日東ボトルケージと相性がいい長谷川Eボトル

桜さん、ずばり
アルミボトルでしょう

長谷川E印アルミボトル装着の2号車
ボトルケージは日東SUS製


 自転車に装着するボトルとしては、昔からアルミ製と塩ビ製があります。何と無くレーサー系は塩ビ、ツーリング系はアルミという先入観がありますが、両者のメリット・デメリットを分けると以下のようになります。

 

塩ビボトル アルミボトル
長所

 落下させても割れにくい。

 安価でデザイン(色とプリント)のバリエーションが多く選べる。

 何と言っても雰囲気が格好いい。

 沸かそうと思えば携帯コンロなどでお湯が沸かせる。

 塩ビのような臭いは無い。

短所

 決定的に水がビニール臭い(製品により程度はあるらしい)。

 落とすと変形して完全な修復は無理。

 アルミ微細粉による健康への影響が心配といえば心配。

 最近の製品ではこれらの欠点を克服するような工夫がなされている物もあると聞きますが、どのパーツでも同じように、素材や形やメーカーについて、小さな欠点を越えたこだわりがある人々は多い事と思います。どっちが優れているという比較にはあまり意味は無いでしょう(笑)。

 私とアルミボトルの出会いは小学生の頃に遡ります。
 ジュニアスポーツの「ナショナル フレンディFF」というのが当時の私の愛車でした。サイクリングに行くようになって、憧れたのが当時ブームだったランドナー。ぜひあんな自転車で旅行してみたいと思い、パニアバッグやアルミボトルを真似したものでした。
 アルミボトル選択の決め手になったのは、地元富麻サイクルで受けた「塩ビボトルは洗っても洗っても臭いよ」というアドバイス。で、導入した当時のボトルは、今も現行製品として残っている箕浦のアルミボトルでした。その後、ラ・スコルサ導入から片倉シルクを経て、3代目の初代ケルビムまでこのボトルを何回も買い換えながら使い続けました。

 私は水飲みなので、夏ツーリングでは何年か前から1.5lのペットボトルを携行するようになりました。でも、冬や春先、晩秋など、あまり水を飲まない季節のツーリング、通勤などではアルミボトルを使っています。
 今使っているのは下記の3種類。


東京ボトル

東京ボトル 600ml

 前述の箕浦ボトルのモデルとなった製品です。と、このボトルを下さった田中さんが教えてくれました。
 リブ付のアルミ製というところまでは箕浦ボトルと同じですが、こちらはほんの少し小振りでシャープな直線基調の外観が格好良いです。鈍い輝きの荒い仕上げの外観も、コルク中蓋にお猪口状のキャップも、いかにも国産アルミボトルという風情がたまりません。いつまでもツーリングの初心を思い出させてくれます。
 知る人ぞ知る人気のボトルですが、製造元がもう無くなってしまったので、かなり高値で取り引きされることが多いようです。スペアを買った某店では\8000しました。


長谷川自転車商会 E印アルミボトル

長谷川自転車商会 E印アルミボトル 575ml

 さる著名なフランス製ボトルのレプリカ製品だそうです。
 叩き出しの作りはなかなか良く、側面も底部の角もがっしりと丈夫です。キャップは削り出しのアルミ材にコルクがねじり込んでありますが、この蓋は最初はきつい締まりが使っている間に緩くなり、最後に自然落下してどこかへ消え失せてしまいます。それでも丈夫で格好いいので、通勤メインに一番稼働率の高いボトルとなっています。
 長谷川自転車商会では買う前にこのキャップを接着加工してくれます。お店で出されたコーヒーを飲みながら、長谷川さんが蓋を加工している横で、
「ボトル自体はなかなか売れないけど、この蓋が売れればいいんだよね、このボトルは」
「いや、それにしても売れるっていうほど売れないでしょ」
「そりゃそうだ」
などと常連さんの会話を聞いたりするのも楽しかったりします。


ツール・ド・フランス100周年記念アルミボトル

ツール・ド・フランス100周年記念ボトル 625ml

 比較的最近出たボトルです。
 最初は多摩川オフで島 犬人さんに見せてもらいました。すっきりした形に一目惚れして、帰り道に買いに行ったのでした。
 今の製品らしく、アルミ対策で内側は塗装されています。このため、火に掛けるのはちょっと心配。また、コルク落下防止の紐が何とも格好いいですが、この紐も意外にボトルの口から抜けやすいことがわかってきました。
 ほっそりスマートな分、他のボトルよりも背は高め。上の方が内側に曲がっているタイプのボトルケージとは、組み合わせにくい場合があります。まだ都内のショップには残っていると思いますが、買うときは注意して下さい。
 悪口ばかり言っているみたいですが、なかなか作りは良く、上記の問題は全て使いこなしでクリアすべきものでしょう。アルミボトルとしては比較的安価な割には安っぽいところは無く、お買い得の要注目ボトルです。


記 2004.3/19

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Last Update 2004.3/19
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