田麦→(林道)板山→(県道78)川谷→(県道241)名木山 |
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引き続き国道403周辺を松代へ向かうDOIさん、白鳥さんと別れ、10:30、大島発。ランドナーオフの時に見た程良い広さの谷を進むうち、木陰の集落や田圃の道が続き、再び次第に登りが露骨なものになってくる。
この辺から前日の疲れが残っているためか、私はいい加減一杯一杯になっていた。暑さとの相乗効果でちょっとした登りがとても辛い。しかし、いい加減辛くなっていたのはみんな同じようで、分岐の菖蒲に近い観音清水で休憩をお願いすると、それからしばらく誰も動こうとしない。
菖蒲からの登り道には日陰がほとんど無い。太陽は出ていないが、雲の下に溜まっている湿った空気は薄日で加熱されていて、たかだか300mぐらいの標高差は妙に厳しく感じる。
12:30、菖蒲高原牧場着。麓の菖蒲で「山菜祭り」の看板を見てはいたが、焼きそばとか焼き鳥ぐらいしか食べ物が売っていない。それでも外で食べたいということで、丘陵を見下ろす芝生で昼食にした。
さすがにここまで登ってくると、下界より風が優しい。暑さでふらふらになっていた身体も、何となく回復してきたように思える。庄屋の家で作ってもらったおにぎりや露天の焼きそばを食べたり、アトラクションの踊りを見に行ったり、あるいは芝生で昼寝したりと思い思いに時間を過ごし、13:15、牧場発。
空の雲は次第に増えていて、わずかではあったが顔面に冷たい水滴を感じ始めていた。出発前に一度菖蒲へ降りることに決めたが、牧場の外れ、亀石林道への分岐まで来ると、少し空が明るくなっているような気もする。このまま帰るのも勿体無いので、一度決めた方針を覆し、亀石林道へと向かう。
彫りの深い谷に沿った道からのダイナミックな展望、長い登り返し、遠景の残雪の山々、中原の集落と、相変わらず退屈しない道だ。
途中では雪に覆われた深坂峠の道なども見上げられ、「やっぱりあっちはダメでしょう」などと話したりもする。
林道とはいえ、中原辺りからは集落の中の道となる。なだらかな斜面に展開する農家、田圃は美しいが、もうだいぶ住人は少なくなっているようで、廃屋も目立つ。
14:00、田麦立着。国道253経由の松代方面と松之山方面への分岐である。今後の行程を少し検討すると、あまり悩まずに多数決で、終着が16時を過ぎそうな松之山方面を避け、直接松代へ向かうことにした。
この谷は道の拡幅が進んでいることから、いままであまり印象は良くなかったが、こうして下ってくるとやはり落ち着いた頸城の風景が拡がっている。道はほぼ下る一方で、国道405から県道243へ、そして浦田から国道253で一気に松代へ。
14:45、松代着。さすがに14:56の普通列車には間に合わないので、次の16時過ぎの列車をビールでも飲みながら待つことにした。
十日町ではなんとDOIさんに再会。結局同じ列車で帰ることができたのだった。
記 2004.7/11
Last Update 2004.10/9