Canon NewFD35-70mm 1:4 |
|
Canon AE-1+P+NewFD35-70 1:4.0 |
種類 | 標準ズーム |
マウント | キヤノンFDマウント |
構成枚数 | 8群8枚 |
対角線画角 | 63°〜34° |
最小絞り | 22 |
距離目盛(m) | 0.5〜10・∞ |
フィルター径 | 52mm |
フード | W-62 |
専用ケース | LH-B12 |
寸法 | L85.5mm×φ63mm |
重量 | 315g |
発売日 | 1979年5月20日 |
定価 | 本体\45,000 |
参考リンク |
Canonカメラミュージアム Photography in Malaysia>Modern Classic SLRs Series |
私がこのレンズを入手できたのは1983年。部室で確かさとまさんに無期限貸与していただけたのではなかったかと思います。28mmは持っていたものの、相変わらず35mmには興味があったので、渡りに船と使ってみることにしたような。
旧FD35-70mm/2.8-3.5S.S.C.は高性能ズームとして有名でしたが、このレンズはNFD化の段階で出てきたコンパクトズームです。後継の35-70/3.5-4.5Aタイプという、このレンズをもう少し小振りの樹脂製鏡胴にしたレンズと間違いやすく、中古屋でも時々札がごっちゃで付いているので、注意が必要です。
登場当時は、開放を常用下限の4に押さえ、2.8-3.5比で大幅に小型化したのが売りでした。小型化・低価格化にも関わらず、2.8-3.5に迫る高性能だというのがレンズ評。外装はシンプルな一発筒型の2リングながら、このレンズの後キヤノンが突っ走り始める安プラすこすこズーム路線には見られない、丁寧でがっちりしたアルミ製。前板だけは樹脂製ですが、文字は全部刻印で、ヘリコイド・ズームリングの回転もしっとり目。金属製別売純正フードとともになかなか高級感があります。
実際に使ってみると、35mm側で目立つ樽形と70mm側での糸巻きの他はほぼ卒がありません。おおむね高コントラストでシャープ、描写の粗さも感じさせず発色も自然。なかなか使いやすくて、移動時には自然とカメラに付けていた記憶があります。
でもいかんせんズーム比が小さいので、そのうちいちいちレンズ交換するより、より繊細な描写の50mm1.4で通しちゃうようになったのでした。
現在は、ミヤマ商会のジャンク箱から\2000で身請けして復活させたAE-1+Pとともに、自転車系友人某に貸し出し中。
中古屋では\8000〜6000ぐらいが相場となっています。デジカメ全盛の今となってはたったの2倍ズーム、しかも35mm〜70mmと使いでが無いですが、上記のようなディストーションの問題を除けば画質は良好、安い割には作りも格好も良く、あまりディストーションを問題にしない人には悪くないレンズだと思います。
記 2006/6/15