天気予報は降水率午前中90%午後80%、1時間30mmの雨とのことだったが、朝起きてみるとそれよりも激しいのではないかという豪雨だった。
まあ予想していた事態だったが、今日も列車移動だ。しかし如何ともし難い。
昨日と同じように8:30、農協へ出かけるおじちゃんの新兵器(2ヶ月前に買った軽自動車)の後部座席に輪行袋を乗っけて、窪川へ送ってもらう。出発する前、ちょっと時間が早かったので、広めの万屋という感じの店の中をちょっと見物(?)した。昨日近所の人総出で漬けていた山菜や、朝できたばかりの豆腐、その他食品やら日用品が所狭しと置いてあり、目玉商品(?)のコーナーには値段だけが書いてある四角く切ったボール紙が無造作に置かれてあった。
出がけにおばちゃんは寿司を持たせてくれた。
「これでFサイクルのみんなに、寿司食べなかったの、と言われなくて済みます」
と言ったら、笑っていた。
「また来るんだよ」
とおばちゃんは言ってくれた。
「きっとまた誰か来ますよ」
と答えておいた。もちろん私もまた来たい。
窪川駅でおじちゃんともお別れし、大洲へ向かう。帰りのサンライズの寝台券を探してもらったが、一瞬シングルが見つかったあと、数秒後には売れてしまった。帰りの列車は新幹線になるかもしれない。
激しい雨の中、列車は多少遅れつつも進んでいった。四万十川は泥水で溢れそうになっており、龍さんに聞いていた鯉昇りも見つけることができなかった。あるいは通過してしまったのかもしれない。
しかし、宇和島に近づいた頃から雨は急に弱くなった。
北宇和島で列車を乗り換えた後も、相変わらずあちこちの川には濁流が渦巻いていたが、雨は止んだようだった。天気予報通り午後から晴れるのか、それじゃ八幡浜から佐田岬を目指せるかもしれないと考え、地図をめくっていろいろコースのシミュレーションを行った。と、そういう時に限って八幡浜では雨だった。おとなしく、大洲へ向かった。
駅で30分ぐらい待つうち、ようやく雨が収まってきた。YHのチェックイン時間まで間があったので、「明治の町並み」とか「おはなはん通り」とかを、ポタ以下の迷惑速度(でも他に人がいなかったからいいのだ)でうろつき、15:30、大洲YH着。
YHにはいつものように、ぜんぜんユースじゃない(みんな30代以上)ひと癖もふた癖もありそうなメンツが集会室にたむろっているが、それにしても何故いきなり人が広げている地図で聞きもしないのに自分の旅程を話し出すのか。何故そう言う奴に限ってバンダナを巻いて髭を生やしているのか。何故他のYHの話ばかりするのか。何故四国まで来て北海道の話なのか。自分がコース設定やらツーレポで忙しいせいもあるが、うーん、なんかちょっと違うなと思う。
裏手の川は、日が沈むまで恐ろしい勢いで濁流が溢れそうになっていた。明日はようやく晴れるらしい。
記 2001.5/2
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Last Update 2003.3/15