大森→京浜島→羽田旭町→浮島→東扇島→扇町→鶴見
70km
お仕事or釣or用事がなければ絶対行かない埋め立て&工業地帯をはしご、工業地帯のスケールが大きくダイナミックでSFチックな造形のプラントを存分に楽しむ、というのがコンセプトのポタです。
当日は真っ青で日射しぽかぽかの晴天に恵まれ、そしてところどころで拡がる東京湾の真っ青な海、その上の真っ青な空を目一杯楽しめた1日でした。お仕事で所々には訪れたりして、部分的に知っていた景色がつながり、自分の距離感で確認できるのが楽しかったです。
まずは大森9時半発、そのまま京浜島へ。
平和島から東海島へ、物流倉庫群の大空間が続きます。
京浜島では「京浜島つばさ公園」で小休止。大空間とはいえ、道、建物の作る空間と、海と空の拡がりでは、開放感は比較になりません。圧迫から解放へ、海を前にしてしばし立ち尽くす一行でした。
京浜島から昭和島、大森南の物流倉庫地帯へは、海岸沿いの裏道。部分的にまさかのダートも現れます。東糀谷、羽田旭町は打って変わって海沿いの下町。
裏町、水際には民家、細道、川に船と、一気に豊富な役者でスケール感が凝縮。
川崎へ渡る前に、折角なので多摩川河口へ寄ってみようということになりました。
羽田空港を前に一気に空が拡がり、その空には次々出発する航空機。さっきと同じく広々とした開放感に、やはりしばし小休止と言うより立ち尽くす我々でした。
▼多摩川河口にて 展望180°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
さあ、いよいよ川崎市。浮島へ向かいます。
海方面へ向かってどんどん進んでいく道。辺りは一気に重工業地帯に。
浮島先端では東京湾アクアラインへ向かう道を見送り、浮島町公園でやはりしばし海を眺めます。コンビナートのまっただ中、機械の内臓の中を進んできた気分の後では、やはり海の開放感がたまりません。
▼浮島町公園にて 展望270°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
浮島の先端からは行き止まりの脇道を一つ一つ潰しながら戻ります。
個人的にはこの浮島のコンビナートがハイライトでした。
複雑で精密で力強いプラントの造形や質感、やはり何と言ってもオブジェではありえないリアルな迫力は、かなり見応えがありました。
その次は東扇島へ。渡るのがヒジョーに難しい各埋め立て地、浮島からは来た道を一度完全に小島町まで戻って内陸部を横に移動、再び千鳥町から海へと進むことになります。
名物の地下トンネルから東扇島へは乗車不可、徒歩20分以上。
トンネルから地上に上がると、そこは物流施設地帯。回りのどこを見ても大型倉庫と広い道ばかり。
その人気の無い無機的メガスケールの世界が、東扇島公園では突如ワゴン車でやってくる家族連れで賑わいます。車でないとなかなか来れないこの場所ですが、見方を変えれば都会の喧噪からは離れた静けさに、拡がる海と空の開放感。先端部から眺める東京湾の風景はやはりスケールが大きく、なかなか感動的です。
▼東扇島公園にて 展望240°(Quicktime VR) 画像上でマウスをドラッグしてください
再び無機的メガスケールの世界に戻り、東扇島を一周。
東扇島の西端から扇島に渡れるかもしれないと考えていましたが、やはりダメでした。
東扇島から戻る途中では、千鳥町へ寄り道。
水之江町往復の後は、tiktikさんと加藤さんを見送った後、結局としさんと鶴見線の大川まで各島を巡りました。
夕暮れの扇島では、某電工工場とその周辺も魅力的な景色が続きましたが、横浜市境を目前にその後は断念。
鶴見駅へ向かう途中で辛うじて横浜市に入ることができ、首の皮1枚でオフタイトルには偽り無し、ということになりました。
しかし、エリアのボリュームはかなり甘く見ていたようで、予想していたよりずっと広く大きなエリアではありました。色気を出したつもりで付けた大森スタートと大田区の物流地帯は決して悪くはなかったものの、今にして思えば別のテーマで訪れる方が良かったかもしれません。あと2時間あれば、きっと生麦までは行けたと思います。また、ちゃんとお昼頃に東扇島で昼食が食べられたことでしょう。
もし次やるとすれば、生麦スタートで逆回りが良いかな、と思いました。
記 2009/12/6 編・追記 2010/4/3