頸城の秋05 #1-2
2005.11/5 直江津→能生

浜徳合から仙納経由で高倉へ 赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路

直江津→(県道468・国道8)郷津
→(県道542 久比岐自転車歩行者道)筒石
(以上#1-1)
→(県道431)仙納→(市道他)高倉
(以下#1-3)→(市道他)谷内→(県道485・市道他)花立峠
→(市道他・県道485)溝尾→(県道246)能生
   52km
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高倉で急に正面の山々が見え始める 鉾ヶ岳、権現岳、火打山、焼山、妙高山 RICOH GR DIGITAL GR5.9mm1:2.4

 11:00、筒石発。いよいよ内陸へ向かう。筒石からもそっち方面へ向かう道はあるが、ちょっと戻った浜徳合からの道の方が集落を通って楽しそうなので、浜徳合まで少し逆戻り。
 国道8の鉄橋が渡る高い谷間をぐいぐいっと登ると、やや斜度が収まったところで江代の集落だ。

これが国道8の鉄橋 ぐいぐい登り始める 田圃が始まった

 山肌に張り付いて地形通りの形に道が続き、森と棚田の中に農家が点在するいつもの頸城の風景が周囲に拡がる中を、どんどん登ってゆく。民家が途切れても、棚田と森の中の登りが続く。

集落の中へ 棚田が続く 登り続けてはいるが斜度は一段落 周囲が拡がる 見渡す棚田

 湾曲した山肌に張り付いた道からは、同じく山肌に張り付いて谷間を下って行く棚田や農村風景が見渡せる。下って行く谷の向こう側にはただ空が拡がっていて、海岸からすぐに山が立ち上がっているのを実感する。

庭先の花 コスモス 江代 まぶしい斜光線 でもまだ光は赤くない 開けてはいるが道はくねくね 道端にははさ木が立つ

 景色が開けた日なたの道、日差しが暖かくすかっと濃い青空の太陽がまぶしい。集落や山々の木々は、やや色付き始めというところ。庭先の柿もまだそう目立たない。やはり今年の紅葉の遅さを感じる。

光が白い 青空とススキ 振り返ると海岸方面 中村 影が長い 杉林に突入 密な林は薄暗い 杉の向こうに谷が開ける 仙納の外れ

 森が切れて民家が現れると、仙納である。山の中の斜面が緩い場所に、農家が寄り集まっている、小ぢんまりした山の集落だ。

拡がる谷間 山間に道が続く 放置棚田のススキが多い ススキが白い

 山の中の日溜まりは暖かく、はさ木に赤とんぼが止まったり、路上でフキバッタが産卵していたりする。そろそろ開ききっているススキの穂もまぶしい。

それにしてもススキが真っ白 道が細くなる この辺り坂もかなり急 フキバッタ産卵中 秋もいよいよお終い

 仙納から先は、再び細道が山を伝って行く。次の集落高倉までは尾根越えで、今までより細くなった道はコンクリート舗装の激坂となる。

杉林や棚田の間をくねくね登る と思っていると落ち込む谷間に棚田が拡がる 紅葉進行中 陽差しがまぶしく結構暑い ススキの道 複雑な地形で景色がころころ変わる

 相変わらず道の周囲には棚田と森が連続するが、集落間が長いだけあり、捨てられてススキの茂みになってしまった田圃も目立ち始めた。

田圃脇でニューサイ写真 仙納から高倉経由で花立峠へ 赤は本日の経路
登りが続く

 尾根部分を超え、森が切れると、正面に大きく高い山々の青いシルエットが突然登場。今までずっと登りだったためか、行く手の山々が遮られて見えなかったのだ。地図を眺めて方角から当たりを付けると、確かに見えなかったのが不思議な位の位置に高い山がたくさんあった。

杉林の向こうが開けている 逆光の中に鉾ヶ岳、権現岳、妙高山まで一望

 近くのぼこっと巨大に盛り上がった山は鉾ヶ岳、権現岳。遠くには空中に向けてとんがった妙高山、これは地図を見ないでもわかった。今まで訪れたことがなかった西頸城だが、こんな近くにこんなに大きな山を眺められる、素晴らしい道があったのである。

山間をくねくね 高倉の集落へ 13時前だが陽差しが赤くなってきた 刈り取りの終わった田圃が多くて景色は一気に寂しげに

 景色が開けると日溜まりがとても暖かく、その暖かさを目がけてどこかから飛び出したテントウムシやカメムシが周囲に飛び回っていた。特にテントウムシはどういうわけかすさまじく多く、自転車を停めると、好奇心旺盛にも私と自転車に止まってくる。数10匹もたかられてテントウムシ相手に恐怖を感じたが、またすぐどこかへ飛んで行くので助かっていた。

高倉から谷内へ またまた見事な展望

 高倉を過ぎる辺りから、お昼過ぎだというのに日差しは急に赤みを帯び始めていた。斜面に農家と田圃が密集する集落の景色のせいもあり、何となく早く宿に着かないと、という気になり始めるが、まあこの季節毎度のことではある。

しかし鉾ヶ岳・権現岳がほんとに見事 空の黒いつぶつぶはテントウムシ 写りにびっくり、GRD凄い!

 しかし、確実に今日の行程の見込みは甘かったようだ。急な登りに細い道、途中からはコンクリート舗装の激坂が続くこの道をこなし、その先もいくつか山を越え、高田平野・牧から今日の宿「田舎屋」へ向かうのは、まず無理だと実感できるようになってきた。

道がいよいよ怪しくなって来た でもまだこの時点では正しい道だった あまりの細さに血迷って道を間違う それっぽい(と思った)方向へ分岐 雰囲気はいい道だが…

 おまけに、途中で例によって道間違いもあった。せっかく手前の農家のおばあさんに道を尋ねたのに、早まって谷底へ降りて行く道を選んでしまったのだ。田圃の途中で行き止まりになってしまった道を、再びえっちらおっちら登り返す羽目になった。

谷へ向かって下り始める この辺りでそろそろ判断が疑わしくなってきた それにしても景色は素晴らしい ちなみに正面は花立峠っぽい 方向自体はそう間違っていなかったかも

記 2005.11/17

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Last Update 2006.2/3
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