頸城の夏96 #2 1996.6/30 松代→石打

石打

十二峠トンネル

田沢

越後鹿渡

津南

天水島

三方峠

浦田

室野

松代(菅刈)

今日の経路(赤表示)と既済経路(灰色表示)

菅刈→(国道253)池尻
→(国道403)室野
→(県道243)浦田
→(国道405)津南
→(県道49)卯の木
→(国道117)田沢
→(国道353)石打


 昨日とは打って変わって、朝から太陽が見えています。雲は少なくはないですが、何より濃い青空がウレシイ。もう走るしかない。
 みんなで朝食を取る時間ももどかしく、あらかじめ地図で目星を付けておいた室野→浦田→三方峠のコースへ出発。等高線・集落マークの感じと昨日見た風景から考えて、小さな集落の中を谷から次第に峠へと登る、楽しくないはずがないコースでした。
 果たして実際に現れたのは、何とものどかで静かで、しかも長い間この地で暮らしてきた人々の知恵や工夫が感じられる、とても美しい山間農村の風景でした。

 浦田の手前から急に道が登り始めます。車もすれ違いにくそうな坂道の周囲には相変わらず農村が、農家や棚田が拡がります。しかも急斜面にびっしりと、丘陵の上の方まで。
 一方で、鋭い太陽光線と坂道登りのダブル攻撃で、汗がだらだら出てきます。もうTシャツはびしょびしょ。中立山の集落を抜け、三方峠の途中辺りで、ようやく風が吹くと涼しいぐらいになってきました。けっこう気温は高いはずなのに、道ばたの日陰に溜まった雪を見つけたときには驚きました。まだ雪が残っている場所がある…

 周囲の稜線を見渡す三方峠で一休み、あまり長居せずに下り始めます。と、こっち側も狭い道のくねくね下りです。すとんと落ち込んだ谷間には、やはり棚田が拡がり、杉が点在する、独特の風景が拡がっています。丁寧に作られ手入れされた棚田が何とも精密で、下る途中で何度も見入ってしまいます。

 下りきった山間の集落「天水島」から、相変わらず狭くほとんど車も通らない国道405で、今度は津南へもう一つ峠を越えます。
 津南からは再び信濃川の谷。こちらも県道49沿いでは比較的のどかな風景が続きますが、国道117に移るとやっぱりけっこう栄えていて、ちょっとタイムスリップしたような気分にさせられます。

 いつの間にかどす黒く曇り始めた空を伺いつつ昨日往きに通った道をそのまま逆走。石打へ到着と同時にバケツをひっくり返したような大雨が。

記 2000.4/12

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Last Update 2003.4/12
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