(以上#1)大弛峠 |
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峠着は12:40。さすがに標高2370m、陽も出ていないせいか寒いので、おにぎりを何個か食べて防寒兼用の雨具を装着。とっとと下り始めます。
このままだと三国峠着は15:00過ぎ、ゆっくり走っても19時前には西武秩父に着けるはず、でした。と、峠から見える川上村側は雲に完全に隠れてはいたのですが…
下り初めてすぐに雨が降ってきました。
つづら折れを下るうち、その雨はすぐに勢いが強い大雨に。最悪の局面です。帽子のつばからぼとぼと水滴が落ち、ガレ気味のダートはまるで川みたい。雲の中だからか気温もどんどん冷えてきています。みんな下るうちにブレーキシューが完全に磨り減ってしまい、レバーとハンドルがくっついてブレーキが効かなくなり(これは恐怖)、時々停まってワイヤを調整します。それでもまだ標高2000m強、最低限、この大雨& 激ダート&トータル1000m以上下りをこなさないと何ともなりません。
私も調整のために停まったら、下の雨具まで持っていていたお二人と違ってレーパンから下が濡れ放題だったためか、冷えて足が動かなくなっていて転倒。気が付くと捻挫していました。
3人とも「これは多分今年の3大修羅場のひとつになるだろう」と客観的に目の前の局面を分析しつつ、天気も自転車のコンディションも悪いので、三国峠断念がここで決定。内心「助かった…」(笑)。
舗装区間まで下りきると大分雨は止み、下りきった秋山では路面すら乾いています、三国峠方面は何だか明るく、
高「三国峠は…」
す「自転車の調子が悪いから止めよう」
とか、
す「ここから信州峠という手もあるね」
高「それこそ1000m以上の下りでしょう」
とか、未練たっぷりの会話が続きます。信濃川上で温泉を探しますが適当な温泉が無く、とりあえず駅に着いてみたら、直近の列車は12分後、次のは1時間半以上後。泥除け無しで砂だらけになってしまい、一番温泉に入りたそうだったwakaさんが、一言「輪行!」。
小淵沢からは程良く余裕の接続でホリデー快速へ。有名な小淵沢の駅弁とビールを買い込み、その後は平穏な帰路となりました。
記 2003.5/24