北海道Tour23#5
2023/8/13(日)札友内→生田原-1

区間1 (以上#5-1)
(以下#5-2) 区間2 (以上#5-2)
(以下#5-3) 区間3 (以上#5-3)
(以下#5-4) 区間4 (以上#5-4)
(以下#5-5) 区間5
km

赤は本日の経路 濃い灰色は既済経路と航路
RYDE WITH GPS

 いつもの輪行時と同じく、というか通常通り4時に起床。摩周から輪行するだけなら、6時までに出発すればいい。
 一応SCWをもう1度チェックしておく。10時辺りが若干改善されてはいるものの、やはり13時以降は確実に雨に捕まりそうだ。これで輪行確定だ。
 どうせ輪行でも準備は淡々と進み、5時には外に出れそうだ。因みに明日は走れそうで、予定のコースからして5時に出発したいので、これより早く事を進める必要がある。

 5:20、札友内鱒や発。霧っぽい釧路河岸の森はやや肌寒い。さすが最低15℃だ。

 摩周へは初日も通った道道717をまるっきり逆走する。来た道を通って出て行くのは、旅として区切りがいいような気もする。そういえば初日も今日も運休輪行での駅までの経路だ。しかし6時から営業開始のセイコーマートは、未だ開いていない。

 5:50、摩周着。ゆっくり落ちついて輪行作業を進めても、急いでいるときと余り時間は変わらない。6:45には荷物まとめまで完了。だらけちゃあいないんだよ等と一人で満足しつつ、自販機で生田原行きの切符を買い、そのまま2時間待機する。


 釧路方面の各停を見送った後、8:00に網走行普通列車がやってきた。キハ54とキハ40の2両編成だ。輪行する身としては、単行じゃなくて良かった。
 弟子屈から美留和・緑・清里へ釧網本線は峠越えとなる。キハ54は500psでキハ40は330ps。出発時はぐいぐい加速して、森の中を快調にあっという間に峠を通過した。かつての遅かった国鉄型気動車が、エンジンを響かせ車体を震わせゆっくりゆっくりと登っていった峠越えを知る者にとって、別物の走りである。

 列車の走りは快調だったものの、終着手前の桂台で何人も運転手さんを煩わせる客がいて網走到着は7分も遅れてしまい、9:56、網走着。
 まあそれでも次の10:19遠軽行きまで20分以上ある。楽勝だ。

 と思っていたが、ホームを移るのに橋を渡る必要があった。これはまあいい。次に、まずキハ40が1両でやってきた。ところがもう1両くっつけるためにしばらく乗れないのであった。そしてやってきてくっついた車両は、ここまで乗ってきた網走行き片割れのキハ40だった。それならそのまま乗せてくれよ、などと思う間もなく発車案内となった。
 ワンマン列車のため、生田原では2両のうちの前しか開かない。降りるドアと乗るべき車両を確認できたのは乗車後であり、結局車両移動する必要があった。

 列車は北見で20分以上長時間停車した。乗客はほぼ入れ替わり、かつ激減した。そして残っていた乗客の大半は、一目でわかる鉄だ。私も鉄なので、仲良くはしたいとは思う。しかし列車が出発すると、鉄の中には窓を開放する奴がいてやや閉口した。
 私も高校1年の旅ではそんなことをやっていた気もするが、気動車の場合窓を開けると排気ガスの油煙が入ってきて、顔が油でべとべとになるのだ。自分の顔がべとべとになって初めて、その頃冷房が無かった気動車の車内が全体的に黒ずんでいたことに気が付いたものだった。改めて、SL時代の機関士と助手、乗務員も乗客も大変な苦労があったんだろうな、と今も思う。
 等と閉口している間に列車はあっという間に相内、留辺蘂と脚を進めていった。私が自転車で北見・留辺蘂間を訪れる時に経由することが多い国道39は、交通量が多いせいで北見・留辺蘂間が大変長く感じられる。このため、尚更鉄道が速く感じられる。何たって北見生田原間が、列車だと各停でも1時間なのだ。車両だってキハ40とは言え、もうJR北海道のキハ40は全部330psにエンジン換装済みだ。留辺蘂からの上紋峠だってあっという間に通過してゆく。

 12:35、生田原着。
 レストランノースキングのランチタイムラストオーダーは13時なので、まず何は無くとも昼食を済ませておく。この昼食のために今日の輪行行程の時間が決まったと言っても過言じゃないのだ。
 食事を注文して待つ間に天気予報を再確認すると、今夜は雨だが明日は朝9時頃まで曇りの後、全区間で晴れとなっている。2〜3日前からこの予報で安定しているし、早朝に多少雨が残ったとしても、明日は問題無く走れそうだ。
 というわけで昼食後、おもむろに明日の行程に向け自転車を組立てておく。
 初めて生田原→仁宇布という行程を組んだのは2017年。もしかするとそれ以降でこの区間を初めて完走できるかもしれない。この区間を部分的に含む行程は何度も走っているし、距離は175km、標高差1900m。粛々と脚を進めれば、行って行けないことは無いというより全く無理が無いボリュームではある。しかし、過去にこの区間として走れたことが無い。ここ数年は毎回この区間で天気に恵まれなかった。2017年などは下川まで辿りついたら仁宇布が大雨と聞いて急遽タク輪に切り替えたのだ。
 今、生田原到着時に比べて、空には雲が増え山には霞が掛かり始めている。ここ生田原駅前では雨こそ降っていないものの、今日の行程のどこかで降っていても全然おかしく不思議じゃない、というぐらいの雰囲気だ。それに路面をよく見ると、乾いてはいても道端に雨の痕跡が認められる。今日、午前中には雨が降ったのだ。今日は輪行で正解だった、と十分納得できた。

 17:30からレストランノースキングで夕食とし、満腹ふらふらで部屋に戻ってみると、窓の外の山の上にも霞みが掛かっている。やはり今日は雨だったんだろう。
 もう一度明日の天気予報を確認しておく。行程の経路上で概ね午前中曇り降水確率30%、その後は晴れ、全区間で最高気温24℃となっている。お昼過ぎに確認したときと変わらないばかりか、条件が良すぎる。今は山方面が霞っぽいので、朝のうちは曇りっぽいとも思われるものの、全体としては申し分無いだろう。根釧台地から明らかに天気が変わっている。これだけ違うんなら、根釧台地にいる間や摩周からやって来た今日の区間では天気に逆らわずに運休で仕方が無かったんだ、と納得できた。
 明日は可能な限り早く出発することが最大の安全策だ。幸い朝食は出発した後食べるようになったし、物資もあまり不足は無いので、出発してから遠軽分岐のコンビニで大量に買い込んだら時間が掛かった等という、過去の失敗みたいなことも無い。あくまで行く手の雨のせいで下川で断念した2017年は、下川到着がぎりぎり13時台。今回も何とかそのペースに乗れると安心だ。というより乗っておきたい。最後の松山峠では、夕方だと熊が出そうで怖いからだ。

記 2023/12/3

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Last Update 2024/2/13
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