今日の経路 拡大表示今日の経路(赤表示)と今日までの経路(灰色表示)

かなやま湖→(道道465号)幾寅
→(国道38号)しらはぎ
→(農道)南麓郷
→(道道253号)布礼別
→(ベベルイ1号線)東中
→(道道298号)上富良野
   約55km

北海道Tour99 #17 1999.8/16 かなやま湖→上富良野

麓郷

布礼別

ベベルイ1号線

西瓜峠

しらはぎ

幾寅

樹海峠

かなやま湖

東中

上富良野


 7:40、かなやま湖保養センター発。かなやま湖の周囲、山々の頂上の方は雲に覆われている。ニュアンス的になんか今日も暑くなりそうな空だ。

 幾寅からは国道38号線を通り、樹海峠を越える。峠と言っても、標高差で100mちょっとの登りだ。峠の富良野側からは、十勝岳まで続く見事な大樹海の展望が見えた。去年はガスが出ていて全く見えなかった事を思い出す。
 峠を下りきってまだ続く緩い下りに便乗して、麓郷への西瓜峠の道が分岐するしらはぎまで急ぐ。

 国道38号から分岐して、しばらく農村の中を少しずつ登った後、農家の玄関先みたいなところからダートが始まり、おもむろに山の中へ入って行く。坂自体はそんなに急ではないのだが、去年と違って新しく敷かれた砂利が深く、更に砂利の中から土ぼこりが出ており、走りにくい事この上無い。
 ゆっくり走っていると、汗に吊られてか人の息を感知してか、なんか細かい虫が顔の前にたくさん集まってくる。
 まあ何とか登りきって、更にまだ続くダートを下る。

麓郷の外れ

 9:30、麓郷着。旭岳の上の方にほんの少し雲がかかっている程度で、目の前にでっかくそびえる大麓山、丸山、十勝連山の山々が見事だ。麓郷と言えば、即「北の国から」だが、今回も「北の国から」ツアーで時間を費やす気はない。いろいろ行ったとしても、この季節だからかなり混んでいるだろう。折りしも麓郷の中心を貫く道道253号には、国道38号方面から次々と車がやって来ている。

中畑木材こと麓郷木材株式会社にて

 交差点のA-COOPで少し休憩して、10:00、麓郷発。去年、途中まで行って帰ってきた、農道のベベルイ基線に向かう。布礼別から、キツいんだか緩いんだかわからないくらいのだらだらした登りが続く。
 まもなく坂を登りきって到達したベベルイ基線は、ほんのすこしの下り登りがある程度の道だ。進行方向に向かって右側はずっと杉林なので、左側の風景を楽しみながら走る。この道路から見える八幡丘は、例によって緩やかに起伏する丘に様々な畑や牧草地が展開する、といういかにも北海道らしい風景で、その向こうには富良野盆地を挟んで反対側の芦別岳の姿も見える。

ベベルイ1号線 十勝岳・富良野岳 ベベルイの集落
見下ろす八幡丘

 やがて、今日最大の見所、標高差220mの一直線の下りに入る。
 正面に見える富良野盆地へ、途中一ヶ所の曲がりはあるが、ほとんど一直線で一気に下るのだ。下りはじめると、自転車の速度がどんどん上がって、回りの風景が飛ぶように流れて行く。普通の下りと違い、正面の富良野盆地がひたすらどんどん近づいてくるので、視覚的な快感がある。
 実はこの坂は登った事はあったが、坂を降りるのは長年の課題だった。

  

一直線に下り始める道 ベベルイにて
ベベルイにて 2

 標高420mのベベルイから一気に標高200mの東中まで降りると、下界はものすごく暑い。天気は全く変わらない晴天なのに、上ではあまり意識しなかった直射日光を感じるようになった。
 11:50、上富良野着。町をバイパスで通る国道を避け、コンビニを探す。空は端っこのほうに白くくっきりとした雲が出ている。太陽はかなり真上から照りつけるようになっていた。町に人影は少なく、時々陽傘を差したおばさんが通る程度。
 道端のセイコーマートで休憩しているうち、何だかこの夏の真昼の上富良野の町でこの旅行を終わらせたいような気がしてきた。ちょっと暑くなってきて、美馬牛・美瑛までの坂を登るのが気持ち的に鬱陶しくなったせいもある。しかし、夏の真昼に知らない小さな駅でゆっくりと自転車をばらすのは、実に楽しいものなのだ。
 今日はちょっと走行距離が少なすぎる嫌いはある。しかし、最終日だから、まあいいか。
 と思ったら、駅へ向かっていた。

 上富良野の駅は民間委託駅で、売店ではおばさん2名、切符売りのおじさん1名と、改札係・切符売りのお姉さん1名が働いていた。駅の壁の日陰のあるところを探して、自転車を止め、まず時刻をチェック。旭川行きは13:17。前後キャリア付きのランドナーは、分解・荷造り込みで約1時間かかる。列車の時刻としては申し分無い。

 荷造りが終わったのは12:50ぐらい。
 丁度1時間かかった。これで今年も夏の旅行が終わった。
 売店ではソフトクリームなんて売っている。食べながら、旭川行きの列車を待った。駅の外では、大きなバックパックの少年と少女が、木陰で昼寝していた。

ベベルイにて

記 1999.8/18

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Last Update 2002.12/31
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