湯河原→(県道75)しとどの窟広場 |
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冬だからか、東京7:24発の東海道本線はガラガラ。平塚辺りから俄然太陽光線が明るく暖かになり、巨大な富士山が青空にそびえるのが見えてきます。事前の天気予報は曇り後晴れでしたが、うれしい誤算の激晴れのようです。小田原以南からは更にぽかぽか。何となく薄っすらと霞む空気の中、それでも青い相模湾は見晴らし良好。椿ラインや林道からの海の眺めが期待できそうです。
電車と同じくいつもより空いている湯河原駅前には井上さんが先着。自転車を組み立てる間に続々皆さん到着します。ふと気が付けば湯河原は想像以上に暖かく、東京の早朝対応の耐寒装備は必要無さそう。
9:30過ぎ、湯河原発。湯河原新道へ裏道を行く間に、MASAさんのメカトラが。どうやら昨日交換したチェーンが1駒多かったようでした。井上さん、ごま太郎さん他の活躍で一段落後、目指すコンビニ兼万屋のシャッターが閉まっているのを発見。でも予定コースの旅館街方面にはコンビニがあることがわかっていたので、気にせずそちらへ向かいます。
高級温泉旅館の間、登りは次第に厳しくなり、道も細くなります。バスや乗用車に追われたりしながら、旅館街を抜け、再び湯河原新道と合流。ここから先はだらだらの坂がしばらく続きます。それまで谷間に続く旅館街があまり登ったという印象を薄めていたのですが、谷の一度奥で折り返して再び海側へ向かう道は、トラバースを進めば進むほど、斜度の2倍ペースで今までの分の獲得標高が実感でき、何だか得をしている気分の楽しい道です。
明るく暖かな陽差しは道の両側の木々を照らし、明るく力強い緑色が湯河原の暖かさを実感させます。それでもよく見ると下草はまだ弱々しく、谷の日陰では服の隙間に冷気が入ります。
11:30、宍戸錠でもししどの滝でもない「しとどの窟(←いつもどれがどれかわからなくなる)」で小休止。湯河原の展望、拡がる相模湾にうっすらと漂う霞の中の伊豆諸島、期待通りの素晴らしい風景です。登りの途中で脱いだインナーを再び着て、あまりうだうだせずに白銀林道に突入。
トンネル、いつものゲートを抜け、何故か去年よりガレている下り基調の道を進み続けます。
冬枯れの広葉樹林や杉林を抜け、入り組んだ山肌を忠実にトレースしつつ、だらだら下って少し登りが何度も続きます。日陰では先週の雪がまだ路上に残っていたり、水たまりが凍結していたり。一方日なたはぽかぽか。
林道区間の半分ぐらいまでガレ気味のダートが続いた後、道は舗装に変わりました。これは去年の記憶通りだったのですが、断続していたはずの舗装区間が長くなり、ダート区間がかなり少なくなっていました(体感上)。
真鶴の町を見ろし始める辺り、杉林の中からようやくtiktikさん登場。と、何とIsoさんも一緒。小田原から自走のtiktikさん、どうやら湯河原発の段階では我々より少し遅かったようなのですが、湯河原の裏道で我々を追い越したあと、何とか追いつくべく必死の激走で林道へ突入したようでした。行けども行けどもわれわれと合流できずに箱根湯本から登ってきたIsoさんと合流し、どうやら我々はまだ後ろらしいということで、逆戻りしてきた所だったようです。
根府川を見下ろす林道脇の殺風景な広場で昼食。ガスを持ってきたのにコンロを忘れた私も、ごま太郎さんにお湯をいただき、何とかラーメンで暖まることができました。でも、いつの間にか空に増えた雲で暖かい日差しは遮られ、ラーメン無しではちょっとつらいぐらいの寒くなっていました。ここでもあまりうだうだせずに、食べるものを食べて温泉に向かおう、ということに。
この先ではダートを舗装工事中の区間が多かったです。来年辺り真鶴・湯本間はロードコースになってしまいそう。
湯本着は14:50。Isoさん、続いてtiktikさん離脱後、いつもの「一休」で待望の露天風呂へ。いつに無く早め到着で、ゆとりのお風呂にちらほら舞う雪をたっぷり楽しめました。
思いがけない暖かさと相模湾の明るい風景が命のこのコース、次回は晩秋か早春に行きましょう。
記 2003.1/26
Last Update 2004.2/14