赤は今回経路 灰色は過去経路

2003.3/2 白銀林道

湯河原→(県道75他)しとどの窟広場
→(白銀林道)奥湯本
→(県道732)湯本茶屋
→(県道732)箱根湯本
→(国道1)小田原 52km


 春の白銀林道もなかなか良かったです。暖かい陽射しに暖かい風、澄んだ空気の中の春の風景が感動的でした。

 東京発7:24の伊東行きは2ドアの急行型車両。これ幸いと、のえっちに格安の普通グリーン回数券を分けてもらって、湯河原へ。平塚辺りを過ぎると陽射しが何だか暖かく、丹沢や真っ白な富士山が、すっきり真っ青な青空をバックにどんどん大きくなってきます。今日は行ける!

 ハイキングの中高年でごったがえす湯河原に集まったのは、のえっち、森さん、CASATIさん、井上さん、じんたんさん(登場順)の6人。このメンツでストレートに県道登りは無いだろう、ということで、旅館の建ち並ぶ谷底の道を1本裏の道で迂回してから、、車とバイクがやかましい湯河原新道をショートカットするつづら折れの道へ突入。
 20%以上ぐらいのけっこうな激坂をしばらく登り続け、やがて湯河原の旅館街を見下ろせる辺りからは、庭先の梅が満開。立ち止まったり写真を撮ったり、ゆっくり進みます。

 坂が一段落する辺りの分かれ道、こっちだろうと思って走り出すと、なんだか道が怪しいのと同時に、誰も後ろから来ていないのに気が付きました。戻るとみんな立ち止まって地図を眺めています。いかに自分が細かい地図読みで信用が無いかを思い知りました…
 GPSやら1/2.5万やらを総動員して現在地を特定するうち、なんだか井上さんが向かいたそうだった破線直登の山道へ向かうことになりました。

 道はダブルトラックからシングルトラック、次第に藪サイになり、上の方から車やバイクの音が聞こえてはきますが、いつまで経っても道が見えません。心配になって引き返そうとすると、のえっちがGPSを見ながら「いや…こっちでいいんだよ」と教えてくれます。
 果たして間もなく県道に合流。そのままちょろっと登って林道分岐の「しとどの窟」広場に到着。

 県道から見えてきていた湯河原の谷、岸の近くから色が変わって相模湾へと続く海、遠くに浮かぶ大島や伊豆諸島、三浦半島や房総半島の眺めが見事です。
 特に海の色。岸の方は岩が透けて見える部分と、青みの濃いエメラルドグリーンというか水色と黄緑の中間の色というか、それがある部分から急に濃い藍色になって沖へと続いています。井上さんによると、その辺から先が黒潮になっているとのこと。陽射しはもうすっかり春のまぶしい光ですが、昨日の雨で空気が澄んでいるのか、遠くが霞むことなくくっきり見通せます。「来て良かった」と、みんな自然に口から出るほど素晴らしい景色です。風もこの頃にはだんだん弱くなっていて、それ以上に空気に「冷たい」というニュアンスが全く無くなっていました。

 白銀林道に突入すると、ガレ場と言えるような激しい箇所は、ほぼ全くありませんでした。確か降車寸前箇所が1ヶ所だけあったような気もしたのですが…前回けっこうガレていたはずの箇所でも意外に路面状態が良く、水たまりも昨日の雨が信じられないほど少なく、あまり気を使わずに走ることができます。舗装が荒れている箇所はそのままでした。
 舗装化率も全区間ダートを期待すると、肩すかしを食うぐらい。一昨年のHiSさんOFFでは、話に聞いていたよりだいぶ舗装が進んでいるという印象があったのですが、今回行ってみたら何故か意外とダート区間が残っている、という印象でした。実際には舗装率3.5〜4割、てなところでしょうか。

 木々の間からは青い海や空が見渡せ、ツーリングと言うよりポタ感覚で時々足を止めながら進むと、山の広葉樹はもうすっかり芽吹き直前ぐらいに芽が育っています。くねくねと山肌をなぞる林道からのそういう眺めがまた何とも見事。そのうち南側だけではなく、北側の湘南海岸まで見えてきます。
 空気の暖かさにまぶしい陽射しの中の風景は、まさしく「春」。林道の途中では、気温が上がったためか、チョウが飛んでいました。冬眠中のタテハチョウが目覚めたんだと思います。

 根府川を見下ろす広場(?)で遅めの昼食にしてから、湯元茶屋露天風呂「一休」着は15:10。温泉から上がって小田原の「箱根地ビール」で反省、小田原駅着は19時前。

記 2003.3/3

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Last Update 2004.2/14
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