`横川から妙義荒船林道で和美峠下、下仁田方面へ 赤は本日の経路

2004.11/3
妙義荒船林道・御荷鉾林道 #2

横川→(町道)国民宿舎裏妙義→(妙義荒船林道 途中まで#1)
和美峠下→(県道43)藤井→(国道254)下仁田
(以下#3)→(県道45)磐戸→(県道93)大日向→(羽沢桧沢林道)大仁田
→(御荷鉾林道)塩ノ沢峠→(県道45)楢原→(国道299・462)万場

100km

妙義荒船林道にて 道が荒れている分紅葉は素晴らしい

よじ登りが必要な崩落箇所も出現 見下ろす谷間は恐怖 再び岩場と紅葉の道が続く
路肩崩落またまた登場

 1時間ぐらい進んだ辺りで、以前インターネットで読んだ記憶がある、担ぎ登りで乗り越えないといけない土砂崩れも登場した。頻繁に現れるもう少し程度の軽い土砂崩れに、「この中のどれかだったらいいのだが」等と甘いことを考えていたが、なかなかそうは問屋が卸してくれないようだ。

本区間最大の担ぎ箇所 土砂と丸太に埋まる道 法面金網の内側で崩落 道にはみ出す岩 もはや完全に廃道
路肩崩落 路盤もがさがさ

 足下に注意しながらよじ登った岩の上では、真下から眼前に拡がる谷間の風景がど迫力だ。もちろんちょっと足を踏み外すと、数10mぐらいの落差でバウンドしながら谷底へ落ちてしまうだろう。

千駄木山到着 山中からしばし上信越自動車道の賑わいを見下ろす 再び出発 この後舗装はすぐに終わった 土砂崩れの溜まった細道が続く 生い茂る下草 もはやどこが道か不明 ススキでいつの間にか切り傷も 一見平和なダートみたいだが路面はぐさぐさの軟らかい土

 土砂崩れを越え、稜線が一度道まで降りてきて、今まで山肌の向こう側だった北側の谷間を見下ろす千駄木山の手前を過ぎると、ますます質の悪い道になった。

それでも道はまだまだ続く 今まで通ってきた山々を振り返る 何となく道らしいものが横切っているのがわかる 開通当初は見晴らしが良かったろう その分廃道化、風化も早い

 行く手を完全に塞いでしまう背の高い草、法面保護の金網ごと崩壊して大きく道にせり出す山側の岩。どこかでちらっと読んだ「廃道寸前の道」というフレーズを思い出した。いや、これは廃道そのものだ。

両戦地区画の1本道が延々と続く 足下に何とアスファルトが 舗装が残っている しかし路面は草と木の根でばりばりひびだらけ

 それにこれだけいろいろ次から次へと現れるので、一向に行程を稼げていない。もはや11時。12時までに妙義荒船林道の全区間をこなし、下仁田へ降りてしまうという計画は、もはや下方修正が避けられない。というより、これだけ遅れてしまうと、あきらめもつきやすいというものである。

斜度は更に厳しくなる 雲が厚くなってきた 紅葉がひときわしっとり 色づきはイマイチ 露に濡れる木の実 草の実 気が付いたら靴下は草の実だらけ またまた土砂崩れ いい加減にしてほしい

 道は一旦舗装になったが、木の根が這っている細かい隆起と亀裂が絶えず続く。エッジの鋭い岩が多かったり、倒木や大きな枝が道を塞いでいたり、押しが多いのも相変わらずだ。おまけにここへ来て坂の斜度はかなり厳しくなっている。まあ、道が張り付く岩山が、濃い赤や黄色に紅葉した木々で彩られているのが救いではある。

道は再びダートに 陽差しも復活

 再びダートが始まり、大きな谷間を大きなコンクリート橋とトンネルでダイナミックにつないで行く上信越自動車道を見下ろすと、間もなく11:25、県道43に合流。こちらはちゃんとゲートが閉まっている。県道43のまともな舗装道路に合流し、一安心しながらおにぎりで補給。

上信越自動車道を見下ろす ようやく和見峠川ゲート到着 安心してふと気が付くと、さっきの茂みで服は木の実だらけ、手足には細かい切り傷

 先の山の上に神津牧場らしい牧草地が見える。なるほど、目の前の道を進むとあの辺りまで行くのである。しかし、今あそこまで行くと、確かに特に難所と言うべき箇所も無く順調に行けるだろう。
 となると、その後は国道254で群馬県に降りるか、同じく国道254か県道44で長野県に降りるしかない。国道254はけっこう交通量が多く、まあそれは多少我慢できるとしても、どちらへ降りても多分14時過ぎ。そこからどこかへ登り返すにはちょっと時間が遅く、とはいえそこから帰るのには早い。降りた場所も何となく中途半端なような気がする。
 今日は雲も多いことだし、このまま妙義荒船を進んでも、得るものはあまり無いだろう。なら気持ちを切り替えて、ここから下仁田へ向かい、御荷鉾林道に向かうことにしよう。まあ全線完走はとても無理だろうから、ちょっと入って適当なところで出れば、次回訪問の予備調査にはなる。

おもむろに下り始める 町境から妙義荒船林道経由で下仁田方面へ 赤は本日の経路
激下りをどんどん下る ブレーキが心配

 県道43はなかなかの激下りが続く。登りでなくて良かったと思いながら、ブレーキをめいっぱい握ってそろそろとつづら折れを下りきる。

森の中の下りが続く 次第に陽差しも明るく もみじも鮮やか 紅葉に渓流
杉林の向こうに田圃

 麓の集落芝ノ沢では奇岩と言っていい岩山が紅葉に彩られて、辺りを囲んでいた。そのまま一段落した下りを、ブレーキをかけずにどんどん下る。

芝ノ沢 ごつごつの岩山 真っ赤なサルビア 山間を下り続ける 集落が断続する谷間の道 静かな山里が続く 滑岩

 藤井で国道254に合流、当然のように国道らしく埃っぽい風景の中を更に下りきり、12:20、下仁田着。

本宿の旧道 本宿 本宿 またもや旧道へ 宿場っぽい本宿の町 まもなく国道254に合流 でも静かな町が続く あの山の形は確かに下仁田

記 2004.11/22

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Last Update 2005.1/2
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