CYCLING SHOP ヤマネ

高知

四国Tour01 #4
2001.5/1 窪川・高知往復

高知市内
11km


 朝から雨だ。天気予報では例によって午前曇り、午後は雨とのこと。既に朝からして雨なので、先が思いやられる。
 いろいろ悩んだが、何よりも今日は雨天走行はしないことと、パンクを修理することを最優先に考えた。となると、今日は四万十の宿に連泊する方が良さそうに思えた。予約していた足摺YHはキャンセルせざるを得ない。

 8:30に勤め先の農協に向けて出発するおじちゃんの軽トラにランドナーを乗っけて、まず窪川の町へ。
 窪川は意外と大きな町だ。国道沿いの自転車屋で、フレンチバルブのタイヤの空気が入れられると言う。早速チューブ交換をし、アダプターを取り付けてコンプレッサーで空気を入れることができた。これで所期の目的は達成したことになるが、今後の数日間のツーリングを考えると、どう考えてもインフレータを仕入れておいたほうがいい。窪川の自転車屋さんにはフレンチバルブのインフレータは置いてなかったので、いっそのこと一番確実な高知へ輪行で戻ることにした。

 高知の駅前でFCYCLEのHPから「ショップ2000」の高知分を落とし、駅前通りを南下した。江ノ口川・鏡川を始め何本もの川を落ち着いた町並みが囲む高知の町は、本当に美しい。有名なはりまや橋も行く手にあったので、とりあえず渡っておいた。
 落としたショップを駅から近い順に何軒か回ってみたが、結局一番駅から遠い「CYCLING SHOP ヤマネ」に行かないと、希望の品どころかフレームポンプすら無かった。

 「ヤマネ」さんは、町中だが駅から結構離れた国道55号線沿いの城山町にあった。店の中にずらっと並んだ自転車の車種、並び具合からして、今まで回ったショップとひと味違うように見えた。おまけに入り口のドアには、サンツアーのシールが。来たぞ。「サンツアー」という言葉だけで分かり合えるのがサンツアーファンのいいところであることを、4月中旬の兎亀「サンツアーミーティング」で知ったばかりなのだ。

 「ごめん下さい」
と店の中に入ると、雑然としたガラスケースの上に、いきなりXC-COMPのRDと三信のハブが2つ見えた。店に入っただけでもう2点(何のことかわからない人は、兎亀のログを参照して下さい)。圧倒されていた。
「ランドナーでツーリングしてるんですけど、ポンプペグで付けるフレームポンプありますか」
「何がいいですか?」
とガラスケースの下から、いきなり若旦那が現れた。今まで全く気配がなかったのに。
「ゼファールソリブロックです」
「ソリブロックでいいですか?」
 定番はやはりシリカだからであろう。
「18インチですね。色は?」
「できれば青がいいです」
こういう時、ランドナーでツーリングしているという先のセリフが効いてくるのだ。
 程なく、地下の倉庫(?)から青のソリブロックを持ってきてくれた。これにバーテープを巻いて、いかにもそれっぽく仕立てるのが私の仕様である。早速フレームに装着してみると、ばっちりの長さである。高知へ来た甲斐があった。この期に及んで、先のXC-COMPへ手を広げる根性は、私には無い。
「助かりました」
と言うと、若旦那がにこにこして店の中から私の自転車を眺めている。一応説明するのがこの際礼儀というものだろう。
「フレームはケルビムで、コマンドシフターを付けてます」
「おお、コマンドですか」
と、若旦那の目が急に光った。ように見えたが、さすがにサンツアー度10.5点までは説明しなかった。説明すれば良かったかな。

 駅までてれてれっと町中を流し、特急で窪川へと戻った。途中から、南高知はどす黒い雲に覆われ、大雨になっていった。
 四万十の宿の裏手の農村風景も、雨の中しっとりと濡れていた。

 その晩は、おじちゃんおばちゃんと3人で夕食だった。夕食中、龍さんからお電話を頂き、おじちゃんおばちゃんは、
「何、それもニフティなの。面白いねえ」
とびっくりしていた。
 その他の話では、宿の前の道は木材トロッコの軌道跡だ、と言う話も聞いた。起伏が無く、同じような経路が四万十川に沿って2本通るという、独特の線形の理由がようやくわかったような気がした。トロッコは窪川から松葉川温泉まで、ほぼ県道322号に沿って通っていたものと思われる。
 夕食後、宿のノートPCでインターネット接続にチャレンジしてみたが、親子電話の設定が複雑なようで、接続できなかった。次に泊まる方、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 大洲YHは予約したものの、天気予報は明日も雨。このままだと四国輪行旅行になってしまう。

記 2001.5/1

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Last Update 2003.3/15
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