2004.11/7 田口峠・佐久・追分 #1 |
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下仁田→(県道202・45)→磐戸(県道93)田口峠 |
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9時過ぎ、上信電鉄で毎度おなじみ下仁田到着。前回訪問からわずか4日後の下仁田ですが、前2回と決定的に違い、天気は激晴れ。元雨男の某氏、もう完全に名誉挽回です。
天気もさることながら、4日前と比べても紅葉が劇的に進行。色付いた近くの山々は、この先の行程で今シーズン最高の紅葉を予感させるに十分。一同気合いが入ります。
9:40、下仁田発。
個人的にはこのパターン今シーズン3度目の県道45へ。集落の断続する南木川の谷間の道を遡ります。進むに連れ、ごつごつと異様ですらある周りの山々は、紅葉がますます絶好調。その色とりどりの木々も、たくましい岩肌も、秋の陽差しに照らされて、暖かな風景が続きます。
谷間は次第に狭くなりますが、集落は延々と続きます。昔ながらの西上州風民家もよく残っていて、時々狭くなる道とともに、和風ツーリングの気分一杯。
磐戸で塩ノ沢峠へ向かう県道45と分岐、田口峠への道は県道93と名前が変わります。大日向をすぎると渓谷がぐっと狭くなり、木々が頭上に覆い被さるようになってきたところで、蝉の渓谷に到着。
狭い岩の間を通り抜ける川に、鮮やかな紅葉が何とも見事。
再び谷が少し拡がって、砥沢の集落へ。静かな山間に程良く狭い道、落ち着いた佇まいが続く、何とも楽しい道です。山里のそこかしこには、紅葉や柿や秋の花。
砥沢、観能と纏まった集落を過ぎると、道の斜度がやや増し、次第に日陰の気温が下がってきます。御荷鉾スーパー林道の南牧側起点も確認。
ぐっと狭くなった谷に現れた山間の集落、田口を過ぎると、間もなく長野県境に到着。
何とこの田口峠では、峠の遙か手前で長野県に入ってしまうのです。それなのに、風景はまだ西上州そのもの。きっと何か歴史的な理由があるのでしょう。
県境の暖かな日だまりで休憩。切り立った岩場の狭間、道端には見事な紅葉が。思わず足が止まります。
この辺りから本格的な登りが始まります。垂直に切り立つ岩山に挟まれた狭い谷間はど迫力。田口峠の、いや、西上州舗装系峠のハイライトでしょう。
狭い谷間が少し拡がると、いよいよ最後の集落、広川原です。この辺りから坂の斜度は一段落、周囲の風景も開けてきます。集落上手の日だまりはぽかぽか暖かく、斜面に肩を寄せ合うような民家を眺めてまたまた一休み。
広川原を過ぎると、もう一つの田口峠名物、杉林のつづら折れ区間に突入します。ぐねぐねと細かいピッチで重なるつづら折れでは、杉林の中、上にも下にも2つ先の折り返しまで見渡せます。
細かいつづら折れがしばらく続き、周囲は密な杉林から次第に開けた斜面へ。
段が詰まったつづら折れの細かさは類を見ないものですが、それだけにというか、斜度はかなり緩め。日陰はひんやり、日なたはぽかぽか。のんびりと楽しい登りです。
有名なダート(山道?)峠、星尾峠への道が分岐する辺りから、次第に下界の西上州を見渡すようになります。気が付くと、広葉樹も紅葉というよりだいぶ落葉が進んでいます。
見晴らしのいい駐車場で、周囲の山々のごつごつと異様な形や、色とりどりの紅葉を眺めて少し休憩。峠のトンネルはもうそのすぐ上でした。
13:00、田口峠着。トンネル手前には峠の看板がありましたが、意外に見通しは悪く、そのまま通過してトンネルの向こうへ。
記 2004.12/18