ビルの谷間や密集住宅地の中を回るうちに次第にわかってきたのが、「神社」とか「初詣」という言葉の意味合いでした。
大小新旧有名無名数あれど、それぞれにそれぞれの神社、そして場所のコンテクストや歴史があって、そこで息づく神社、そして神社を大切に守ってきた人々の気持ち。それは正に、八百万の神様の姿そのものでした。そして新年早々そういう神様にお会いできる、「初詣」という行為の素晴らしさを改めて、いや、始めて認識できたと思います。
1月も7日でも、まだ意外に各神社が賑わっていたのも楽しかったですね。
そんなわけで、今年1年間の御利益というより、とにかくちょっと幸せな気分になってしまったというのが、終わった後のワタクシの偽らざる感想です。
一方、容積率・建ぺい率・地価・固定資産税に負けずに都会を生き抜く神社の姿はそれぞれ鮮烈にして表情豊かなものでした。そういう意味では、大きな神社よりビルや住宅地の狭間の極少神社の方が余程印象的で面白かったです。
神社の大小を問わず高層オフィスやマンションと一体化・近代化して新たな命を得るパターンも多く、中には完全に建物の中に入り込み、外からは表札?だけでしか確認できなかったケースも。
個人的にはやはり秋葉原の花房神社が最大の衝撃でした。
「あったあった、入り口は裏ですね」
「あれ、入り口どこにもないよ」
「でもさっきちらっとビルの間に見えましたよね」
「え、まさかあそこから入るの!?」
というわけで、ほんとにビルの隙間1m(未満?)ぐらいの隙間から入り込む空間に神社が残されていたそのオドロキ。
結局亀戸天神で日没時間切れ。
サイクリングで初詣というアイデア自体はごく普通に一般的ですが、今回の計画には紆余曲折混みで時間が掛かりました。でも、間違い無くやって良かったと言える今回のOFFでした。できれば今後も毎年、各神社で最低限の落ち着きを保って回れるこれぐらいの規模で、実施していきたいと思います。
記 2011/1/7
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