2004.12/30
走り納め南房総
#1

赤は本日の経路 濃い灰色は過去の経路

鴨川→(県道247・町道)新屋敷→(県道89)坂本
→(県道272)橋本→(市道・町道)竹ノ中→(県道186)宿
→(県道296・297)下三原→(町道)ローズマリー公園
(以下#2) →(町道)和田→(国道410・町道・県道187)新川
→(県道188)小松→(小松林道・畑林道)原
→(国道410・町道)道の駅 潮風王国→(町道)南千倉
→(県道251)千倉
   56km
参加各位による記録 Ayako's Wai Wai Room vol.3/ayakoさん

谷 低山の里山集落

 12月としてはここ数年珍しい雪の翌日早朝、地元駅への道は路面凍結状態。新宿もぐっと据えた寒気に覆われていましたが、茂原を過ぎた辺りから次第に太陽が強くなってきました。そのまま列車が南に進み、大原辺りでは、いつものように黒潮らしい鮮やかで濃厚な紺色の海が見渡せたのでした。

この時点では激晴れの安房鴨川駅 ぽかぽかの駅前

 安房鴨川にはじんたんさんが先着。駅前は陽差しがぽかぽか暖か、これなら当初予定の内陸方面も、路面凍結は全く問題無いレベルでしょう。一同自転車を組み立てたり、駅前のパン屋で物資を仕入れ、10:00、鴨川発。
 県道247で海岸沿いらしい雰囲気の町中を抜け、ぐいぐいっと岩場の上へ。さすがに日中最高気温予報10℃、いつもの南房総より確かに寒いですが、その寒さにもあまり迫力はありません。

鴨川の町中 鴨川から県道89経由で坂本へ 赤は本日の経路
町外れから台地の上へ

 地図で嶺岡中央林道を眺めているうちに気が付いた谷間の農村の1本道、県道89は、手持ちの1/5万図よりもだいぶ県道の拡幅が進んでいました。

海沿い県道から内陸へショートカット 県道88 早くも始まる細道 しかし集落間はだいぶ拡幅済み

 しかし道を選んで旧道の集落に進むと、地図の印象通りのどかな集落の細道が続くのでした。「走っているうちにタイヤが外れる」という、最近の私のあまり聞かないトラブル対応などもあり、ゆっくりのんびりと谷間を遡ります。

拡幅済み県道の川を挟んで反対は旧道 車も来ないのでこちらをしばらく進む 気が付くとだいぶ谷が狭くなっている

 程良い広さの谷間の農村は、常緑樹の緑が力強く、冬というより晩秋のイメージ。でも、妙に人気が無い畑や作業場など、やはりそこはかとなく年末の雰囲気が漂います。何と言っても12月30日。

途中の集落はどこも何となく年末ムード 畑も何となく人影無し 上の外れでいよいよ分岐 里山区間へ

 代、仲町と道を遡るうち、次第に谷が狭くなり、両側の山が近づいてきました。レモン色の夏みかんみたいな柑橘系の畑や水仙の花にきょろきょろしながら進むうち、ぐっと谷間が狭くなり、登りの斜度が多少増してきます。辺りは相変わらず農村ですが、棚田や杉林が増え、周囲の葉が落ちた山肌も近づき、谷間の寒気で多少気温も低く、晩秋から冬に景色が変わった感じ。

棚田が断続する山間の道 水仙畑でしばし休憩 水仙

 棚田と杉林の登りが続き、次第に周囲には水仙畑が目立つようになります。「甘い香りが漂っている」とはayakoさん。

刈り取り済みの棚田 山間をくねくね そろそろピーク

 高鶴山の北側を坂本まで登り詰めた後、目の前に谷間が拡がりました。そのまま下ってゆく県道89か、ここで細道の県道272へ分岐するか悩ましいところです。でも、この際地図で見て谷間の形に変化がありそうな県道272へ。

一気に谷間が広がる坂本 こっちを下ってみたくなるが初心貫徹で県道272へ

 この道は大当たり。最初は狭い谷底の細道、その後は開けた谷間の中腹、農村の生活道路が続きました。

県道272は棚田の細道 坂本から五十蔵経由で下三原へ 赤は本日の経路
更に狭い谷間を抜ける

 暖かな陽差しの下、畑の至る所に水仙の花が満開。

やがて開けた谷に出る 急斜面には水仙畑が一杯 今度は五十蔵へ

 広い谷間へ下りきって畑で五十蔵方面へ分岐してからも、緩やかに登り返しつつ棚田と水仙の風景は続いたのでした。

低山の間をだらだら登る 棚田の向こうにてっぺんが見えてきた 水仙畑にカメラを出すじんたんさん すり鉢状の谷のてっぺんへ 斜面に広がる水仙畑

 緩やかな谷の上に拡がる棚田と水仙畑の上っ縁の向こうは、このコースのハイライト、のどかで静かな山間の谷間がいきなり拡がります。突然開けた大空間に一同歓声。尾根上の山道への分岐らしい場所には「花嫁街道」の看板が。

すり鉢のてっぺんに開けた向こう側 尾根道?には「花嫁街道」の看板 谷の真ん中へ短い激下り

 五十蔵の集落を抜けると、下り続けるにもかかわらず再び谷間は狭くなり、その細い谷が終わったところで放り出されるように広い県道186に合流。

五十蔵 集落の中を抜けてゆく 狭い谷間に滑り込む 谷が更に狭くなる 意味無いアップダウンあり 竹之中で県道186に合流 風景で思い出したが県道186は既知の道

 少し悪あがきして旧道らしい細道に入ったりすると、農家の庭先の餅つきや牛小屋など楽しい風景がありました。しかし旧道はあまり長続きせず、いつの間にか空には雲が増えていて、太陽は現れたり隠れたり。

竹之中 小さな丸太牛小屋 近くの農家では餅つき中 小向ダム脇道へ 断続する旧道 牛舎が多い

 さっきまでの暖かな楽しい細道と多少気分も変わり、小向ダムの脇から上三原へと一気に下り続けます。

下り基調 上三原 しばらくだらだら下り 曇りではあるが何となく空が開けてくる 上三原 県道185合流点辺り

 谷間から広々と開けた平野部へ、更にしばらく下り続け、南三原で再び海岸沿いへ、今度は県道297の1本北側の細道です。

南三原 更に海岸方面へ 県道297の1本北側の細道 別荘廃墟?の脇

 南房総らしい低い林の中、バブル別荘の廃墟のような塀が現れたり、サーファーが車を止めて着替えていたりする道を進み、ローズマリー公園で少し休憩。

学校の脇 細道がしばらく続く 細道を粛々と進む やがて内陸側が開けて間もなくローズマリー公園 休憩後出発 体が冷えて寒い もう少し細道が続いて和田到着

記 2004.12/31

#2へ進む    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2005.3/25
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-4 Daisuke Takachi All rights reserved.