民宿地平線の「俺の根釧台地」 |
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気温プラス5〜6度、快晴。絶好のドライブ日和。朝10時半、出発(愛車はデミオ1500cc)、200kmほど走る予定。遠くの山々は白銀、百名山の斜里岳(1545m)最高!左右に1000m級の山を2座ずつ従えて威風堂々!手前の牧草地の雪は、ほぼ無し。今年の雪溶けは例年より早いが、このまま春にはならないのが根釧台地!このあと、4月中にあと2度ほど雪になると思う(実際、4/4に5cm積雪)。
ドライブの途中、道路脇に捨てられている空カンを拾う。その都度停車。すると今まで40年間、牧場への配合飼料運びで走っていた道路だが、立ションした場所以外足を降ろすのは初めての場所ばかり。新鮮な経験。車で走るのと、台地に足を着くのは大違い。時には100m走ったら停車。その都度新鮮な風景が見えた。これも、捨てられた空カンや空ペットボトルのおかげ。ゴミに感謝!すてた人に感謝!
ドライブコースは住んでいる開陽(開陽台下すぐ(3km))から計根別〜西春別駅前(旧標津線)〜泉川〜西春別旧市街〜協和〜尾岱沼〜中春別〜豊原〜上春別〜大草原(店)〜20km直線道路〜養老牛〜開陽で16:00頃帰宅、約197km。約5時間半。ゴミ拾いと距離をメモしながらなので、平均時速40m/hほど。しかし根釧台地の圧倒的な景観を堪能。これで走った場所は中標津町と別海町だけ。2町だけで200km。2町で、面積は東京都と同じ。人口は4万人。東京都は広い!関西の方には2町で、琵琶湖の3倍、2000km2と言っておきます。これで根釧台地の半分です。御想像下さい。
自分は、根釧台地は農村風景として世界一美しいと言われているロンドン西方のコッツウォルズ地方より、はるかに美しいと思います。根釧台地の観光適期は5月〜6月15日、9月、10月です。6月16日から7月、8月は、霧雨の日が80%ほどあります。最近は霧雨の日数が少し減りましたが、30年ほど前には7月か8月に1ヶ月間、太陽が見えないこともありました。それで根釧台地では畑作は無理で、酪農地帯になったようです。牧草は霧雨でも、ある程度伸びるようです。
2021.4.2 民宿地平線・石川 渉
晴れ。 別海町(根釧台地の中央部の町。実質北海道で一番広い町。山は全く無く、最高所で標高180mほど。面積最大(1400km2)とされる足寄町(町山千春の出身地)は面積の80%が山。)中央部のR272とR243の交点にある、温泉宿とコンビニ併設の食堂(しまふくろう)から、浜中町〜厚床(根室市)〜本別海〜尾岱沼(別海町)〜標津町〜開陽(自宅)まで400〜500kmルートの距離を計りながらのドライブ(仕事)。アルバイトが休みの女房に「行くか?」と声をかけるが、「仕事で疲れているし、車の助手席に乗っているだけで疲れる」とのこと。摩周湖や、山向こう網走側の緑(地名 清里町)に行くと言えばついてくる。途中、裏摩周やぐるっと回って美幌峠を通ることになるからだ。しかし根釧台地一周には、ついてこない。大陸の風景には、女性は興味はないらしい。もっとも女房は、この根釧台地の一角の酪農家(戦後開拓)の生まれなので根釧台地には興味が無く札幌に出たかったようだが、一人娘でもあったので父親に「おまえなど札幌に行ったら、悪い男にだまされる」と反対され、地元に残ったら流れ者(四国から)の悪い男(私)に引っかかったので、元も子もない。
私も四国・徳島の水田地帯で育ったので、超日本的な水田風景が嫌い(米は食べる…おぼろづき)なので、道東(ひがし北海道)にはほとんど水田が無いのは好都合(網走川の美幌町、大空町に少しある)。根釧台地には全くないのを、大いに気に入っている。根釧台地の子供達が水田を実際に見たことないのは、都会の子供達と同じ。
初めて、子供達を美幌町に連れていった時は「これが水田か」とのこと。そして「外国のようだ!」と、私に忖度して言った。10歳で!10歳で忖度する、立派な日本人になっている!
別海町の「大草原」の「しまふくろう」までは、民宿・地平線から最短コースで40kmだった。車で小一時間。「しまふくろう」で距離メーターを0にし、スタート。奥行・上風連を回り、JR茶内駅着。約80km。茶内駅と浜中駅にモンキー・パンチのルパンの像。なぜ?浜中町はモンキー・パンチさんの出身地。茶内の病院で、上京するまで事務職員をしていたようだ。そういう縁で、釧路〜根室間のJR花咲線は、ルパン三世のラッピング列車が走っている。もちろん1両の気動車(ディーゼルカー)。昼、12時過ぎに隣の浜中駅で、根室から来たラッピングカーに遭遇。見たい人は是非!
厚床は、茶内から30km東。厚床から標津まではR244を60kmほど北上。そのうち40kmが海沿いを走る。天気がよければ北側(前方)に知床の山々が美しい。力尽きたら尾岱沼で宿泊。いい雰囲気の漁港。
2021.4.9 民宿地平線・石川 渉
俺のニワは、地理的(8000km)にも景観的にも、日本でアメリカに一番近い場所!ロスアンゼルスまで8000km!自称国際線パイロットの話では、千島列島や根室半島を前方右下に見て飛んでくるようだ(ニューヨーク〜成田線)。そういえば、あのリンドバーグも、アメリカ発、アリューシャン列島〜択捉〜国後=根室だったようです。又、開陽台から、朝5〜6時の間に必ず2機、根室半島の上空を左から右に飛ぶ飛行機が見えました。多分ニューヨーク発の荷物機(成田着)でしょう(消息通の言)。
ニワで、牛の糞のにおいをかいで下さい!コロナに有効かも?5年ほど前、NHK教育テレビで、アレルギーに効くということで、取り上げられていました。特に0〜3歳の間に牛の糞尿のにおいを嗅がすのが良いとのこと。ヨーロッパでは、その年代の子供を持つ親は、子供と夏休みに田舎(酪農地帯)に長期滞在するようです。
アレルギーの原因もコロナの原因も近いのではないかというのが私の持論。その証拠に、コロナに感染した人数は、北海道ではこの根室管内が一番少数で、通算20人です(2021.4.14現在 人口10万人)。次いで留萌管内の49人。石狩管内(札幌含)は1万3000人です。根室管内の人々は乳牛20万頭の糞尿のにおいをいつも吸っているで抗体ができているのかも?今、全国で一番の安全地帯はこの根室管内かも。コロナが収まったら、抗体を作りに来て下さい!
2021.4.10 民宿地平線・石川 渉