武蔵野線から乗換の東武線朝霞台で、ショックなことに気が付きました。GR1用のフィルムを持ってきていない!いや、1本昨日の余りはあるのですが、昨日帰ってから新品のフィルムを追加していなかったのです。やはり川越反省会が効いたか(笑)。
仕方無い、今日は1日デジカメのR1Vメインです。レンズのディストーションがシビアに影響するパノラマ合成用だけGR1。しかしこれだけでかなりがくっときてしまうのに、いかに自分がGR1依存のサイクリングをしていたか、改めて気が付きました。デジタルGR1登場で早く中古が安く出ないかな。
朝霞台で打ちひしがれているうちに出会ったさいとうさん(実はせいろくさん)と東武線に揺られて1時間以上、例によって例年の如く武蔵嵐山集合は10時。
閑散とした駅前に、ばらばらどこからともなく集まってきた参加者は15名。事前の募集ツリーでは参加者が少ない印象があったのですが、何と過去最多人数です。ありがたいことです。
FサイのツーリングOFFにしては初参加の方が多いのもサンツアーの威力です。多摩川OFFみたいに輪になって朝礼後、例によっておもむろに出発。
町中から住宅地の裏道を逸れ、台地から槻川の河岸段丘を下りると、早くも最初のみどころ、桜並木と菜の花畑に到着。
槻川の橋を渡る時点で早くも菜の花の香りが漂うほど、一面満開の菜の花はほんとに見事です。初参加の方は、まずここで衝撃を受けるのも例年通り。幹事冥利に尽きるってなもんです。
とは言え、以前畑だったここが菜の花畑になったのは、比較的最近のこと。なかなか味なことをしてくれるものです。
菜の花も満開なら土手の桜も満開。花見客も年々増えているこの場所があるために、武蔵嵐山集合・出発をなかなか崩せないのでした。
満開の桜並木の土手は芝生ですが、一応未舗装なので、ここでオンロード車系は下の舗装細道へしばしのお別れ。土手を走り出すと、取り付き部分同様去年以上の花見客が、シートを敷いたりぶらぶら歩いたり、思い思いに過ごしています。邪魔をしてはいけません。
槻川土手の桜並木が終わると、次はちょっと谷を乗り越え、嵐山渓谷から遠山へ。
谷の向こうはのどかな渓谷と農村地帯。山々の狭間に残されたような静かな集落の庭先には、色とりどりの春の花が咲いています。盛りを過ぎたとは言え、梅すらちらほら。向かいの山肌にも、山桜が一杯咲いています。
低山に囲まれて静かに畑が拡がる遠山では、県道から外れて山際の1本道へ。短いながらも片側は広々、足元にはタンポポなど春の草花、そして頭上には桜が。山際の1本道はやがて集落の中へ。ちょっと農家の間を良い感じでくねくねして、県道に合流します。この間、春らしい花や昔ながらの民家が次々入れ替わり、意外なほど懐かしい春の農村風景を見せてくれます。
県道に戻ると、しばらく「嵐山渓谷」の名前通りに狭い谷の道となりますが、またすぐに谷間とのどかな農村風景が拡がります。
この辺りから裏道の選択肢も増えるので、ところどころで裏道を経由しながら小川町へと少しづつ近づきます。
槻川の橋の袂で、Tedさんが「カタクリを見ていきましょう」と教えてくれました。私は、最初別の小さい花をカタクリと思いこんでいましたが、改めて教えてもらったカタクリは、森の中でひっそりと、しかし堂々と咲く紫色の花でした。
槻川を渡ると、周囲は次第に農村から住宅地に変わり、何となく小川町らしい気配が漂うようになります。この辺り、「オオムラサキの里」という立て札があちこちに立っています。夏になると、巨大な青い蝶が力強く空を飛ぶのでしょう。
記 2005.5/7