2005.11/3
奥只見湖・檜枝岐 #2

枝折峠から奥只見湖経由で御池へ 赤は本日の経路

小出→(国道352)枝折峠(以上#1)
→(国道352)県境
(以下#3)→(国道352)会津高原   144km

奥只見湖岸 いよいよアップダウン3連発開始 最初は80mちょっと RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

こっちも落ち込む谷間 開けた空

 枝折峠から奥只見湖畔まで標高差約300m、しばらく下りが続く。

名物長大鉄骨シェッド 見下ろす北ノ又川 まだまだ下 山肌に張り付くつづら折れ

 山肌のくねくね道、長大シェッドが続き、枝折峠と同じく開けた道からは周囲の山がよく見えた。

季節が逆戻り 紅葉真っ盛り 北ノ又川の谷間の拡がり おお!青空だ! 北ノ又川上流方面 浮世離れした雰囲気 国道標識に国道であることを思い出す 見下ろしていた山々が次第に正面に

 その山々にも、下りきって北ノ又川を渡る辺りから見える上流の川原にも、何だか下界離れした厳しい清らかさが漂っていて、いよいよ奥只見湖側に降りてしまったことを感じさせる。

狭い下りが続く 陽差しまで登場 良い傾向 北ノ又川

 奥只見湖岸が始まってすぐ、11:10、銀山平発。やはり1999年と全く同じペースである。

奥只見湖岸へ 銀山平到着 尾瀬三郎商店が見えてきた 荒沢岳と荒沢

 ここへ来る度に楽しみにしている荒沢岳の威容を少し仰いで、そのまま通過。先へ進まないと。

そのまま先へ すぐに細道復活 湖岸のくねくね区間開始

 いかにも人造湖らしく、奥只見湖岸には入り組んだくねくねの地形が続く。国道352もしばらくその地形通りに、白くふわっと開いたススキや紅葉の木々、湖岸の茂みを水平に進んで行く。

銀山平から奥只見湖岸経由で県境へ 赤は本日の経路 時々湖水を望む
谷間で沢を渡って折り返し

 初めて訪れた1999年、まだこの湖岸の区間は、ほぼ100%コンクリート舗装だった。現在はアスファルト舗装に変わったこの道には、しかしながらまだ沢が路面上を流れるウォッシュボードがたくさんある。

路面に流水 空もどんより 青空は甘い希望だったか

 枝折峠の途中で一時薄日が射すまでになった空模様は、再びどんより曇っていた。雲自体は高いが、もはやこの先しばらく天気は回復しそうにないと確信できるぐらいに濃い雲だ。

紅葉は絶好調 ガードレール無し 注意しないと 濡れた路面が続く

 なかなか見渡せない湖面は、黒御影石みたいに真っ黒だ。これは前回の2002年、曇りだった時と同じである。晴れた日はかなり濃い紺色なのだが。

次第に奥へ 際限なく続く湖岸くねくね道 ウォッシュボード箇所も多し

 まあでも、その曇り空の下、紅葉は曇りなりの鮮やかさを見せてくれている。やはり11月初旬のこの辺りにしちゃまだまだのようではあるが。今年は紅葉が遅いのか。

紅葉鮮やか 曇りでしっとり 御池までまだ42kmも…どうなることやら またもやウォッシュボード 入り組んだ湖面 谷の奥へ グミ沢トンネル

 真っ暗で照明の無いグミ沢トンネルを過ぎると、いよいよ湖岸区間も本番、3回のアップダウンが始まる。

グミ沢トンネルを抜けてニューサイ写真 秋の茂みの道 気が付くと随分山深い雰囲気に
中ノ岐越え開始 黒御影石のような湖面

 まず標高差80mの中ノ岐越え、次に210mの恋ノ岐越え、そして最後は140mとかなりしつこいアップダウンだ。

荒々しい表情の山肌を一望 展望ポイントで足を停める 中ノ岐沢へ

 しかも、どのアップダウンも、谷の奥から岬近くへ登り、くるっと折り返して次の谷の奥へ下るルート設定で、どう見ても大幅な短絡ルートには見えない。

険しい山肌 ブラインドコーナーだらけ 車もけっこう来る でも自転車には楽しいくねくね道
谷間の奥へ進んでもまた沢で折り返し またもや沢で折り返し 際限が無い

 しかし、見渡す奥只見湖の湖面、荒々しく険しい湖岸の山々、そして清らかながら厳しいテンションが漂う沢の奥へと入り込む折り返し部分。登っても下っても迫力たっぷりの風景が続くのだ。

湖面がちらちら またまた谷の奥へ 等高線沿いにくねくね
正面の山肌は険しくも紅葉鮮やか 山肌が険しいのでススキの穂に何となく一安心 中ノ岐沢 奥只見湖方面
そうこうするうち確実にどんどん奥へ 中ノ岐沢 上流方面

 まさにこの区間こそが、この奥只見湖外周道路の難所であり、魅力的な箇所なのである。

中ノ岐沢を過ぎると今度は恋ノ岐越え
登りが続く 気が付くと湖面を見下ろすぐらいの高さに 対岸の山々も荒々しい
茂みの向こうに奥只見湖の奥の方が見え始めた まだ登り続ける

 恋ノ岐越えからは次の登りのてっぺんが見下ろせた。今まで、この区間では一番奥が一番標高差があると思っていたが、実は真ん中の恋ノ岐越えが一番であることに気が付いた。

表示看板は随所に サービス良好 この辺り手前も対岸も山肌が迫力 ツーリスト舞台登場 登っただけあって結構長い下り 正面に行く手の道が見える いよいよ恋ノ岐沢

 対岸の急斜面に張り付く、これから向かう道を見渡しながら、長い下りを下りきった所が恋ノ岐沢である。小さなコンクリート橋から眺める上流方面には、まるで余所者は簡単に入れないぞというような清らかな厳しいテンションが漂っている。奥只見湖畔でも毎回訪問が楽しみな場所だ。

下りきったようでもなかなか奥に辿り着かない 恋ノ岐沢 山奥へ続く沢 再び登り返す 恋ノ岐沢を振り返る
しかしほんとに晩秋の紅葉があでやか

 今日の紅葉の恋ノ岐沢は、去年からの大雨続きのせいか、土砂や流木が多めのように思えた。

狭い谷間を登る 対岸には今下ってきた道が

 恋ノ岐沢を過ぎ、最後の登り返しを越えると、只見川が奥只見湖に流れ込む作場平の広がりや、切り立った山々に挟まれて奥へ奥へと続く奥只見湖、雪崩で岩肌ががりがり削られて異様な表情の湖岸の山々が見えた。

ひたすら登りが続く つづら折れ1回あり ススキの山肌 相変わらずブラインドコーナー多し くねくねも続く 下り始める

 そのまま谷底へ急降下、13:20、作場平到着。

ようやく奥只見湖終了 作場平通過

 さあ、あまりゆっくりしていられない。完全に1999年と同じペースである。これから再び福島県境の砂子平まで約100m登り返しの後、御池までずっと登り返しなのだ。
 GPSログをカシオペアに移し、そのまま出発。

相変わらずウォッシュボードっぽい道 曇りもますますどんより 一方紅葉はますますしっとり 小集落登場 民家、山小屋断続 集落を抜けるとまた寂しい1本道

 只見川沿いの谷間には、森と少し開けた平場が断続する。そう広くない平場では、少しの畑に民家、尾瀬登山の山小屋が登場。いつも思うが、北海道の北見や十勝の山間のような雰囲気の道だ。

雰囲気が北宮と価値の山間田舎道っぽい また集落が 山小屋が点在 泊まりの誘惑多し

 14時前だというのに、周囲はかなり薄暗い。空の雲が厚いのだ。雲はまだ高く、すぐに雨になる気遣いは無いが、これだけ暗くて営業中の山小屋の前を通ると、つい泊まって行きたくなってしまう。だめだだめだ、今日中に帰らないといけない。明日は出勤なのだ。18時に会津高原に着かないと。

静かな山間の道 小出から枝折峠、奥只見湖経由で県境へ
廃屋っぽい建物も多い

 13:50、県境着。
 やはり徹底的に18時会津高原着の1999年のペースになってしまっている。が、これなら18時には会津高原に着けて18:31の浅草行き快速には間に合うはず。
 只見川の橋の上から尾瀬方面を眺めるのが毎回楽しみである。それまで遡ってきた谷間よりやや開けた森が、尾瀬の際の山辺りまで続くそちら方面には、何とも清らかとしか言いようがない独特の雰囲気が漂っているのだ。

只見川沿いの登りが増す そろそろ県境っぽい雰囲気に 上流を望む この景色が見たかった
行く手が開けている もうすぐ県境か 県境の金泉橋到着

 その清らかさは、さっきの恋ノ岐沢の厳しい雰囲気とは少し違う。頭上が開けているためか、ひたすら開放的な清らかさなのだ。ただ、浮き世離れしている点では一致している。思えばその浮き世離れした雰囲気は、枝折峠からこの先の檜枝岐まで続くのである。

尾瀬方面を望む

記 2005.11/9

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Last Update 2006.2/13
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