田口峠から田口・原経由で佐久へ 赤は本日の経路

2004.11/7 田口峠・佐久・追分 #2

下仁田→(県道202・45)→磐戸(県道93)田口峠(以上#1)
→(県道93・町道)原→(農道・市道)平賀
→(県道138)新子田→(市道)安原→(県道156)草越
→(県道137・町道)追分→(国道18・県道92)横川  91km
参加各位による記録 Ayako's Wai Wai Room vol.3/ayakoさん

十勝みたい でも正面には紛れもない浅間山

田口峠のトンネルを抜けて打って変わって閉鎖的な初冬の風景 防寒着を着込んで再び出発 道もあまりクネクネせずに通りの良い谷が続く 勢いに乗ってしばらく下り続ける

 広々とダイナミックな落差で下界を見渡す上州側(長野県ですが)とは打って変わって、トンネルの向こうはなだらかで狭いカラマツの谷底。これからしばらく下りが続きます。冷えないようにみんな上着を着込んで、おもむろに下り始めます。

少しくだって斜度は一段落 周囲も何とか晩秋っぽくなる それでも広葉樹はすっかり落葉 周囲はカラマツに変わる 木漏れ日が印象的 周囲が開けて雨川貯水池着 湖水が迫る

 ほぼ真っ直ぐな谷間を、するするっと下っていきます。谷は狭く、道は谷底ですが、どこか周囲に広がりを感じるのはまさに信州ならでは。しかし、気温もかなり低く、道端には落ち葉がびっしり。すかすかの木々の間から陽差しが逆に暖かいぐらい。

暖かい日だまりで小休止 緑色の湖水 再び出発 この期に及んで意外にきりきりっと下る ダム湖の常か 田口到着 緩い下り基調

 周囲が開けた雨川貯水池で緑色の水面や紅葉をちょっと眺め、再びどんどん下ります。間もなく現れた集落は、さっきの峠上州側最後の集落と同じ名前で、こちらも田口。いかにも佐久の山村らしい、どこか寂しげで落ち着いた雰囲気の集落が断続します。
 谷間はどんどん拡がって、いつの間にか集落の中の旧道から、集落の裏手のバイパスへ。

原から佐久・追分経由で軽井沢へ 赤は本日の経路 上機嫌のayakoさん
田口の県道バイパス

 佐久平の端まで下りきると、田口の集落の中を少し経由して、今度は広々とした田圃の中を北上。今までの下りで谷の先に感じられた拡がりが、一気に目の前に拡がります。

田口の外れまで降りてきた ちょっとした石垣がそれっぽい集落の道 広々とした佐久の田圃

 ぽかぽか暖かな小春日和、周囲の田圃では、どこもかしこも天日干しの稲穂を一家総出で取り入れ中。ふと気が付くと、正面には浅間山の大きなシルエットが、次第に濃くなってきました。頂上には、たなびく雲のような噴煙も見えます。

周囲は干した稲穂の取り入れ真っ最中 次第にうっすら大きい浅間山 昼食後、コンビニを出発 すっかり日差しは真っ赤っか

 13:50、意外に時間も押してきているので、昼食は北耕地のコンビニで。この季節、午後は一気に陽差しが赤くなります。わずか20分強の間に風景のニュアンスは夕方みたいになってしまい、みんな多少気持ちを急かされるような気分で、14:10、再び出発。

田圃は相変わらず刈り取り作業中 長野種畜牧場 カラマツ並木に牧草青々 新小田 集落の中の道 安原 県道156 どんどんでかくなる浅間山

 長野種畜牧場では、広々とした牧草地とカラマツがまるで十勝みたい。思わず「北海道みたい」と言ってしまいますが、いや、正面の大きな浅間山は、ここが佐久平の端であることを思い出させてくれます。
 農村の細道、多少埃っぽい県道と、風景は次々入れ替わり、周囲の雰囲気は相変わらず広々としているものの、次第にうすら寂しい山間っぽくなってきます。

梨沢辺り 周囲はすっかり初冬の雰囲気 傾いた太陽で影も長い 久能 久能から広戸へ 秋葉街道辺りでも見かける鉄骨コンクリート?トラス橋 河岸段丘を登る

 梨沢、久能と小さな集落の細道を抜け、広戸で鉄骨コンクリート橋を渡って、草越の高台へ。見渡す谷間に向こう側の山々は、赤い陽差しの中で少し寂しげな佇まい。何とも晩秋を感じさせます。

振り返ると草越の谷間 谷間の展望にしばし足止め 草越の集落 いい感じの集落の道が続く 紅葉の向こうに落ち込む谷間 どこまでも続く紅葉の森

 いくつか小さな集落が断続したり、広々とした畑が拡がったり、ますます真っ赤な光の中、周囲はもうすっかり写真でしか見たことが無かった追分そのもの。

ひろびろとした追分の畑 浅間山も大きい 高原の畑は登り基調 畑から集落へ 周囲は次第に別荘地に 紅葉の森の道 しかし車は多い

 この辺りまで来ると、軽井沢から続く別荘地の端に辿り着いたようで、だいぶ別荘地の客らしい自動車が増えてきます。
 信濃追分の駅前で今後の行程に目星を付け、国道18に出て軽井沢へ。この道、実はもう20年以上も前、高校1年生の夏に、友人と初泊まりツーリングで来て以来です。蓼科行きの全行程の中で、特に碓氷峠の後だったこともあり、印象の薄い道でしたが、再訪してみると意外に当時の記憶が次々蘇るものです。

森が切れる 信濃追分 あまり休まずちゃちゃっと出発 落ち着いた追分の集落 まもなく国道18に合流 個人的には高校1年生以来の道 いかんせん国道で車は多いが感慨ひとしお 緩いピークを越えて軽井沢へ

 16:00、軽井沢着。さすがに名だたる避暑地、寒気が溜まっているようで、信濃追分駅辺りより少し下ったはずなのに寒いです。ここまで来れば後は日没の時間だけ気をつけて碓氷峠を下るだけ。新幹線開通で以前の面影を全く残していない駅前で少し休憩、自然に暖かい缶飲料に手が伸びます。

軽井沢駅昔日の面影全く無し 軽井沢から碓氷峠経由で横川へ 赤は本日の経路
あとはもう碓氷峠を下るだけ 辺りも真っ赤っか

 軽井沢の街外れをだらだらっと登ったかな、と思ったら、そこはもう碓氷峠。
 向こう側には再び西上州の風景が。山々に隠れて夕方の陽差しも弱くなってしまい、刻一刻とモノトーンに変わってゆく拡がりを少し見下ろしますが、見晴らしがいいというわけではなく、何より日没が迫っています。あまりうだうだせずに即下り開始。

碓氷峠から見下ろす西上州の山々 順序よく並んで下りはじめる 下るにつれ周囲は再び紅葉の森に なかなか立派な道が続く 車は少ない 時々雲が薄くなって妙に明るい

 前述のように、碓氷峠も20年以上前の高校1年生の夏ツーリング以来。その時は無人駅の西松井田で駅寝して、早朝登り始めたのですが、ほとんど全区間押しでした。そのときの訪問がとても印象的だったのですが、今訪れてみると、どこをどう見てもだらだらの緩めの坂が延々と続く道です。時々平場もあるぐらい。
 自動車はわざわざくねくね道には来ないようで、ブラインドコーナーで膨らみすぎないように気をつけながら、ひたすら下り続けます。標高が下がると、辺りは次第に晩秋から紅葉シーズン真っ盛りに。頭上を覆う広葉樹、時々見える周囲の山々も何とも気分が良く、下るだけの安心感もあってのんびりと下ってゆきます。

紅葉に包まれる道 背の高い木々 めがね橋
碓井湖脇を通過 坂本 けっこう明るく写っているが実は日没後

 やがて木々の間に碓氷湖を見下ろし、観光客(みんな元鉄?)がたむろするめがね橋を過ぎ、周囲が開けて坂本を一直線に下ると、渋滞の碓井バイパスと合流。暮れなずむ国道沿いのおぎのやで釜飯を仕入れ、横川着17:10。完全に夜になったところでした。

記 2004.12/18

#1へ戻る    自転車ツーリングの記録へ    Topへ

Last Update 2005.2/25
ご意見などございましたら、E-Mailにてお寄せ下さい。
Copyright(c) 2002-4 Daisuke Takachi All rights reserved.