まるダート区間は、上水際の部分が少し土手になって盛り上がるために柵などが目立たなくなります。周囲の住宅は新しく建て替わってはいますが、ここの道そのものは小学生の頃から全く表情を変えていません。

ダート細道終了 舗装はされたがこの辺りも比較的変わらない どこかの田舎県道のような雰囲気

 ふと気が付くと、小平の外れ辺りから周囲には畑が多くなっています。その先ダートが終わってからも、かつてのダートが舗装に替わった程度の懐かしい風景がしばらく続きます。

ダート細道終了 木陰の雰囲気が好きだったこの辺り 舗装はされたがこの辺りも比較的変わらない 畑が残るこの辺り 宅地化されない限りかつての佇まいが残るだろう

 毎度の見学ポイント、空掘川の平面交差を過ぎ、信号が短くていつも列が切れる五差路を過ぎると、やや道は拡がります。だだっ広い西武立川駅前の空き地前を淡々と通過。

空掘川の平面交差 懸案の難所交差点を順調に通過 西武立川もそのまま通過

 拝島駅手前の住宅地で道は再び狭くなり、上水脇の木々が切れると唐突に拝島駅到着。少し先の公園で再び休憩します。
 この時点で13:25。今回、昼食後の行程が順調なせいか、拝島到着はかなり早めの時間です。

道が狭くなる住宅地 この辺りも雰囲気が変わらない 間もなく拝島 公園で小休止

 拝島から先、水喰土公園まで雑木林が続きます。落ち葉が深い上水際のダート細道を進み、最後はちょっと担ぎ込みで水喰土公園へ。
 この先は玉川上水脇に道がありません。一番上水跡を辿りにくい区間ですが、仕方無いので熊川駅前の住宅地や狭いのに車が多い奥多摩街道を経由、玉川上水が奥多摩街道に合流する辺りに狙いを定めます。

拝島の公園先のダート まだ落ち葉でふかふか 担ぎ(笑)の後水喰土公園を通過 道が無くなる玉川上水と離れて、狭くて車の多い奥多摩街道を経由、福生の裏手から再び玉川上水に合流 多摩川がもうすぐそこまで

 ほんの少し奥多摩街道と併走後、奥多摩街道から離れてゆく玉川上水に沿って、再び雑木林の中を羽村取水蹟へ向かいます。今回はこの取り付きでちょっと迷走。

もう取水蹟手前 玉川兄弟前で記念撮影
ダートをぞろぞろ

 14時ちょっと前、羽村取水蹟到着。過去の玉川上水ポタで一番早い到着です。
 例によって桜は全然まだですが、取水蹟の広場は「桜まつり」のような催しで大にぎわい。溢れかえる人出にずらり並んだテキ屋売店、特設会場では大音響の太鼓に集団踊りが。
 1日静かな上水沿いの道を辿った後では、この周囲の騒ぎに同化するには無理矢理テンションを上げる必要がありそうです。また、天気予報ではこの後今日の好天が一変、大雨になるとのこと。案の定、山方面から早くもこってりした厚い雲が拡がり始めています。
 そこで、まあ玉川上水ポタ恒例ではありますが、一同そそくさと解散。最寄りの羽村駅へと輪行に向かったのでした。

 都心部の四谷から奥多摩エリアの羽村をつなぐ玉川上水は、東京西部の人なら誰でも何らかつながりがあることでしょう。緑が多い沿道は四季折々の表情が豊かで、刻一刻と変わってゆく周囲と適度に変化がある道自体も相まって、意外な驚きと毎回新鮮な印象を感じさせてくれる、折に触れ訪れてみたい道だと思います。

記 2005.4/16

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Last Update 2005.5/27
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