2005.4/9 埼玉桜巡り #1 |
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南浦和→密蔵院(安行桜)→見沼通船掘・ |
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毎年桜開花の前後、埼玉の平野部から山間では、春の花が一斉に咲きます。草も木々も一斉に芽吹き、川には魚が現れ、鳥も鳴き出し虫も出動、至る所でその美しさは筆舌に尽くし難いものがあります。
そんなこの時期、kiyonagoさんが素晴らしい企画を立ててくれました。
9:40、南浦和集合出発。南浦和にはせいろくさんと、せいろくさんちのレモンちゃんが見送りに来てくれました。
裏道や住宅地の中をくねくね辿り、芝川サイクリングロードへ。早くも強くなってきた陽射しに、足元の草は早くも生い茂りつつあり、濃くなってきた緑色が鮮やかです。ほとんど流れの無い粘度の高そうなどろんとした川も、何だか春っぽい緑色になっています。
どことなく懐かしい雰囲気の鳩ヶ谷市街地から、住宅地の中を抜けて窪地の農村へ。何となく道を進む内に入り込んだ、みたいな細道と周囲ののどかな風景は、突如全く違う世界に入り込んだようです。
そのまま本日第1の桜ポイント、密蔵院に到着。お目当ての安行桜は既に葉桜でした。
しかし、いち参加者としては今日のコースのどこに何があるか把握しているわけではない(すいません 笑)ので、葉桜も暑くなってきたぐらいの陽射しも、境内に咲く桜以外の花も、春らしくまた楽しという感じ。密蔵院脇、傾斜地の雑木林も、爽やかでいい感じでした。
この時点でじりじり時間オーバーが進んでいたようで、畑の間や公園の中、準幹線道路から高速道を横断したり、めまぐるしく道を移りながら進みます。外様の私にとってはすでにどこがどの道だかさっぱりわかりません。ひたすら先頭のkiyonagoさんに導かれるまま、明るい春の景色と春風の中を進んでいきます。
この裏道のんびりコース、かなり複雑なので、普通に考えると綿密な事前予習が必要です。ところが、kiyonagoさんの新兵器新カラーGPSのナビ機能により、ほとんど初回のコースでも目的地をつないで予定をこなすことができたそうです。なかなか良い道を次々選んでくれるものです。つくづくその威力に感心。
台地の住宅地から緩い坂を下ると、周囲は急に広々と開け、田んぼが拡がりました。さすがに私も、これが有名な見沼田圃だ、とわかりました。
桜の咲いた明るく静かな細道をくねくねと辿ると、小綺麗に整備された小川沿い遊歩道から見沼通船堀に到着。ここではあまりうだうだせずに、そのまま遊歩道なりに進みます。
道沿いの民家が切れると道は見沼用水サイクリングロードとなり、周囲は畑が拡がり、道の脇には桜並木が続きます。
道沿いに延々と続く桜がこの日は満開。明るい昼の陽射しに照らされ、そう広くない道は桜のトンネルになり、時々暖かい風に乗って桜吹雪も舞い、何とも華やいだ景色。道の脇には時々菜の花がやはり満開。
自転車道自体は途中で終わりますが、桜並木の道はほんとに延々と続きます。桜のピークと重なった休日で、道には当然のように花見客が溢れ、中には道ばたにシートを敷いている人も。所々でダートになるのも楽しい道ですが、車でやって来た花見客がもうもうと上げる土煙でブーイングを浴びていたのが印象的でした。自転車も静かに走らないとね。
桜並木から外れて、見沼田圃の内部へ。広々とした畑の真ん中の一直線の道をジグザグに進みます。田圃の縁の向こうには、さいたま新都心の高層ビルがまるで砂漠の蜃気楼のようにぽっかり。
ここで一度北上、見沼田圃から外れて円蔵院へ向かいます。
円蔵院の入口は、住宅地の中に門と駐車場がある殺風景なものですが、その境内には意外にも様々な花が咲いていました。肝心の枝垂れ桜もまだまだ楽しめましたが、堂々たる大イチョウの老木と、芽吹き始めたその可愛らしい新芽の瑞々しい緑がとても印象的でした。
記 2005.4/22