本川越→(市道他)羽村→(都道163・180・250・165・他)伊那 |
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山中湖を目指すのに何故か川越を6:15に出発(笑)。天気はこの時間にして早くも絶好調の激晴れ。さんぽさんもayakoさんも気合いが入ります。
きりっと温度が低い、しかし決して寒くないのはこの季節ならでは。朝日も鋭くまぶしく、まだ赤い色が混じったコントラストの高い風景の中、川越の裏道を入間川のサイクリングロードへ。
辺りは花の季節から新緑に移りかけていて、田園地帯ではとにかく瑞々しく若々しい風景をまだ赤い日差しが照らし、何とも色鮮やか。早朝なので人も少なく、快調に入間川沿いから狭山ケ原へぐいぐいっと台地を登ります。
一気に周囲が開けた狭山ケ原の茶畑でも、景色は春らしい光に照らされて明るく、緑が素晴らしく鮮やか。
狭山ケ原から羽村へ、狭山丘陵端のなだらかな丘をいくつか横断します。酪農家や林、今までより木陰が増えた道は空気がひんやりさわやか。
地元川越から奥武蔵にかけて、異常に道に詳しいさんぽさんですが、それにしてもこの辺りでこれだけ幹線道路を使わずに都境まで来てしまうとは。さんぽさんの驚異のルート設定にはひたすら脱帽。
羽村の辺りでほんの少しだけ市街地のような道を通りますが、多摩川の河岸段丘を下る辺りから、再びのどかな道が続きます。どうやら川越発は、ひたすらのどかな道をめいっぱい走るというコンセプトの賜のようです。
あきる野市に入り、次第に周囲に低山が近づきます。畑の脇の道は「このまま進んで大丈夫かな」と思うぐらい細くなりますが、さんぽさんは突き進んでいきます。ここでも新緑のお茶畑や黄色い菜の花畑、春爛漫の風景が、何とも幸せな気分にしてくれます。おまけにすっかり高く登った日差しで、多少汗ばむぐらいに暖かくなってきました。
五日市手前のコンビニで、でおすさんと日比野さんが合流。そのまま秋川渓谷に突入します。新緑の広葉樹と常緑の杉で斑になった山々の谷間は、やはり里とは違って少しひんやりした空気が漂っています。
しかし、山陰から道が日なたに出ると、春の日差しは何とも暖か。また、路上に覆い被さる木々の木漏れ日は、こよなく美しい黄緑色で若々しく輝きます。
檜原村の役場のある本宿を過ぎると、周囲の山々は高く、谷は険しく、目立ってそれまで以上に山深くなります。山々の新緑もますます鮮やか、新芽の部分はふわっと絹をまとったような灰緑色。
進むにつれ次第に坂の斜度は増えてきますが、あまりに美しすぎる景色に一同うっとり。いつでも来れると思ってもう何年かこの檜原街道には来ていませんでしたが、やはり素晴らしい道です。
少し谷間が広がって現れたのは、斜面に張り付く上川乗の集落。ここで檜原街道とお別れ、都県境越えの甲武トンネルへ。
ぐっと足に堪える急坂が続くとぐいぐい高度が上がって、次第に周囲は新緑から山桜、新芽の世界に。ホトトギス、ウグイスの声もそこら中で聞こえます。
甲武トンネル手前で少し休憩後、おもむろに下り始めます。まだまだ先は長い。10時を過ぎてもうすっかり気温が上がっていて、日なたの下りでも体が冷えすぎるような感覚はもうありません。下り続けると、まもなく長寿の里の棡原の広がりが見えてきました。
甲武国境からの険しい谷が一段落する棡原では、あちこちの畑に春の花、周りの山々は新緑の斑、山鳥の声もそこいら中に響き渡り、まさに山里の春。色とりどりの風景に見取れてしまいます。
再び谷が狭くなり、しばらく快調なペースで下り続けます。やがて周囲がだいぶ里っぽくなり、商店が続きだして上野原に到着。だいぶ標高が下がったのと、路面からの照り返しで、この季節にしては汗ばむほどの暑さになっています。
町はずれのコンビニでちょっと休憩。国道20号で町中をつなぎ、県道35号で相模湖を渡ります。青空を映した相模湖の湖面は広々と鮮やかで光まぶしく、一瞬気持ちががらっと転換。
しかし開放的な雰囲気はほんとに一瞬。
記 2005.2/19