2003.5/24
|
|
塩山→(県道38・国道140)窪平 |
早朝の中央線では、周囲の山にガスがまとわりつき、塩山引き返しが懸念される空模様でしたが、笹子トンネルを抜けると周囲には朝の陽射しが当たっていて、ひと安心。
塩山駅では、いつもフロントバッグに突っ込んであるはずのブレーキ調整工具忘れで、タクシーの運転手さんにスパナを借りて調整。結局塩山発は6:50、予定の6:30よりもちょっと遅れ気味。牧丘村の中心でも曲がり忘れの道間違いがあって、今回からとある方にお借りしているGPSが頼りになります。
行って戻ってはありましたが、いつもの道に戻って桃畑の中を抜け、杣口林道に突入。
取り付きのつづら折れ区間を過ぎると、しばらく山腹を巻きながら更に高度を上げて行きます。この辺は拡幅工事がほんの3年前からは考えられないほど完了していて、今回は金峰牧場手前の鳥居峠で工事をしていました。金峰牧場の谷でもダム工事が進捗しており、作業員宿舎なんかもできていて、やはり何年か前からは眺めが一変。まあ金峰牧場の周囲には何も変化がないので、将来はこの辺からダム湖を見下ろすことになるのでしょう。
この時点で9:00ほんの少し前。順調なペースです。
金峰牧場脇の大弛峠最激坂区間を登り、ゲートを抜け、川上牧丘林道に突入。
徒歩の登山客と挨拶しながら木々の中を登り始めます。と、気が付くといつの間にか電子コンパスがONになっていたGPSの電池が危ない。電子コンパスがONだと電池消耗が早いとは聞いちゃいましたが、早い、早すぎる。で、ログを移したりいろいろGPSをいじったりしている間に、さっきの登山客に追い抜かれたり。
沢沿いをきりきりっと登った後、しばらく坂が一段落し、カラマツの中の静かな道が続きます。この道はもともと雰囲気が大好きなのですが、特に車が来ないので、もう天国みたい。時々展望も開け、芽吹き中と言う感じの木々で覆われた山々が見渡せます。
再び登り始めるとダート区間、今回はここで舗装工事が大々的に進捗中。山梨側完全舗装化は多分今年度中か、来年度中でしょう。舗装区間が増えて、私が初めて来た何年か前より、大弛峠もだいぶ登りが楽になったとは思いますが、完全舗装化はやはり感慨深いものがあります。
それと、以前この道は「川上牧丘林道」という名前だったはずですが、「焼山林道」という看板が所々に立っていました。予算かなんかの関係で、名前が変わったのでしょうか。
倒木が道に覆い被さっていたり、直径3m以上は楽にありそうな岩石が路上に転がっていたり、道の脇をシカが山の中へ消えていったり、標高が上がるに連れ、周囲はどんどん山深くなります。
標高1900mを過ぎた辺りから路肩に雪が目立ち始めます。気温もどんどん下がり、雪の塊の上にスノーモービルが捨ててあったり、日陰の曲がり返しなどでは舗装面の残っている幅1mぐらいを選んで通るような場所もあり、改めて今年の雪深さを思い知らされます。でもまあ、標高1700台の三国峠は大丈夫だろう、等と思いながら、最後のつづら折れから峠へ向かいます。
大弛峠着11:20。
空の中には厚い雲が垂れ込めていて、川上村の展望はちょっと厳しそうです。まあそれでも峠で特にやることもないので、情緒には欠けますが、とっとと長野県側へ下り始めます。すると!
峠から下って行く道が、一面厚さ30cmぐらいの雪に覆われています!
まあ雪があってもおかしくはない場所なのですが、まさか今日雪中行軍になるとは思いませんでした。「やれやれ、面白くなってきたぜ」と思いながら雪の中へ進むと、意外にも雪は絞まっていて、上を歩くことができました。それに、100mぐらい進むと、道の脇に、幅30cmぐらいのダート路面が現れたので、とりあえずそっちを進むことができました。
下るに連れ雪はまあ当然のように次第に少なくなり、順調に乗って下れるようになりました。路面はしばらくガレ気味、つづら折れが細かくなる辺りから安定しだすのはいつも通り。自動車やバイクが来ないからか、いつもより路面が安定しているような気もします。
標高が下がると、次第にカラマツの新緑が目立ち始めます。いつの間にか周囲には陽射しも当たっていて、決して黄緑ではない、青みの強い明るい緑色が何とも美しいです。下の方に見下ろしていた周囲の山は気が付くともう正面に立ちはだかっていて、谷間の中、新緑の茂みへ突入。
記 2003.5/25
Last Update 2004.2/14